NHKからテレ東へ!武田健太アナウンサー【29歳で決断 転職の理由】

武田アナ
2026年4月にキャリア採用で入社した武田健太アナウンサー。NHK時代に念願の甲子園実況を果たすとともに、災害報道や地域取材にも真摯に向き合ってきた実力派です。
しかしその素顔は、妻を1年かけて説得するほどの「超・ポイ活&節約マニア」!?
「テレ東プラス」では、異色のキャリアと愛すべき素顔に迫ります。

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野球部で培った忍耐力が、努力の原動力に


――笑顔が爽やかな武田アナ。今日の収録では、スタッフと明るく会話を弾ませ、カメラが回る前は、原稿を何度も熟読する姿が印象的でした。
ルーツを探るべく昔のお話も伺いたいのですが、幼少期はどのようなお子さんでしたか?


「親から聞いた話では、小さい頃はかなり慎重な子どもだったようです。はいはいしていた赤ちゃんの頃、公園で芝生が手のひらに刺さってしまうのではないかと思っていたのか、手のひらを地面につけることができなかったようで……。それくらい慎重で、あまり挑戦しないタイプの子どもでした。

小学生になっても積極的に前へ出るような目立つキャラクターではありませんでした。
一方で“少し面白いことをして人をクスっと笑わせたい”という思いはありました。周りの様子を見てタイミングを見計らい、“クスッとできる一言”を投げ込むタイプだったと思います」

――小学4年生から高校3年生まで、9年間野球を続けたそうですね。

「当時住んでいた家が『マリンスタジアム』の近くで、小学生のときに初めて、プロ野球の試合を観戦しました。スタジアム全体に響き渡る声援や圧倒的な熱気を肌で感じて、大きな衝撃を受けました。

そこから高校3年生までは野球漬けの日々。ポジションはピッチャーとキャッチャーでした。日々練習を重ねて、体を大きくするために授業と授業の合間にはお弁当を必死に食べる、そんな毎日を過ごしていました。
ただ、あまり体が大きくならない体質だったのか、プロテインを飲んだりご飯をたくさん食べたりしても、体重は大きくは変わりませんでした。周りの選手たちの体の強度を見ていたので、これ以上野球を続けるのは難しいかもしれないと感じて、高校3年生で野球には一区切りをつけました」

――高校3年生の夏に野球部を引退し、本格的に受験勉強に突入。短い期間で結果を出すのは大変だったのでは?

「野球を通じて培った、地味だけど大変な練習を黙々と続ける忍耐力が受験勉強のときにも生きました。例えば、英単語およそ2000語の単語帳を1日で1周。それを1週間繰り返したことも。 “1日40本のタイヤ押しに比べたら、楽だ!”と思えました。野球で培った忍耐力は、今もあらゆる場面で生きています」

武田アナ

夢だった甲子園球場での実況と、長崎・福島で養った伝える力


――アナウンサーを目指すようになったきっかけを教えてください。

「野球好きだった祖父の影響が大きかったです。子どもの頃、大阪に住んでいた祖父と夏休みに毎年のように甲子園球場で高校野球を観戦していました。祖父が朝早くに出かけていき、私の席を取ってくれていたのを今でも鮮明に覚えています。
しかし、祖父が病気になると、一緒に球場に行けなくなってしまいました。そんなときに、テレビで甲子園の中継が流れていて、祖父とテレビの前で盛り上がることができました。
その経験から“会場の熱気を言葉で伝えられるようになりたい!”と思うようになり、アナウンサーを目指し始めました」

――夢の実現に向けて、大学では放送研究会に入り、アナウンススクールにも通い始めたそうですね。

「大学に入ってから本格的にアナウンサーを目指して努力し始めたのですが、圧倒的に話が上手な人たちや声が良い人たちと出会い、衝撃を受けたのとともに、焦りを感じました。
そんな中で転機となったのが、ブラインドサッカーの実況ボランティアだったように感じます。視覚に障害がある方にも、現地でブラインドサッカーの試合を楽しんでもらえるように、ラジオを配布して、試合の状況などを細かく伝える取り組みです。試合後に、ラジオ実況を聞いてくださった方から“良かったよ!”と声をかけていただけたときには“伝わったんだ”と実感できて、少しだけ自信につながったような気がします」

――その後、NHKにアナウンサーとして入社しました。

「内定したときは、とてもうれしかったです。インターンシップも含めると、30~40社ほど試験を受けていました。民放では、一問一答形式でパッと回答するような反応速度を試されるものや、インパクトや個性を求められたりする試験が多い印象で、短い時間で自分を伝えきれず、悩むことばかりでした。
一方で、NHKの面接は一人一人にじっくり時間をかける形式で、落ち着いて自分のことや内面にある思いを伝えきることができました。当時の私には、その形式があっていたのだと思います」

