母国で内戦、両親と11年間会えず…15歳YOUの過酷な生い立ち:YOUは何しに日本へ?
日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分)。
今回のテーマは、「ズバっと! さわやか! テイスティ! 栄冠はYOUに輝くSP」。果たして、どんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】母国で内戦、両親と11年間会えず…15歳YOUの過酷な生い立ち&7年通い続ける中野のラーメン店
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成田国際空港で声をかけたのは、ウガンダから来たYOUたち。その中の1人、南スーダン出身のダウくんは15歳だ。
彼らが日本へやって来た目的は、観光でも留学でもなく、野球。北海道の独立リーグ球団「旭川ビースターズ」に入団するため、来日したという。
実はダウくん、15歳ながら最高球速140キロ超えのピッチャー。すでに日本プロ野球の複数球団から注目されているだけでなく、メジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツからスカウトが来るほどの逸材だという。
そんなスゴ腕YOUが、なぜ日本へ?
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「技術より戦術を重んじる日本の野球が好きなんです。それに、ダルビッシュ有投手に憧れているので」と目を輝かせるダウくん。
成田空港に到着したばかりだが、これから旭川へ向かい、チームと合流。なんと翌日の開幕戦に出るという。
これは気になる! ということで、球団関係者にお願いし、ダウくんに密着決定!
一行は約1時間半のフライトを経て旭川空港へ。車に乗り込み、市内へ向かう。
今回のテーマは、「ズバっと! さわやか! テイスティ! 栄冠はYOUに輝くSP」。果たして、どんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】母国で内戦、両親と11年間会えず…15歳YOUの過酷な生い立ち&7年通い続ける中野のラーメン店

成田国際空港で声をかけたのは、ウガンダから来たYOUたち。その中の1人、南スーダン出身のダウくんは15歳だ。
彼らが日本へやって来た目的は、観光でも留学でもなく、野球。北海道の独立リーグ球団「旭川ビースターズ」に入団するため、来日したという。
実はダウくん、15歳ながら最高球速140キロ超えのピッチャー。すでに日本プロ野球の複数球団から注目されているだけでなく、メジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツからスカウトが来るほどの逸材だという。
そんなスゴ腕YOUが、なぜ日本へ?

「技術より戦術を重んじる日本の野球が好きなんです。それに、ダルビッシュ有投手に憧れているので」と目を輝かせるダウくん。
成田空港に到着したばかりだが、これから旭川へ向かい、チームと合流。なんと翌日の開幕戦に出るという。
これは気になる! ということで、球団関係者にお願いし、ダウくんに密着決定!
一行は約1時間半のフライトを経て旭川空港へ。車に乗り込み、市内へ向かう。

到着したのは、ラーメン店。ここで食事をするのかと思いきや、実はここが選手たちの寮。1階がラーメン店、2階が選手寮になっている。
階段を上がると、そこには1週間前に来日していた元チームメイトの姿が。親友との再会に、ダウくんもうれしそう♪

ダウくんに与えられたのは、ベッドや冷蔵庫が備え付けられた個室。
独立リーグの新人選手の月収は約12万円。そこから寮費や水道光熱費などが引かれ、手取りは約4万円になるという。
毎日、朝晩の食事を用意してくれるのは、1階のラーメン店の店長。
2008年創業の人気店で、旭川の活性化と球団の力になりたいと、寮父として選手たちを支えている。

この日のメニューは、店の名物「旭川ラーメン しお」。
生まれて初めて見るラーメンを前に、ダウくんは「これは牛肉が乗っているスパゲティーかな?」と不思議そう。
恐る恐る口へ運ぶと…「いいね!」と笑顔に。魚介の出汁には少し驚いたようだが、すっかり気に入った様子だ。
そして翌日、いよいよ開幕戦!…のはずだったが、あいにくの雨。開幕戦は延期となり、この日は廃校になった中学校の体育館で練習することに。
体育館にはチームメイトが集まっていた。自己紹介とウォーミングアップを終え、キャッチボール!

