「今改めて生まれる意味や運命を感じる」柳楽優弥×萩原利久×JUNON(BE:FAST)
1983年に新宿の小さな映画館で封切られるや、瞬く間に伝説となった映画「竜二」。脚本主演を務めた故・金子正次の魂を受け継ぐ映画「RYUJI 竜二」が10月30日(金)より公開される。
主人公・竜二を柳楽優弥、彼のことを「兄貴」と慕う舎弟コンビ・直とひろし役を、それぞれ萩原利久とJUNON(BE:FAST)が演じ、現代の新しい感性で物語に新たな息吹を吹き込んだ。
![映画「RUIJI」 竜二」柳楽優弥×萩原利久×JUNONインタビュー【前編】]()
【動画】俳優・柳楽優弥という男。~萩原利久・JUNONが語る素顔~
![「今改めて生まれる意味や運命を感じる」柳楽優弥×萩原利久×JUNON(BE:FAST)]()
物語の舞台は、昭和から平成へと移り変わりつつある新宿・歌舞伎町。腕っぷしが強く、情に厚い極道の竜二(柳楽)が、愛するまり子(川栄李奈)と生まれた息子を守るべく、裏社会から足を洗うことを決意するところから物語が始まる。
しかし、自らが望んで手に入れた慎ましくも穏やかな暮らしも長くは続かなかった。薬物に溺れた兄弟分のカズ(三宅健)、舎弟であり、もう一つの家族でもある直(萩原)とひろし(JUNON)が再び竜二の前に現れたのだ…。
――まずは映画「RYUJI 竜二」のオファーを受けた際の印象をお聞かせください。
柳楽「最初にオファーをいただいたのが7年くらい前で、もうそんなに時間が経ったのか――という感じです。その際、改めて“リメイクする”という目線で、改めて『竜二』を観て、その時代が生み出した、生まれるべくして生まれた作品という印象を受けたことを覚えています」
――7年前というと……。
柳楽「7年前は僕がまだ20代後半で、オリジナル(『竜二』)へのリスペクトが強いがゆえに当時の自分が演じるには正直、自信はなかったです。それでも7年という期間で監督やプロデューサーさんと会話を重ねることができたことはよかったですね」
――主人公の竜二役を引き受ける決心がついたのは?
柳楽「明確には覚えていませんが、僕も経験を積み重ね、トライ&エラーを繰り返しながら改稿を重ねていった台本を読むに連れて、自然と受け入れていくことができたという感じです。
前作の『竜二』はその時代が作り出した、ある種、奇跡的な巡り合わせによって生まれた作品だと思うんですね。だから、“今回、自分が参加する意義みたいなものは、一体、何なんだ?”ということを常に考えて。それを見つけられるようになるまでの年数でもあったと思います、その7年という期間は」
――萩原さん、JUNONさんはいかがですか?
萩原「僕は今までヤクザ役を演じたことがなかったので、作品自体に、純粋に興味を持ちました。何年か前まではまだ制服を着ている役が多かったのですが、20代半ばになって制服をだんだん脱ぎ始め、今の年齢になったからこそできる役のひとつかなと感じてチャレンジしたいと思いました。
また、水田(伸生)監督と(2017年、日本テレビ『先に生まれただけの僕』以来)久しぶりにご一緒できることも嬉しかったです」
JUNON「僕も映画出演は(2025年公開『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』以来)まだ2作目で、ヤクザ役は初めてでした。
前作でヤンキー役を演じてみて、自分が生きていくなかで全く関わることのなかった世界に入り込むことができたと感じましたし、この作品で新しい挑戦をすることが今後の自分につながると思いました」
![映画「RUIJI」 竜二」柳楽優弥×萩原利久×JUNONインタビュー【前編】]()
――最初に脚本を読んだ感想は?
柳楽「いわゆるヤクザ映画っぽい雰囲気というよりはヒューマンドラマだと感じたので、妻や兄弟分との絆みたいなものが創れたらいいなと思いました」
萩原「ヤクザ映画と聞くと暴力シーンなど勝手にイメージしてしまいますが、僕も人間のつながりや正義感などが描かれているヒューマンな作品だと感じました。脚本を読みながら、視点によって見え方や捉え方が変わるこの作品をやってみたいという気持ちがより強くなったことを覚えています」
JUNON「僕もヒューマンな作品だと感じましたし、今回も前向きに挑戦させていただきたいと思いました。ただ、オリジナルの『竜二』を観て、この作品をリメイクした場合、自分が演じられるのかなという不安も少しありました」
![映画「RUIJI」 竜二」柳楽優弥×萩原利久×JUNONインタビュー【前編】]()
――ご自身の役をどう捉え、どんなところに魅力を感じましたか?
柳楽「今回参加するうえで、高倉健さんの作品をはじめとするヤクザ映画を観直したのですが、そのとき確か『仁義なき戦い』の作品レビューに〈時代の変化のなかで人情派のヤクザとインテリヤクザの歪み、ねじれみたいなものが生まれ、迷う人がいたのではないか〉というようなことが書かれていたんですね。
それは今の時代も同じで、だからこそ、時代の狭間で新たな定義を模索している竜二の気持ちは自分にも理解できる気がしました」
――バブル期もしかり。今も時代の転換期の真っただ中あり、人々の価値観なども大きく変わりつつあります。
柳楽「『竜二』が公開されたのはバブル前夜の1983年で、今はAI革命前の雰囲気が世の中に漂っているように感じますよね。
そういった時代の流れなど、今改めてこの映画が生まれる意味や運命を感じることができました。自分のなかで作品の軸となるものを作りたくて、そんな風に考えてみたんです」
――時代の狭間で彷徨う兄貴を慕う弟分2人の魅力は?
萩原「直の好きなところは、愚直さと真っすぐさです。どの世界に生きているかを問わず、その部分は人としてすごく素敵だと思いましたし、善悪はともかく、彼の人との向き合い方やどこまでいっても折れない部分は魅力的でした。
そのぶん、直のそうした太い幹となる部分を汚さないようにすることを、撮影に臨む前からすごく意識していました」
JUNON「ひろしの好きなところは、常に等身大で真っすぐで、自分の憧れたものに対して愛情を注げる部分です。
着飾ることなく生きている姿が本当にカッコいいですし、ちゃんと弱みを見せられる人間は今の時代そう多くはないと思うので、自分のなかで人として学べるところがたくさんあるなと思いました」
主人公・竜二を柳楽優弥、彼のことを「兄貴」と慕う舎弟コンビ・直とひろし役を、それぞれ萩原利久とJUNON(BE:FAST)が演じ、現代の新しい感性で物語に新たな息吹を吹き込んだ。

