【真夏のホラー特集】「ホラー」「怪談」「ミステリー」の違い、説明できる?
MCを務める俳優・鈴木保奈美が、ゲストの作家らとともに本好きに刺さる情報を届けする「あの本、読みました?」(木曜夜10時放送/BSテレ東)。8月27日(木)放送の「怖さはよりリアルに進化する!令和ホラー小説最前線」を振り返る。
【動画】怖さはよりリアルに進化する!「令和ホラー小説最前線」
近年ベストセラーが次々に生まれているジャンルが「ホラー」。その人気ぶりは書籍の売り上げだけでなく、書店ではホラーコーナーが展開され、全国各地でホラーイベントが開催されるなど、空前のホラー熱狂ブームが巻き起こっている。
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恒例の真夏のホラー特集、今年は「令和ホラー小説最前線」。ゲストに、2024年「深淵のテレパス」で創元ホラー長編賞を受賞し文壇デビューした新進気鋭のホラー作家・上條一輝と、ホラーや怪談、幻想文学を専門に書評や文庫解説など執筆するホラー文学のスペシャリストで怪奇幻想ライターの朝宮運河を迎え、日本ホラー進化の歴史、令和ホラーブームのきっかけなどを深掘り。
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テレビ初出演の上條は、MCの鈴木に「ずっとお会いしたかった」と挨拶。ジャパニーズ・ホラーの傑作「リング」の作家・鈴木光司が「(原作で描かれた絶世の美女)貞子のモデルは鈴木保奈美さん」と語っていたため、「今日は貞子に会えるぞ!」と喜び勇んで来たと明かす。
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まずは、上條のデビュー作で、ホラー年間ランキング「このホラーがすごい!2025年版」で1位を獲得した「深淵のテレパス」の話題から。主人公は、会社員の傍ら、超常現象を調査する副業YouTuber。
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鈴木は、ホラーが苦手ながらも「登場人物のキャラクターが立っていて、現代的な人間の素敵なドラマ。怖いですけど…」と感想を。朝宮も「新人離れした完成度。令和の時代を反映した、今書かれるべきホラー」「大袈裟で派手な現状を起こすのではなく、丁寧なちょっとした描写の積み重ねで、人間ってこんなに怖くなるんだ」と絶賛する。
令和のホラーブームに伴う作品数の増加、群雄割拠の今、上條に“心掛けていること”を尋ねると「必ず“新しいこと”を入れる」と答える。例えば、「深淵の~」では、ホラー作品の主人公は“幽霊の存在を100%信じているor100%信じていない”のどちらかであることが多い中、「幽霊がいるかいないか50/50(フィフティーフィフティー)で調べる立場」の主人公に。また、ホラー作品に登場するYoutuberは過剰な演出を求めがちだが、目の前の現象に「真摯に向き合う」という人物像も新しい。
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映像ではなく「文字で怖がってもらうのはすごく難しい」という上條だが、「情報をいくつか重ねていく」「直接的に書かずに読者に想像させる」と、自身の“文字で怖がらせる”テクニックについても明かす。
デビュー作に続くシリーズ2作目「ポルターガイストの囚人」も「このホラーがすごい!2026年版」1位を獲得、待望のシリーズ完結編「ゴーストの継承」は2026年10月30日(金)発売。
【動画】怖さはよりリアルに進化する!「令和ホラー小説最前線」
「深淵のテレパス」新進気鋭のホラー作家・上條一輝
近年ベストセラーが次々に生まれているジャンルが「ホラー」。その人気ぶりは書籍の売り上げだけでなく、書店ではホラーコーナーが展開され、全国各地でホラーイベントが開催されるなど、空前のホラー熱狂ブームが巻き起こっている。

恒例の真夏のホラー特集、今年は「令和ホラー小説最前線」。ゲストに、2024年「深淵のテレパス」で創元ホラー長編賞を受賞し文壇デビューした新進気鋭のホラー作家・上條一輝と、ホラーや怪談、幻想文学を専門に書評や文庫解説など執筆するホラー文学のスペシャリストで怪奇幻想ライターの朝宮運河を迎え、日本ホラー進化の歴史、令和ホラーブームのきっかけなどを深掘り。

テレビ初出演の上條は、MCの鈴木に「ずっとお会いしたかった」と挨拶。ジャパニーズ・ホラーの傑作「リング」の作家・鈴木光司が「(原作で描かれた絶世の美女)貞子のモデルは鈴木保奈美さん」と語っていたため、「今日は貞子に会えるぞ!」と喜び勇んで来たと明かす。