武田アナ
――NHK時代、特に印象に残っている出来事を教えてください。

「長年の夢だった甲子園球場の放送席に座り、高校野球の実況を担当できたことです。
銀傘にこだまする大歓声とブラスバンドの音が一体となって押し寄せてきた瞬間、『ついに自分はここまで来たんだな』という思いが胸に込み上げました。ここまでやってきて本当に良かった…と心から思えた瞬間でした」

――初任地は長崎放送局。その後は福島放送局でも長く活躍しました。

「長崎と福島では多くの学びがありました。長崎では原爆の被爆者の方々を取材し、ドキュメンタリーのラジオ番組を制作。福島では震災や原発事故に関する取材を続け、地域の方々と長い時間をかけて向き合いました。
原稿を読むだけではなく、一つ一つの出来事を深く理解することや、緊張感のある取材の中で人々の思いをどう伝えるべきかを徹底的に考え抜いた経験は、アナウンサーとして伝えていく上でかけがえのない財産になっています」

――着実にキャリアを積み、充実した生活を送る中、テレ東への転職を決意した理由を教えてください。

「一番のきっかけは、30歳を迎えるという節目の年だったからです。一度きりの人生、新しい環境でチャレンジしても良いのではないか、チャレンジするなら早いほうが良いのではないかと考えました。
また、テレ東の番組が大好きだったことも1つの理由です。テレ東の経済を深掘りする報道番組や、見ている人たちが明るい気持ちになったり、ホッとしたりできるバラエティー番組などをずっと見ていて、憧れがありました。
さらに、テレ東のアナウンサーの活躍も様々な媒体で見ていました。外から見ていて、どんどんチャレンジできる環境なのだろうなと感じ、私もテレ東で働きたいと思うようになっていきました」

武田アナ▲先輩の繁田美貴アナウンサーと

――特に力を入れて挑戦したい分野は?

「幅広いジャンルに挑戦したいと思い、テレ東に入社したので、どんなことにも全力で取り組んでいます。先輩方からは、特にスポーツを頑張ってほしいと言っていただけているので、年内にプロ野球や卓球、ゴルフや競馬で何かしらの形で中継に携われるようになることが今年の目標です。4競技を一気に勉強したことはこれまでになく、通勤中もスポーツ紙に目を通したり、競技の用語やルールを勉強したりしています。家に帰ってからも録画していたスポーツ中継をチェックするなど、受験勉強をしていたころの感覚に近いです(笑)」

――忙しい日々の中で、心が安らぐ時間はありますか?

「実は第1子が生まれたばかりで、まだ首も据わっていない愛おしい時期なんです。妻の里帰り先に、休みがあれば新幹線とバスを乗り継いで、1日だけでも会いに行っていました。先日も、子どもが風邪をひいて鼻水と咳が少し出ただけで気が気ではなくて。そのときに初めて、“自分の親もこうやって育ててくれたんだな”と、親の気持ちがわかりました。大変ではありますが、癒やしであり、仕事を頑張るモチベーションになっています」

――ステキなお話ですね! ご家族への深い愛を感じますが、結婚と同時にお財布の紐も堅くなったのだとか!? アナウンサーパークの公式プロフィールには、「ポイ活・節約」が趣味と書かれています。

「そうですね。これまで節約は得意ではなかったのですが、結婚を機に節約しないとな…と思うようになり、貯蓄や住宅ローンの組み方など、テレ東の経済番組を見て、お金について少しずつ勉強するようになりました。
ポイ活にも目覚めまして…。妻を1年ほどかけて説得し、ポイントが貯まりやすい経済圏に家族の支払いをまとめることで、日常的な買い物をするだけでも、ポイントが貯まるようになりました。また、ポイントを使うときにも、ポイントの価値が何倍にもなるお得な日を狙っています。妻からは『この話をするときが一番イキイキしている』と言われます(笑)。

高校生の頃からオードリーさんが好きで、欠かさずラジオを聴いていたので、いつか春日俊彰さんと節約・ポイ活談義をさせていただくのが密かな夢です」

――最後に、今後の目標があれば教えてください。

「先輩方やスタッフの皆さんが熱量を持って仕事に向き合われている環境に日々刺激を受けています。私も一日でも早く、戦力になることが目標です。今までやったことがない新しい仕事に挑戦しているので、一つ一つの積み重ねを楽しみながら成長していきたいと思っています。『何でもやります、全部全力でやります!』という心意気で食らいついていきますので、これからの挑戦を温かく見守っていただけたらうれしいです」

武田アナ
【武田健太アナウンサー プロフィール】
1996年生まれ、千葉県出身。2026年、テレビ東京に入社。
「スポーツリアライブ~SPORTS&Real&Live~」(毎週月~木曜 夜11時55分/金曜 夜11時58分/土曜 夜10時30分/日曜 夜10時54分)、「NIKKEI NEWS NEXT」(BSテレ東/月~木曜 夜9時/金曜 夜9時54分)などを担当している。
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