【動画】俳優・柳楽優弥という男。~萩原利久・JUNONが語る素顔~
いわゆるヤクザ映画ではなくヒューマンドラマ

物語の舞台は、昭和から平成へと移り変わりつつある新宿・歌舞伎町。腕っぷしが強く、情に厚い極道の竜二(柳楽)が、愛するまり子(川栄李奈)と生まれた息子を守るべく、裏社会から足を洗うことを決意するところから物語が始まる。
しかし、自らが望んで手に入れた慎ましくも穏やかな暮らしも長くは続かなかった。薬物に溺れた兄弟分のカズ(三宅健)、舎弟であり、もう一つの家族でもある直(萩原)とひろし(JUNON)が再び竜二の前に現れたのだ…。
――まずは映画「RYUJI 竜二」のオファーを受けた際の印象をお聞かせください。
柳楽「最初にオファーをいただいたのが7年くらい前で、もうそんなに時間が経ったのか――という感じです。その際、改めて“リメイクする”という目線で、改めて『竜二』を観て、その時代が生み出した、生まれるべくして生まれた作品という印象を受けたことを覚えています」
――7年前というと……。
柳楽「7年前は僕がまだ20代後半で、オリジナル(『竜二』)へのリスペクトが強いがゆえに当時の自分が演じるには正直、自信はなかったです。それでも7年という期間で監督やプロデューサーさんと会話を重ねることができたことはよかったですね」
――主人公の竜二役を引き受ける決心がついたのは?
柳楽「明確には覚えていませんが、僕も経験を積み重ね、トライ&エラーを繰り返しながら改稿を重ねていった台本を読むに連れて、自然と受け入れていくことができたという感じです。
前作の『竜二』はその時代が作り出した、ある種、奇跡的な巡り合わせによって生まれた作品だと思うんですね。だから、“今回、自分が参加する意義みたいなものは、一体、何なんだ?”ということを常に考えて。それを見つけられるようになるまでの年数でもあったと思います、その7年という期間は」
――萩原さん、JUNONさんはいかがですか?
萩原「僕は今までヤクザ役を演じたことがなかったので、作品自体に、純粋に興味を持ちました。何年か前まではまだ制服を着ている役が多かったのですが、20代半ばになって制服をだんだん脱ぎ始め、今の年齢になったからこそできる役のひとつかなと感じてチャレンジしたいと思いました。
また、水田(伸生)監督と(2017年、日本テレビ『先に生まれただけの僕』以来)久しぶりにご一緒できることも嬉しかったです」
JUNON「僕も映画出演は(2025年公開『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』以来)まだ2作目で、ヤクザ役は初めてでした。
前作でヤンキー役を演じてみて、自分が生きていくなかで全く関わることのなかった世界に入り込むことができたと感じましたし、この作品で新しい挑戦をすることが今後の自分につながると思いました」

