パラアイスホッケー日本代表・ゴールキーパーに選ばれるのは? 氷上の男たちの熱い戦い!:運命の日~ニッポンの挑戦者たち~
スポーツや芸術、ビジネスなど、様々な世界で新しいステージへ挑戦し続ける人たちがいる。
彼らは卓越した才能と努力で、自身の運命を切り開くことができるのか?
その"運命の日"までに密着取材した心が熱くなるドキュメンタリー「運命の日~ニッポンの挑戦者たち~」。
ナビゲーターを小泉孝太郎が務める。
今回の主人公は、パラアイスホッケー日本代表チームの2人のゴールキーパー。
いよいよ始まる「平昌オリンピック」。そして忘れてならないのは、その後に控えるビッグイベント・平昌パラリンピックだ。
日本は昨年の予選を勝ち抜き、平昌への出場を決めた。バンクーバーパラリンピック以来、実に8年ぶりの出場だ。

パラアイスホッケーとは下肢に障がいがある人が行うアイスホッケーのこと。
ルールはアイスホッケーとほぼ同じで、激しいボディチェックを伴う。まさに氷上の格闘技だ。
8年前、パラリンピック日本代表はバンクーバー大会で見事銀メダルに輝いた。しかしその後、その栄光を引き継ぐプレーヤーが揃わず、4年前のソチ大会では出場を逃してしまった。
そこで今回招集されたのは、8年前の銀メダリストたち。平昌大会では、新旧入り混じったメンバーの中から更に精鋭を絞り込むこととなった。
中でも注目はゴールキーパー。日本代表の守護神を目指し、二人の男たちが熱い戦いを繰り広げていた。
1人目は3度のパラリンピック出場経験を持つ、背番号21番、福島忍。なんと61歳! 長年の豊富な経験で4度目のパラリンピック代表出場を目指す。

そして2人目は、パラリンピック初出場を狙う背番号30番、望月和哉(36)。果敢に相手のプレーを阻むガッツあふれるプレーが特徴だ。自身の活躍する姿を3歳の一人息子に見せるため、がむしゃらに練習を重ねてきたという。

そんな2人の"運命の日"は1月8日~13日に開催された、平昌パラリンピック出場選考を兼ねた国際試合。
果たして、日本代表の正ゴールキーパーに選ばれるのはベテラン福島か? キャリア8年、選手として脂が乗った望月か?
平昌大会代表選考試合まであと2カ月。諏訪湖の北側に位置する長野県岡谷市では、パラリンピック日本代表の強化合宿が行われていた。
ゴールキーパー専用スレッジに移った福島は、おもむろに氷の上に仰向けになり、氷の感触を確かめながらストレッチを始める。20年以上続けてきた練習前の儀式だ。練習が始まると面白いようにパックを止める。なんと福島は、相手選手がシュートを打つ瞬間のスティックの向きで、パックが飛んでくる方向を読んでいるという。長年の経験を持つ福島だからこそ成せる技である。

そんな福島は静岡県藤枝市出身。学生時代は長身を生かし、サッカーのゴールキーパーをしていたそう。しかし24歳の時、突然福島を不幸が襲う。通勤途中バイク事故に遭い、下半身不随の重傷を負ってしまったのだ。下半身の自由を奪われた福島は、その後車いすバスケや車いすテニスなどの障がい者スポーツにのめりこんでいった。
車いすバスケで日本代表を目指したこともあったが、練習過多によるオーバーワークになってしまった。しかし1996年、2年後に開催される長野オリンピック出場を目指して、長野県のパラアイスホッケーチームが日本代表候補を募集していることを知り、39歳の福島は応募。長野大会の代表入りは叶わなかったが、4年後のソルトレイク大会には、見事代表入りを果たす。
銀メダルを獲得したバンクーバー大会が終わり、福島は引退し、妻・輝美代さんと夫婦水入らずの暮らしを送るつもりで練習に参加していなかったが、去年、日本パラアイスホッケー協会から、「平昌大会の代表候補として合宿に参加してくれないか」との誘いがあった。8年ぶりにアスリートなった夫を、妻も応援する。

もう1人の代表候補で、突進してくる敵の攻撃を恐れない、守りの固さが持ち味の望月は、静岡県三島市役所勤務。望月とパラアイスホッケーには不思議な縁があった。静岡県富士宮市生まれの望月は、2000年、高校3年生の時にバイク事故で左足を失う。失意の望月を支えたのはスポーツ。車いすバスケにのめり込んでいった。望月が頭角を現し始めた頃、同じ静岡の車いすバスケで活躍していたのは福島だった。

2010年、望月は運命を変える光景をテレビで目の当たりにした。かつて一緒に車いすバスケをしていた福島がバンクーバーパラリンピックで活躍していたのだ。望月は、メダリストとなった福島から「自分の後継者になって欲しい」とパラアイスホッケーに誘われる。
練習できる機会があればどこへでも出かけて練習をする望月。「自分が一番うまいと思っていなければ代表にはなれないと思う」と語る。しかし「練習だけでは埋められないものがある」と福島。後進に譲りたい気持ちもあるが、パラリンピックで勝つためには国際試合の経験が不可欠なのだ。
望月は自身の姿をどうしても見せたい人がいた。3歳の一人息子だ。自分の父親には足がない、でもパラリンピックで活躍している、という姿を覚えていてほしいのだ。

平昌の代表選考を兼ねた国際試合が迫ったある日、問題が発生。チーム最年長・福島の古傷である右ひじ痛が再発し、練習を途中でやめざるを得なくなってしまったのだ。しばらくは練習を休むという。
格上相手に戦う国際試合。
はたして、日本代表に選ばれるのは経験豊富だが古傷を抱えた福島か、経験不足を猛特訓でカバーする望月か......気になるその結果は2月11日(日)のオンエアでチェックしよう。
【番組概要】
番組名:「運命の日~ニッポンの挑戦者たち」
放送局:BSジャパン(BS 7ch)
放送日時:毎週日曜 夜10時
ナビゲーター:小泉孝太郎
番組ホームページ:http://www.bs-j.co.jp/official/unmeinohi