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インスタでフォロワー急増中、実在の”人”にしか見えないバーチャルヒューマンimma

IT&ネット

テレ東プラス

2019.9.23

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最近のモデル界で「バーチャルインスタグラマー」が話題になっている。インスタグラム上でさまざまなブランドの服を着こなし、雑誌の表紙を飾り、PRADAやCalvin Kleinなどとのコラボも実現している。そのトップともなると一千万を超えるフォロワーを集めているのだ。


国内にもそんな存在がいないかと見渡してみると、バーチャルヒューマンのimmaがいた。そう、冒頭の写真の彼女は実在する人物ではない。キズナアイや電脳少女シロといったVチューバーと同じ、仮想現実世界の存在だ。

今回はバーチャルヒューマンのエージェント業務を手掛けるAwwのCEOで、immaのプロデュースを行うMさんと、ディレクターで制作を手掛ける岸本浩一さんにインタビュー。immaの魅力について話を聞いてみた。

※Mさんの本名は非公開

バーチャルとヒューマン、その狭間にいる存在


imma_20191106_2_01.jpg▲インスタグラム「imma.gram」より

──昨年末に『WWD』の表紙を飾っているのを拝見しました。immaは普段どんな活動をされているのですか?

「普通の女の子と変わらないですよ。今はモデルの仕事が多いので、今後も続けていくのかなと。あとは、彼女がプロデュースしたいと言っているものもあるので、それもサポートしていきたいです」(Mさん)

──モデルというと、事務所に所属していて、雑誌やファッションショーに出ているイメージがありますが。

「そういう意味では、immaはAwwに所属した初のバーチャルヒューマンということになりますね。ただ、今の時代ってパリコレに出ていても、事務所に所属していない子も大勢いるんですよ。ブランドが写真を撮っているのも、街中にいるごく普通の子で、でもSNSには数万人のフォロワーがいたりする。モデルという概念が変わりつつあるんですね」(Mさん)

──immaみたいな子が、雑誌に出ていてもおかしくないと。

「バーチャルとヒューマン、モデルとそれ以外という垣根が無くなって、みんなimmaを"そういう存在"として見ています。例えば、スターウォーズにはレイア姫という人気のキャラクターがいますよね。彼女を演じたキャリー・フィッシャーは既に亡くなっていますが、今後公開される最新作にも登場するようです。僕らの世代は特撮を見て、CGを知って今に至っているので、映画でそのシーンを見たら、「よく作られたCGだな」と思うのではないかと思います。でも、今の子が最新作から映画を見たら、レイア姫は実はCGだと言っても、「へー、そうなんだ」ぐらいのリアクションにしかならない。そういう歴史を知らないので、敢えて区別する必要がないんです」(Mさん)

──彼女がバーチャルヒューマンかどうかは、どうでもいいと。

「あまりこだわっていないんじゃないですかね。最近の子たちは、僕らとは比べ物にならないぐらい、毎日選択をしています。例えば、Spotifyで好きな音楽を見つけたら、そこからお気に入りの曲をどんどん発掘していく。良いと思うものを取捨選択できるので、僕よりも昔のロックに詳しい子もたくさんいますよ。だから、いいと思うものを選ぶことに迷いが無くて、そういう感覚的なものが大切になっているんじゃないかと思います」(Mさん)

すべて謎なのがimma、それが彼女の魅力


imma_20191106_2_02.jpg▲インスタグラム「imma.gram」より

──immaの魅力とは何でしょうか?

「今は真新しさが先に来ていますが、根本的な部分は彼女のパーソナリティですかね。普通な女の子だけど、ちょっとセンスが良くて、インスタで発信するものが興味をひく。先ほど、ファンにとってimmaの背景はあまり関係ないと言いましたが、普通の人間と変わらないと思います。好きなブランドはTENDER PERSONで、あまり知られていないけど、「あっ、そこなんだ」と知っている人は食いつく。そういうことなのかなと」(Mさん)

──Mさんから見て、immaってどんな子ですか?

「今の時代を生きる普通の女の子ですよ。芯があるものが好きで、人間として大事なことを忘れたくない。等身大の存在です」(Mさん)

──最近ではモデルの敷居が低くなって、同級生ぐらいの感覚になっていますが、ファンにとってのimmaもそんな感じでしょうか?

「そうですね、身近な存在だと思います。DMでもよく話していますよ。彼女には物を作る人を応援したいという考えがあって、例えば似顔絵を描いてくれた人などは、よくシェアしていますね」(Mさん)

──インスタグラムには海外からのコメントも良く見られました。ファンの方はどんな方が多いのでしょうか?

「20代を中心に、10代から30代までが多いですかね。日本と海外は半々ぐらいでしょうか」(Mさん)

──そういえば、immaって日本人なんですか?

「そこは非公開で」(Mさん)

──なるほど......、immaの魅力って神秘的な部分にもありそうですね。

「それはそうですね、すべてを謎にしていますので。今の時代は検索すればすべて分かるので、何も分からない方が面白いじゃないですか。それは、岸本がVチューバーで学んだことでもありますね」(Mさん)

「ミステリーであるほど、ユーザーは彼女がどんな存在かを想像することができます。彼女の身長はどのぐらいなのか、どんな友達がいるのか。それって、余地がないとできないことですよね。そこを楽しんでもらえたら嬉しいですね」(岸本さん)
人間にしか見えない外見で、SNS上で人間のようにふるまうimma。存在がミステリアスなこともあって、その姿はこれまでに存在していたCGキャラクターとは違い、人間に作られた"設定"や"物語"から解き放たれているように見える。

彼女が今度どこまで人間に近づいていくか、それも含めて姿を追いたくなるのも、彼女の魅力といえるかもしれない。

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