――最初に脚本を読んだ感想は?
柳楽「いわゆるヤクザ映画っぽい雰囲気というよりはヒューマンドラマだと感じたので、妻や兄弟分との絆みたいなものが創れたらいいなと思いました」
萩原「ヤクザ映画と聞くと暴力シーンなど勝手にイメージしてしまいますが、僕も人間のつながりや正義感などが描かれているヒューマンな作品だと感じました。脚本を読みながら、視点によって見え方や捉え方が変わるこの作品をやってみたいという気持ちがより強くなったことを覚えています」
JUNON「僕もヒューマンな作品だと感じましたし、今回も前向きに挑戦させていただきたいと思いました。ただ、オリジナルの『竜二』を観て、この作品をリメイクした場合、自分が演じられるのかなという不安も少しありました」
時代の狭間で新たな定義を模索している竜二

――ご自身の役をどう捉え、どんなところに魅力を感じましたか?
柳楽「今回参加するうえで、高倉健さんの作品をはじめとするヤクザ映画を観直したのですが、そのとき確か『仁義なき戦い』の作品レビューに〈時代の変化のなかで人情派のヤクザとインテリヤクザの歪み、ねじれみたいなものが生まれ、迷う人がいたのではないか〉というようなことが書かれていたんですね。
それは今の時代も同じで、だからこそ、時代の狭間で新たな定義を模索している竜二の気持ちは自分にも理解できる気がしました」
――バブル期もしかり。今も時代の転換期の真っただ中あり、人々の価値観なども大きく変わりつつあります。
柳楽「『竜二』が公開されたのはバブル前夜の1983年で、今はAI革命前の雰囲気が世の中に漂っているように感じますよね。
そういった時代の流れなど、今改めてこの映画が生まれる意味や運命を感じることができました。自分のなかで作品の軸となるものを作りたくて、そんな風に考えてみたんです」
――時代の狭間で彷徨う兄貴を慕う弟分2人の魅力は?
萩原「直の好きなところは、愚直さと真っすぐさです。どの世界に生きているかを問わず、その部分は人としてすごく素敵だと思いましたし、善悪はともかく、彼の人との向き合い方やどこまでいっても折れない部分は魅力的でした。
そのぶん、直のそうした太い幹となる部分を汚さないようにすることを、撮影に臨む前からすごく意識していました」
JUNON「ひろしの好きなところは、常に等身大で真っすぐで、自分の憧れたものに対して愛情を注げる部分です。
着飾ることなく生きている姿が本当にカッコいいですし、ちゃんと弱みを見せられる人間は今の時代そう多くはないと思うので、自分のなかで人として学べるところがたくさんあるなと思いました」
俳優・柳楽優弥の素の姿にキュン!?

――撮影を通して、お互いのイメージが変わったところはありますか?
柳楽「2人は年齢が近いんだよね?」
萩原・JUNON「はい、同い年です」
柳楽「僕は2人よりちょっと年上なので、この三角関係というか、バランスのとれたトライアングルのコミュニケーションが自然とできていましたね。現場でも仲がいいし、楽しかったです」
JUNON「本当に楽しかったです」
――柳楽さんから見てJUNONさんの印象は?
柳楽「YouTubeで(BE:FIRSTの番組など)見ていて、アーティストとしての活動も知っていましたから、いよいよ俳優の世界に入ってくるんだなと。
水田監督からも『これからもどんどんお芝居をやった方がいいよ』と言われていましたし、違う作品でもご一緒したいなと思いました」
JUNON「僕はこの作品の話をいただく直前くらいに、柳楽さん主演の『ガンニバル』(2022~2025年、Disney+)をちょうど観ていたので、あの感じをイメージしていたんですよ」
柳楽「あれ観たら、怖いと思うよね?(笑)」
JUNON「(笑)、そう思って臨んだのですが、僕たちのことを知っていると撮影の最初のシーンで言ってくださったんですよね。それがすごく嬉しかったですし、緊張していた肩の力も抜けました」
萩原「僕も柳楽さんとお会いするのが初めてだったので、JUNONと同じようにどうしても作品のイメージが先行したんです。でも、お会いしたときのご挨拶がすごく柔らかくて、ちょっとキュンとしました(笑)」
柳楽「お~、キュンとしたの? それはヤバいな(笑)」
萩原「だかこそ、演じているときにギャップを感じて、すごいなと思った記憶があります。フラットな感じから竜二さんに、瞬間的に切り替わっていく姿を何度も現場で見ていたので、人間としても俳優としても大きい方だなと思いました」

