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1本2,000万円の巨木も!【空師】の仕事に密着:運命の日~ニッポンの挑戦者たち~

ライフ

BSテレ東

2018.2.24

スポーツや芸術、ビジネスなど、様々な世界で新しいステージへ挑戦し続ける人たちがいる。
彼らは卓越した才能と努力で、自身の運命を切り開くことができるのか?
その"運命の日"までに密着取材した心が熱くなるドキュメンタリー「運命の日~ニッポンの挑戦者たち~」。
ナビゲーターを小泉孝太郎が務める。


先週に引き続き、ご紹介する今回の主人公は、空師、熊倉純一(44)。空師とはどういう仕事なのか?
発祥は江戸時代。高い建物のない時代に一番空に近い場所で作業していたことが名前の由来だそう。
日本各地の巨木を伐採し、市場に卸して生計を立てている熊倉は、かつては1本2,000万円の巨木を切り出したこともある。


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木を伐採すると言っても、空師が伐採するのは、一般の伐採業者には頼めない高度な技術を要する現場。周りには建物や線路があり、なかなか簡単には切り倒すことができない。現在、空師は全国で約30人ほどと言われている。そんな空師の中でもトップクラスの腕前を持ち、依頼主からの信頼を得ている熊倉に密着した。


先週の放送では、樹齢150年の大ケヤキの伐採に挑んだ熊倉。うまく切り出し、6mのサイズで売れれば相当の金額を手にすることができるはずだった。しかし50万円で依頼主から買い取った大ケヤキが売れた値段は75万円。予想をはるかに下回る儲けにしかならなかった。その理由は、内部の腐敗だった。外からはどれだけ立派に見えても、いざ切ってみるまではその木の本当の価値は分からない。空師の仕事はまさにギャンブルなのだ。


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今回熊倉の元に舞い込んだ依頼は、前回を越える樹齢300年の大ケヤキの伐採。今度こそ熊倉の探し求めていた大物か? 古い木なので材質は間違いないと太鼓判を押す熊倉。あとは「傷や腐りが心配」と話す。惚れこんだ大ケヤキを持ち主から100万円で買い取ってはみたものの、切ってみないとわからない。まさに一世一代の大勝負!


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その運命の日を迎える前に、普段の熊倉の職場を見てみよう。この日依頼を受けたのは、千葉県八千代市にある800年以上の歴史を持つ寺・正覚院。八千代市の指定文化財である釈迦堂の脇道に植えられている杉や、サワラと呼ばれるヒノキの仲間の伐採を依頼された。傷みもあり弱っている木なので、万一釈迦堂の方に倒れでもしたら一時大事。熊倉は今回も木の上から順に切り、クレーンで下に降ろす方法で行くと決めた。しかし、脇道は狭く、木の近くにクレーン車を持って行くことができない。木とクレーン車が離れている場合、運べる重量は自ずと少なくなってしまう。


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しかし、熊倉は迷うことなく木のてっぺんに登ると、距離に応じて運べるだけの重さに木を切っていく。クレーンには重量計が付いているが、それに頼ることはなく、どんどん安全な範囲内の重さで伐採は続けられた。今までの場数と経験が成せる空師・熊倉ならではの技術だ。無駄なく危険なくスピーディーにこの日も仕事を終えた。


そんな日本屈指の空師である熊倉に仕事のやりがいを尋ねると、「人からの評価や褒められることが嬉しい」と話す。「もちろん儲かった時も!」と熊倉は笑った。なぜなら「儲かることも評価の一つだと思うから」とのこと。


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林業従事者を増やそうというセミナーが日本各地で開かれているが、熊倉はそこでセミナーの講師もしている。
一人でも多くの人に空師という仕事知ってもらいたいからだ。


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新製品のチェーンソーを使った初心者向けの実演指導も好評。かつては自分も将来を描けない若者の一人だった...そんな中、空師・菊池政雄との出会いが彼の人生を変えた。最初は「木を伐採する仕事なんて自然破壊じゃないか」と反発もしていた熊倉。そんな彼にのちに空師の師匠となった菊池はこう言ったという。「人間は木の命をもらって生活が成り立っているんだ」


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「立派に育った木を切るからには、いいものになって人の役に立ってもらいたい」と熊倉は話す。


さて、今回の運命の日は思わぬ依頼から始まった。前から目を付けていた沿道に生える立派なケヤキ並木。バブルの頃からいくつもの業者が「切らせてくれ」と頼んでも、頑として断り続けてきたのは、元滋賀の士族で埼玉の地に越してきた吉野家だ。よもやこの持ち主が手放すことはないだろうと思われていたが、この度道路が通ることになり、やむなく伐採をすることに。そして熊倉に依頼が回ってきたのだ。千載一遇のチャンス。熊倉は100万円でこの木を買った。しかし、木の根元には穴もあり、切ってみるまでその価値はわからない。はたして熊倉は、狙いどおりに素晴らしい材木を手に入れ、高価で売ることができるのだろうか。


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気になる結果は、2月25日(日)放送の「運命の日~ニッポンの挑戦者たち」で確認しよう!


番組名:「運命の日~ニッポンの挑戦者たち」
BSジャパン
放送日時:毎週日曜 夜10時
※2月25日(日)は「卓球チームワールドカップ」延長で、休止・延長の可能性アリ。
ナビゲーター:小泉孝太郎
放送局:BSジャパン(BS 7ch)
番組ホームページ:https://www.bs-tvtokyo.co.jp/official/unmeinohi

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