美味しすぎるおにぎりにフランス人も行列! 千駄木「おにぎりカフェ利さく」に行ったら、どら焼きがフラペチーノになっていた!?

東京の下町・千駄木に、フランス人をはじめとした外国人が足繁く通うおにぎり店があるのをご存知だろうか。地元を中心に数多くのリピーターにも愛され、土日になれば行列ができるほどの人気店だ。
誰でも簡単に作ることができるおにぎりを提供していながら、なぜそこまで多くの人に支持されるのか。一体、普通のおにぎりとどんな点が違うのか。そんな疑問を解消するべく、人気のお店「おにぎりカフェ 利さく」を訪問し、話を聞いてきた。
"昭和レトロ"の懐かしさを感じてまったりできる店内

東京メトロ・千駄木駅からすぐのお店に到着したのは、平日の15時過ぎ。かわいらしい猫のイラストと下町らしい提灯に癒されながら、昼どきを過ぎたからか行列ができていないことに一安心。とはいえ小腹の空く夕方には、また大勢の客で賑わうに違いない。
店内で温かく迎えてくれたのは代表で料理を担当している吉江さん。両親がこの場所で喫茶店を40年ほど営んでおり、それを吉江さんが9年前に「おにぎりカフェ」としてリフォームしたそうだ。

椅子やテーブル、天井の格子などはそのまま使用しているため、昭和の面影が残っている。店内にはジャズがかかっており、ゆったりと過ごせるため、長居してしまうことは間違いない。ついおにぎり店であることを忘れてしまうほどだ。
「店内で色々なワークショップを開催することもあるので、アレンジしやすい内装を考えていました。それに自分が元々イタリアン好きでカフェをやりたいと思っていたので、そこまで和風に寄せたくなかったんです」
吉江さんはベーカリーレストランに勤務した後、広尾のオーガニックレストランで和洋中の料理をそれぞれ学んでいる。そのため提供しているおにぎりには、洋風や中華の具材も積極的に取り入れている。
「イタリアンのようにチーズやトマトも使いますが、洋食のそのままのエッセンスを入れても海苔や米には合いません。そのため、醤油やみりんなどの和の調味料を入れるなど、工夫をしています。お酢もいろんな種類を使ったりしますし。そうすると味につながりが出て、ご飯としっとり合ってくるんです。そこが他の店と違うのかなあと思います」
外国人も多く訪れるそうだが、やはり洋風の具材が人気なのだろうか。気になったので、それについて聞いてみた。すると意外な答えが。
「海外の人はちりめん山椒、アサリの佃煮、梅など具のチョイスが渋めですね。昔は黒いものを食べない習慣があったので、のりを外す人がいましたが今は理解が広まってほとんどの人が食べますね。特にヨーロッパの人は日本食について、ちゃんと調べて来ますし、その国ならではの旅をしっかり楽しみたいんだと思います」
おにぎりで行列ができる理由は? 美味しさの秘密に迫る!

おにぎりを作る上で最も重要な白米は、オープン時に検討を重ねたそうだが、色々なものを食べ比べた結果、群馬県板倉町産のコシヒカリを使用。「米作りの匠」と言われる農家の今村さんから直接仕入れている。
「その地域だけで流通していて外部の人が買うことができなかったので、地元に住む知り合いから紹介してもらいました。作り手はみんな、自分の米が一番だというプライドを持っていますが、今村さんはそのプロたちが文句無しに認めている農家さんです」
▲「鮭明太」250円(右)と青森で愛される「すじこ納豆」350円(左)
注文を受けてから握る自慢のおにぎりを一口頬張ると、ふわっとした食感が口の中へ。ご飯の粒がしっかりと立っていることに気付く。米をその都度精米し、羽釜で一気に炊いていることもあってか、今まで食べてきたものとは次元が違う。
「ご飯の美味しさは、精米がどうなっているのか、保存状態がどうなっているのかで変わってきます。米の扱い方が悪いと、炊いたときに芯が残ったりベチャベチャになったりするので。そういったことも含めて、本当に信頼できる農家さんとお付き合いできていることは幸せですね」
使用している具材は全て手作り。あさりやのりの佃煮、ちりめん山椒、煮アナゴにいたるまで、手間暇かけて毎日仕込んでいる。味噌は北海道や鹿児島など、各地から仕入れて具材に合わせてブレンド。新たな具材も積極的に取り入れており、季節ごとに変わる期間限定のメニューも好評だ。
おにぎりだけじゃない! カフェ感覚で楽しめる豊富なメニュー

ランチタイム(11:00〜15:00)には、玄米のおにぎり、好きなおにぎり1種、おかず、小鉢が楽しめる「ランチセット」(700円)を提供。惣菜はどれも上品な味わいで、おにぎりとの相性が抜群。全て吉江さんの手作りで、提供しているそうだ。
さらに味噌汁はもちろん、季節限定のスープやグリーンカレー、各種の惣菜や焼き魚、メインになりそうな肉料理まで用意している。カフェ感覚で色々なメニューを味わうことができ、満足度は高いと言えるだろう。
デザートにオススメなのは、フラペチーノならぬ「どらペチーノ」(700円)。凍らせて碎いた「どら焼き」を使用した新感覚のドリンクで、きな粉のような和の味わいが後をひく美味しさだ。
「凍らせたどら焼きは美味しいので、ぜひ一度お試しください」
そして、食後にはぜひともコーヒーを飲んでもらいたい。
「昔ながらのネルドリップで素朴な風味を味わえますよ。食前に提供しているほうじ茶にもこだわっていて、京都の老舗の最高級茶葉を使っているので、きっと満足いただけると思います」

【取材協力】
おにぎりカフェ 利さく
住所:東京都文京区千駄木2-31-6
電話番号:03-5834-7292
営業時間:8:00〜20:00
定休日:水曜
https://www.risaku-tokyo.com/