――JUNONさんと萩原さんはそれまで関わりがあったのですか?
JUNON「同い年ということと、利久がバスケ好きということは、撮影前から知っていて」
柳楽「すごいね。知ってたんだ?」
JUNON「BE:FIRSTのメンバーに利久と仲がいい子がいるんです。でも撮影が始まって、新たに僕と同じくサッカーも好きだということを知って、すぐに打ち解けることができました」
萩原「割と早い段階から打ち解けたよね」
――萩原さんは、JUNONさんのことをどんな風に?
萩原「最初は『まだ2作目だから緊張する~』とか言ってはいたものの、端らから見ていると全然そんな風には見えなかったので、すごい度胸だなと思いました」
柳楽「うん、緊張しているようには見えなかった」
萩原「撮影が全部終わった後、BE:FIRSTさんのライブを観に行かせていただいて。そこで何万人ものお客さんを前にJUNONが踊ってパフォーマンスする姿を見たときに“そりゃあ緊張しないな”と、納得しましたけど」
JUNON「いやいやいや、そんなことはないです」
柳楽「僕、行けなかったんです。どうだった?」
萩原「本当にヤバかったです! めっちゃJUNONに手を振っちゃいました(笑)」
萩原&JUNONが感じた柳楽の兄貴ぶり

――メイキング映像では、屋上でのハードなシーンでアドバイスを送る柳楽さんの姿も。萩原さんとJUNONさんが思う、竜二さん=柳楽さんの兄貴ぶりはいかがでしたか?
萩原「座長としての存在の仕方と佇まいがカッコよかったです。ハードな世界観の作品ですが、待ち時間は本当にラフに接してくださって。本番が始まると、瞬時に竜二さんに切り替わって。先ほども言いましたが、実際に対峙して、俳優としてのすごさをまざまざと感じました」
柳楽「いえいえ、そんな、どうもありがとうございます」
JUNON「アーティストとしても活動する僕からすると、そこに存在するだけでカッコよさが出せるというところがうらやましいなと」
柳楽「一緒にいい時間が過ごせましたし、この2人だからこそ自分もそういう風に振る舞えたと思うので、ともにいい関係性が築けてよかったです」
明日公開のインタビュー【後編】では、それぞれにとっての兄貴的存在についてトーク。
映画「RYUJI 竜二」は10月30日(金)より全国にて公開!
【プロフィール】
柳楽優弥(やぎら・ゆうや)
1990年3月26日生まれ。東京都出身。映画「誰も知らない」(2004年公開)で主役に抜擢され俳優デビュー。「第57回カンヌ国際映画祭」で、当時14歳の史上最年少かつ日本人で初めて主演男優賞を受賞。近年の主な主演作は、ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系)、配信ドラマ「ガンニバル」(Disney+)、「九条の大罪」(Netflix)ほか。映画「九条の大罪」(2027年1月8日公開予定)、ドラマ「Mr.MYSTERY?」(2027年1月放送予定/TBS)など出演作が控える。
萩原利久(はぎわら・りく)
1999年2月28日生まれ。埼玉県出身。子役を経て俳優として活躍。主な主演作に、ドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019」(テレ東)、「美しい彼」(毎日放送/TBS系)、「月読くんの禁断お夜食」(テレビ朝日系)、「ダウンタイム」(Netflix)、「、映画「ミステリという勿れ」(2023年公開)「世界征服やめた」(2025年公開)、「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(2025年公開)など。ほか、ドラマ「救命病棟24時」(フジテレビ系)に出演中。
Instagram:@rikuhagiwara_official
JUNON(じゅのん)
1998年5月23日生まれ。東京都出身。2021年、オーディション番組によりBE:FASTとしてデビュー。ワールドツアーを敢行するなど世界で活躍している。映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」(2025年公開)で俳優初挑戦。周囲からは狂犬と恐れられている杉下京太郎役を好演し、俳優としても注目を集めた。
Instagram:@_uounr_
(撮影/マルコ・ぺルポ二 取材・文/橋本達典)
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