監督から「最初は軽く投げるように」と言われていたダウくんだが、ボールはものすごい勢いでキャッチャーミットへ! 軽めの投球でこの威力。これには選手会長でキャッチャーの金井さんも、思わず「エグいって、速っ!」と仰天する。
日本のプロ野球やメジャーリーグなどからのスカウトを目標にプレーしている「旭川ビースターズ」には、アフリカ出身の選手がたくさんいる。その背景には、長年にわたるウガンダと日本の野球交流があった。

ウガンダでの野球の始まりは、1989年。アメリカのキリスト教布教団体が野球を伝えたことがきっかけだった。
2011年には、現在の旭川ビースターズのコーチが青年海外協力隊としてウガンダへ。野球協会を設立するなど、本格的に野球を普及させた。
2015年にはウガンダの選手がリトルリーグの世界大会に出場。2019年には、ドジャースがウガンダに野球アカデミーを設立した。
旭川ビースターズも3年前から、ウガンダなどアフリカ出身の選手をスカウトし、日本で育成。そして昨年、所属していた選手3人(アフリカYOU2人)が埼玉西武ライオンズと育成選手契約を結んだ。日本プロ野球への入団は、アフリカYOU初の快挙!
そして今年、期待の大型新人としてダウくんが入団。その投球について、監督は「15歳とは思えない素晴らしいボール」と絶賛する一方、まずは体を大きくすることが大事と判断。ダウくんは身長179センチに対し、体重は58キロ。肉体改造が課題だ。

翌日、練習は午後からのため、スーパーで買い出し。監督からカロリーを摂るために勧められたみたらし団子や、バナナ、牛乳、卵などを購入した。
昼食後は洗濯。これまでは手洗いしていたというダウくんが、寮の全自動洗濯機を初体験! 「浮いた時間を野球の練習や戦術を考えることに使えるから、本当に嬉しい」と笑顔で話す。しかし、明るいダウくんには、想像を絶する生い立ちが――。
母国の南スーダン共和国は、2011年にスーダンから独立した新国家。一夫多妻制が認められている国で、ダウくんの父には4人の妻がおり、24人もの子どもがいる大家族。ダウくんは10番目に生まれた三男だ。

にぎやかで幸せな暮らしを送っていたが、3歳の時、内戦が勃発。子どもたちは隣国ウガンダへ避難することに。
父は医療従事者、母は地元企業の会社員。両親は子どもたちに仕送りをするため、南スーダンに残ることを決断。以来ダウくんは、11年間両親に会えていない。電話さえできず、南スーダンに帰ることもかなわなかったという。
親代わりとなってくれたのは、年の離れた姉たちだった。
「大変な中、生活だけでなく野球までさせてくれた家族を、今度は僕が仕送りをして助けたい。いつか家族のために家を建てて、またみんなで暮らすのが僕の夢です」。

午後の練習では、チームメイトと坂道ダッシュ! 走り終わると牛乳をゴクゴク飲み、買ってきたみたらし団子でカロリー補給。すべては夢のために、一刻も早く体を作る!
一方、休日にはチームメイトとバーベキューをしたり、ゲームセンターでUFOキャッチャーに挑戦したりと、年齢相応の無邪気な姿も。
「家族に会いたい寂しさもあるけれど、仲間のおかげで野球に集中できています。素晴らしいチームメイトたちに囲まれて、心強いです」と仲間への感謝を口にした。
そして、雨で延期されていた開幕戦の日がやって来た。対戦相手は、富良野ブルーリッジ。第1戦では、ダウくんの登板はなかった。

翌日の第2戦、序盤から旭川ビースターズの打線が爆発し、大量リードを奪う展開に。
ところが5回裏、相手の打線がつながり、2アウト一、二塁のピンチに!
ここで監督からダウくんに初登板の指示が飛び、緊張した表情でマウンドに上がる。

長い腕から放たれたストレートは、うなりを上げてキャッチャーミットへ!
得意のカーブで三振を奪い、チームに貢献した。
ベンチに戻ると、「もう1イニング投げたかったけど、とりあえずは満足です」とホッとした表情に。
15歳の挑戦は、まだ始まったばかり。家族みんなで暮らせる家を建てるという夢に向かって、頑張ってね~!
※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。