まずは、上條のデビュー作で、ホラー年間ランキング「このホラーがすごい!2025年版」で1位を獲得した「深淵のテレパス」の話題から。主人公は、会社員の傍ら、超常現象を調査する副業YouTuber。

鈴木は、ホラーが苦手ながらも「登場人物のキャラクターが立っていて、現代的な人間の素敵なドラマ。怖いですけど…」と感想を。朝宮も「新人離れした完成度。令和の時代を反映した、今書かれるべきホラー」「大袈裟で派手な現状を起こすのではなく、丁寧なちょっとした描写の積み重ねで、人間ってこんなに怖くなるんだ」と絶賛する。
令和のホラーブームに伴う作品数の増加、群雄割拠の今、上條に“心掛けていること”を尋ねると「必ず“新しいこと”を入れる」と答える。例えば、「深淵の~」では、ホラー作品の主人公は“幽霊の存在を100%信じているor100%信じていない”のどちらかであることが多い中、「幽霊がいるかいないか50/50(フィフティーフィフティー)で調べる立場」の主人公に。また、ホラー作品に登場するYoutuberは過剰な演出を求めがちだが、目の前の現象に「真摯に向き合う」という人物像も新しい。

映像ではなく「文字で怖がってもらうのはすごく難しい」という上條だが、「情報をいくつか重ねていく」「直接的に書かずに読者に想像させる」と、自身の“文字で怖がらせる”テクニックについても明かす。
デビュー作に続くシリーズ2作目「ポルターガイストの囚人」も「このホラーがすごい!2026年版」1位を獲得、待望のシリーズ完結編「ゴーストの継承」は2026年10月30日(金)発売。
「ホラー」「怪談」「ミステリー」それぞれの違いとは?
そもそも、「ホラー」と、「怪談」「ミステリー」の違いとは?

朝宮によると、「ホラー」というジャンルが定着したのは1980年代半ばで、「怪談」は基本的に幽霊の話、「ホラー」はもう少し幅広くモンスターや怪しい実験などの話も加わる。わかりやすくいうと「“本当にあった”とつくのは“怪談”」と。確かに、「本当にあったホラー」とは言わない。「ミステリー」との違いは明確で、最後に怪しい謎が解き明かされるのが「ミステリー」、最後まで何だかわからず怖いのが「ホラー」なのだという。

ホラーを知り尽くした朝宮が厳選する「日本のホラー小説の歴史を変えた重要作品」も紹介。
【1】 江戸川乱歩「怪談入門」(1948年)

怪談や恐怖について語ったエッセイから、乱歩オススメの怪奇小説や海外作品の翻訳なども収録。これまで漠然と語られてきた“怖い物語”を“怪談”というジャンルとして提示したことで、読者に“怪談とは何か”を考えるきっかけを与えた。
朝宮によると、乱歩について「ミステリー発展のために尽力したが、実はホラーでも偉人。乱歩がなければ、日本のホラーの今の発展はない」と語る。
【2】 鈴木光司「リング」(1991年)

大ベストセラー作品、映画化もされ、日本に一大ホラーブームを巻き起こした。朝宮によると、当時は「ミステリー」扱いだったが、「この作品のブームをきっかけに日本の小説界で“ホラー”というジャンルが立ち上がった」と。
【3】 小野不由美「残穢」(2012年)

朝宮が「今のホラーを語る重要なキーワード」だという、「怪談」と「ホラー」を融合させた“モキュメンタリー”の原点。モキュメンタリーホラーとは、Mock(偽物の)+documentary(ドキュメンタリー) ドキュメンタリー風に作られたフィクションのホラー作品。どこまで本当なのか? 「読んでいるうちに虚構と現実の境目があいまいになってきて、この世界に入り込んでしまう」と朝宮。上條も「私にとっては日本にある小説で一番怖い」だという。
【4】 澤村伊智「ぼぎわんが、来る」(2015年)

「令和ホラーブームのきっかけとなった作品」と朝宮。「澤村伊智以前と以後で日本のホラー小説が変わった。社会の在り様、現代の問題を巧みに作品の中に取り入れ、“これ自分のことかもしれない”と突き付けられる」と。

この他、上條も憧れる澤村のインタビューも。ホラー表現で気を付けていることや、上條との初対面時のエピソードなどを聞く。また、上條、朝宮が考える「ホラー小説の未来」も。「TVer」、「ネットもテレ東」で期間限定見逃し配信中!
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