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美の巨人たち 同じ絵が2枚!?ミレー『種をまく人』が世界で愛される理由
放送日時:2017年11月18日(土)22:00~22:30
山梨県立美術館にある名画が、実はボストン美術館にも!なぜ2枚存在する?農夫を描いただけの絵がなぜパリで大論争を巻き起こした?ミレーが蒔いた"新しい種"とは?
バルビゾン派の代表ジャン=フランソワ・ミレーは、1850年、パリ政府主催のサロンに出品して見事入選。ミレーの出世のきっかけとなりました。その作品が『種をまく人』。『落穂拾い』『晩鐘』と共にミレーを代表する、あまりにも有名な世界的名画です。ところがこの名画の入選は、パリを二分するほどの波乱を巻き起こしたというのです。農夫を巡るある大論争を...。
そんな物議を醸した『種をまく人』は、実は山梨県立美術館とボストン美術館に所蔵されています。そう...2枚存在するのです。タッチがまるで違うのですが、なぜ同じ絵が存在するのでしょうか?サロン出品作は一体どっち?
描かれているのは、冬を間近に控えた夕暮れ迫る大地を舞台に、種をまく農夫たち。発表されたのは、ミレー一家がバルビゾンに移り住んですぐの頃。よく見ると背景が斜面になっています。しかしバルビゾンは真っ平らな土地。つまりこの農村風景はバルビゾンではないのです。ミレーはどこを描いたのでしょうか?
3つの謎をひも解きながら、名画が語りかけるミレーの真実に迫ります。それらを知れば、彼が世界中で愛される理由がわかるはず
【ナレーター】
小林薫、神田沙也加
【ホームページ】
https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/
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