「花の格闘技」に挑む、花に情熱を傾ける注目の3人の素顔とは<運命の日>

2017.05.13

 さまざまな世界で新しいステージへ挑戦し続ける人がいる。そんな人々の‟運命の日"までに密着した『「運命の日」~ニッポンの挑戦者たち~』。(BSジャパン毎週日曜夜10時~10時30分)

 今回は、小原流を継承する一方で現代アートの作品も手がける、いけ花作家・伊藤庭花。ウエディングフラワーで人気を誇る、気鋭のフラワーデザイナー・曽我部翔。日本一のフローリストに輝いた腕前を持つ、創業50年の生花店『フラワーショップ花徳』主人・堀文則という花に生涯をかけた3人の運命の日である、《花いけバトル2016年間王者決定戦》までの日々に密着した。

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 いけ花の道に入って55年の伊藤庭花(70)。これまで教えた生徒は2000人以上。現在も60人の生徒が通う。手取り足取り指導するのではなく、最後まで自分で生かせるのが庭花流。生徒に気づきを促すアドバイス方法が生徒たちのハートを掴み、多くの人が集う。中には20年以上通う生徒も。

「花をいけている時は無になれる」

 いけ花の魅力に取りつかれたのは、花の儚い美しさ。

「いけ花って、彫刻なんかと違って残らないじゃないですか。残らないからこそ美しい

 1946年10月茨城生まれ。生け花と出会ったのは女学生の頃。当時は、お花、お茶、料理が女子のたしなみだった。1969年、大学卒業後に大手旅行会社に就職。仕事と並行して、いけ花にも全力で取り組んだ。1985年に退社し、いけ花に人生のすべてを捧げることを決意する。

 縦の広がりより器から広がる面の動きを大事にする小原流いけ花。器にいけるだけでなく、花や枝を使って空間デザインにも取り組み、ファッション業界などさまざな分野とコラボ。新たな空間をいけ花で演出。伝統と革新が彼女の持ち味だ

「見ることも大事だけど、何よりもどれだけいけるかでしょうね」

 空間への斬新なアプローチが注目を集めており、東京・表参道でリニューアルする有名ブランドの内装も手がけている。70歳になった今も無限のイメージは枯れることはない。

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 いけ花とは違ったアプローチで花を飾るのが、フラワーアレンジメントで注目を集める曽我部翔(34)。結婚式場をフラワーアレンジメントで演出する第一人者だ。

 現在取り組んでいるのも、展示会用のウエディングフラワー。テーマは桜。新郎新婦の頭の上に、桜が咲いているようなイメージ。愛をテーマに常に新しい演出を取り入れ、見る者を魅了する曽我部の才能にさまざまな業界から熱い視線が送られている。

「花の色と香りに託せば、感謝やお詫びの気持ち、愛などを伝えるパワーがお花にはあると思っている」

 気軽に花を楽しんでもらいたいという想いから、フラワーアレンジメントの教室も開いている。

「市場に行って、これはみんなに見せてあげたいというお花をいけてもらったり、束ねてもらう」

 どこかおしゃれなレッスンは女性たちに大人気。愛をいける気鋭のフラワーデザイナーは女性たちのハートをがっちり捉えているようだ。

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 朝7時。東京・大田市場。花専門のせりで、熱心に仕入れる花を選んでいたのは、フラワーショップ花徳』主人・堀文則(40)。いい花をより安く仕入れるには、目利きが必要となる。堀曰く、見極めのポイントは「色と持った時の全体のバランス」。せりの時は花の仕入れはもちろん、その花をどうアレンジするかイメージを広げる貴重な時間だという。

 池上本門寺の門前町として知られる東京・大田区池上。堀は、そんな池上本門寺の前にある『フラワーショップ花徳』の二代目店主だ。働き始めて20年。妻の真由美さんは、初代店主の娘。初代店主の實さんは、今も娘夫婦を助けている。

 注文が多いのは、お墓に添えるものや墓参り用のもの。古くから地元の人に愛されてきた生花店だ。そんなお店で密かに人気なのが、お客さんが選んだ花で作る堀のフラワーアレンジ。魔法のような手さばきで、美しい花束に変える。

 それもそのはず。フラワーアレンジメントの全国大会で優勝。日本一の実力を持つ生花店なのだ。日本一の称号を手に入れた堀が、花に魅了されたキッカケとはーー。

 1976年長野県のカーネーション農家の次男として誕生。花に囲まれて育った。地元の農業高校を卒業後、花の専門学校に入学。花を扱う仕事の楽しさを改めて知ったという。

「人生じゃないですけど、花もきちんと生きている。それをきちんと感じ取れるのが好きなのかなって思う」

 卒業後、20歳で『フラワーショップ花徳』に入社。28歳で看板娘・真由美さんと結婚。そして2014年に権威あるフラワーアレンジの全国大会『ジャパンカップ』に挑戦。そこで眠っていた才能が開花し、400名の中から見事に頂点に輝いた

「個人商店は厳しい時代なので、何か特色を出さないと生き残れない。町の花屋だってがんばればできるんだよ、というのを見せたい」

 そんな伊藤、曽我部、堀といった花に魅せられた3人が己のプライドを賭け、京都で行われる‟花の格闘技"こと『花いけバトル』で対決

 『花いけバトル年間王者決定戦』には、全国大会を勝ち抜いた8人が集結。用意された花と器を使い、自由に花をいけて戦う。制限時間は5分で、観客の投票で勝者が決まる。

 運命の日まであと12日ーー。そんな中、伊藤が姿を現したのは、小原流東京支部創立九十五周年記念講習。1500人の関係者が集まった。そこで披露された若き家元のパフォーマンスからインスピレーションを得た伊藤は、花いけバトルでどんな戦いを見せるのか?

 前年の優勝者である曽我部は、今回も優勝の最有力候補。しかし、仕事中に肋骨を骨折。‟花の格闘技"に参加できるかわからなくなってしまった。

「肋骨折れたぐらいで出なかったら、後悔するから出たい。出るからには勝ちたい。それ以上にいいパフォーマンス、いい花を生けたい」

 『ジャパンカップ』優勝の実績が認められた堀は、前回の花いけバトルに初出場を果たした。しかし結果は予選ラウンド敗退。大きな屈辱を味わった。

「去年の悔しい想いは1年間残るものですね。優勝目指します」

 壮絶な5分間に挑む3人。見たことのない戦いで、大波乱が待ち受けていたーー。

【番組概要】
番組名:「運命の日 ~ニッポンの挑戦者たち~」
放送局: BSジャパン BS7ch 全国無料放送
放送日時: 毎週日曜 夜10時放送
ナビゲーター: 小泉孝太郎
番組公式HP: http://www.bs-j.co.jp/official/unmeinohi/

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
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