甘い!日持ちする!? 料理好きに話題の「干し野菜」知ってる?

類書やグッズが発売され、料理好きの間で話題になっている「干し野菜」。干してから保存すると日持ちがするし、甘みが増すようです。
でも、「何日くらい干せばできるの?」や「使い方は?」など、いろいろ疑問がありますよね。そこで、実際に干し野菜作りに挑戦して、そのコツや使い方についてご紹介したいと思います!
生の野菜にはない干し野菜の魅力とは?

干し野菜とは、読んで字のごとく野菜を干したもの。身近なところでは、切り干し大根や干し椎茸も干し野菜の一種ですね。干すことによって生で食べるよりもうま味が凝縮され、長期保存が可能になります。
スーパーの乾物コーナーには、切り干し大根だけでなく、人参、ほうれん草など、さまざまな干し野菜が並んでいます。もちろん買って使ってもいいですが、これが家で簡単に作れるんです。
干し野菜に必要なのは"太陽の光"!
干し野菜の作り方は基本的に「野菜を切って干す」だけ。干す時間はだいたい9時~16時頃がベター(季節によって変動あり)。週間天気予報を見て、晴れた日が続く頃に干しましょう。雨の日に干してしまうと、野菜が湿気を含んでカビてしまうこともあります。
仕事に行く前にベランダや庭に野菜を並べたザルやカゴを出し、夕方帰宅後に取り込むくらいでも大丈夫です。取り込んだ野菜はそのまま部屋に吊るしておき、翌朝にそのまま外に干しましょう。帰りが遅いから無理という方は、日当たりのよい室内に干してください。なお、夜通し干してしまうと、夜露で湿気を含み、カビが発生する恐れがあるため注意が必要です。
1.野菜を切る
2.ザルや干し野菜用のカゴに干す
【Point】
野菜を干すための道具は、平たいざるでも大丈夫。今回は百円均一ショップで購入した野菜干しネットを使用しました。カバーになっているので虫や鳥に食べられることも、野菜が風で飛ぶこともないので安心です。
3.完成
写真のきのこは、4月の晴れの日が続く時期に干しました。きのこは水分が少なく、短期間で干し終わるため、初心者には特におすすめです。今回はマンション7階の南向きベランダで、3日間で干し終わりました。
乾いたらどうなる?保存法は?
ここで、干す前と干した後の野菜を比較してみましょう。
■トマト......干した期間:4日間
【Before】
ひとつひとつがぷっくりとしていて、みずみずしいのがよく分かります。

【After】
干した後はぷっくり感がなくなりシワシワになりました。

■大根......干した期間:4日間
【Before】
千切り器で千切りに。真っ白できれいですね。

【After】
干す前は真っ白だったのが、干した後は黄色味がかった白色に。ピンと真っすぐだった大根がちぢれています。

特に大根は生とは見た目がかなり違うので、ちょっと不安になりますが大丈夫!!これくらいになったら干し上がりです。
【Point】
干し野菜を保存する際には、密封容器や袋に入れて常温で保管します。しっかり乾燥させた干し野菜は、常温または冷蔵保存で1カ月はもちます。百円均一ショップなどで売っている食品用の乾燥材を保存袋に一緒に入れておくとより安心です。
干し野菜初心者はみそ汁からやってみて!
せっかく作った干し野菜なのでぜひ料理に使いましょう!まず、干し野菜を料理する前に、使いたい量だけ水につけて戻します。戻した水にはいいダシが出ているので、料理のアクセントや汁物に加えたりして使いましょう。
■みそ汁
まず試してほしいのが、そのままみそ汁やスープの具にすることです。
鍋に干し野菜と必要な量の水を入れてそのまま放置。10分ほどすれば干し野菜が水を含んでふっくらと戻ります。あとは鍋を火にかけ、沸騰したら味噌を溶くだけ。干し野菜からいいダシが出るので、味噌だけで大丈夫です。
コンソメを加えて洋風スープに、鶏がらスープの素を加えて中華スープにするのもおすすめ。干し野菜のダシとあいまって、深みのあるスープができます。干しきのこを戻してから使ったため、食感は生で使ったと変わりませんが、味は何倍も濃い!汁にきのこの旨みが移り、普段の何倍もおいしく感じられました。
■パスタ
水で戻した具材(今回はきのこ)をバターで炒めて、醤油やめんつゆで味付けしたら、茹でたパスタと絡めます。ベーコンや玉ねぎなど、好きな具材と一緒に炒めてもOK。干し野菜は味が濃いので、調味料の加減には注意しましょう。
食べてみると、調味料を少なめにしたものの、干しきのこからコクが出て、調味料の良さを何倍も引き出しているように思いました。ただきのこを干しただけなのに、自分の料理の腕が上がったようにさえ感じられます。
■オイル漬け
干したトマトをオリーブオイルに漬けておくだけ。トーストにのせるだけでおしゃれな朝食になりました!オムレツと合わせたり、サラダやアクアパッツァに入れてもおいしくいただけますよ。
干しトマトはカンパーニュの上にたっぷりのせてみました。好きなだけのせて食べられるのは、手作りした人の特権ですね。今回はオリーブオイルにトマトを3日間漬け込んだものを使いました。奥深い味わいで、食べた瞬間に悶絶必至!!簡単なのに恐ろしくおいしいので、ぜひ試してみてくださいね。
■そのまま食べる
トマトや芋、かぼちゃなど一部のものにはなりますが、そのまま食べることもできます。そのまま食べる場合は、食べやすいように薄切りにしておくといいでしょう。生で食べるのとは全く違う、素材の力強い味が感じられます。
干し野菜を生活に取り入れて
切って干すだけで簡単にできる干し野菜は、長期保存に向いているので、野菜が余って食べ切れないなという時にもとても便利です。いろいろな干し野菜をアレンジして、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
【参考資料】
干し野菜百科(濱田美里著/河出書房新社)
干し野菜パパっとレシピ(金丸絵里加著/実業之日本社)
しっかり干しておいしく長もち 干し野菜のラクうまレシピ(な すんじゃ著/家の光協会)