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「ガンの原因の30%は食生活!」乳腺外科・形成外科医の南雲吉則先生に健康相談~「主治医が見つかる診療所」~

ライフ

テレ東

2018.3.23 主治医が見つかる診療所

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10年以上愛されて続けてきた知的エンターテイメントバラエティ「主治医が見つかる診療所」。この番組では、現役で活躍中の医師たちが出演し、医療に関するさまざまな情報を分かりやすく解説しています。


同番組のレギュラー医師に、読者から寄せられた健康のお悩みをお聞きする「主治医の小部屋」。今回は、乳腺外科・形成外科医の南雲吉則先生に相談してみました。


Q:日本では、2人に1人がガンになると言われています。一方で、どんなに無茶な生活を送り、ヘビースモーカーであってもガンにならない人もいます。ガンにかかりやすい人と、そうでない人の違いはどこにあるのでしょうか? また、どの程度、体質や遺伝が関係するのでしょうか?


「ガンの原因は、自分が好きでしている生活習慣がほとんどです。無茶な生活をしてもガンにならないのではなく、『まだなっていない』だけですよ。ガンの原因の30%がタバコで、食生活が35%くらい。お酒は5%もいかないくらいです。食品添加物や農薬は1%以下です。そして、遺伝は全体のわずか5%と言われています。遺伝でなくても、家族は体質が似てくるんですね。遺伝よりも、親と同じ生活習慣をしていることが問題の場合が多いのです」(南雲先生、以下同)


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Q ガンにならないようにするには、何に気を付ければいいのでしょうか?


「タバコがガンになる原因の30%を占めているので、一番簡単なのは禁煙ですよね。受動喫煙も含め、タバコはもっと制限していくべきだと思います。なぜなら世界的に見ても、ガンの死亡率を下げたプロジェクトは禁煙だけなんですよ。


もともと100年くらい前のアメリカでは、肺ガン患者はほとんど報告されていなかったんです。ところが、経済が次第に豊かになり喫煙率が上がるにつれて、肺ガンがアメリカの男性の死因トップになったのです。当時の連邦政府は、慌てて毎年肺のレントゲンを撮るようにしたのですが、早期発見では死亡率は下がりませんでした。


次に、早期治療ということで抗ガン剤や放射線治療に予算をつぎ込んだのですが、それでも死亡率は下がりませんでした。業を煮やして、アメリカでは1970年代から禁煙運動を始めたんです。そうして喫煙率がどんどん下がっていくにしたがって、25年ほど経った1995年からアメリカの肺ガンの死亡率が減り始めて、いまや往時の3分の2になりました。ガン全体の死亡率を20%も下げたんです。これによって、早期発見や早期治療は効果がないこと、一方で禁煙は効果があることが疫学的に証明されたことになります」


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―― まずは禁煙がガン予防の近道ということですね。食生活も35%と大きな影響を占めていますが、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?


「食生活で何を目指せばいいかというと、メタボリックシンドロームにならないようにすることです。実は、食べ過ぎはあまり関係ありません。メタボの診断基準は『高血糖』『高脂血症』『高血圧』ですよね。ということは、『糖』『悪い油』『塩分』の3つの摂り過ぎに気を付ければいいんです。


カロリーをどれだけ摂取したかではなく、糖質をどれだけとったかが肥満に関係してきます。また、"糖毒性"という言葉がありますが、糖は動脈硬化を引き起こします。そのことが心筋梗塞や脳梗塞の死亡率を上げます。何よりガン細胞は糖質によって増殖すると言われています。糖の中でも、悪いのは"精製した糖質"です。サトウキビをただ食べている分には糖尿病にはならないけれども、それを精製して99.9%の糖にしてしまうと肥満の原因になります。具体的には、白米やパン、麺、砂糖と小麦粉で作ったお菓子やポテトを控えるということです。


『大変だな』と思うかもしれませんが、おかず中心の食事をすればいいだけなのです。たとえばフランス料理のフルコースを食べるならば、パンを添えなければいい。そうすれば、仮にディナーを2人前食べたって大丈夫です。和食なら、最後に出てくるご飯を控える。そうすれば、いくらおかわりしても問題ありません。簡単ですよね?


油に関していうと、『オメガ6系脂肪酸』と呼ばれる油を控えることが大事です。炒め物など熱い料理には、暑い地域の植物油、ココナッツオイルか、人より体温の高い動物の油、ラードかバターがいいでしょう。


そして火を通さない冷たい料理には、寒い地域の植物油、えごま油を使ってください。また、運動は油を燃焼させる効果があります。1日15分間の有酸素運動を続けると、細胞の中の小器官"ミトコンドリア"の量が1.5倍に増えて、効果的に酸素が使えるようになるというデータもあります。


そして減塩も重要です。たとえば長野県の例をあげると、脳卒中の死亡率を下げるために、約40年間減塩運動に努めた結果、21年間連続で、ガン死亡率が全国でもっとも低い県になりました。


当然、何か体に異常を感じたら病院で検査をすることは大切です。しかし、人間ドックを受けていたからといって、ガンの死亡率が減ったというデータはありません。それよりも、そもそもガンにならないような生活習慣を送ることが重要なのです」


南雲先生のわかりやく論理的なお話で、ガンについての謎が理解できました。生活習慣が健康に作用するのは必至。まずは悪い生活習慣を改め、アドバイス参考によりよい習慣を取り入れていきたいものです。


今回話を聞いた南雲先生も出演する「主治医が見つかる診療所」は、毎週木曜夜7時58分から放送中です。次回の放送をお楽しみに!レギュラー医師による、「主治医の小部屋」もまだまだ続きます。

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番組情報INFORMATION

主治医が見つかる診療所

主治医が見つかる診療所

医者や病院の選び方、病気に応じた治療方法…医療に関する様々な疑問に、スタジオに集結した現役医師たちが一挙お答えします。新しいスタイルの“医者を選べる”知的エンターテイメントバラエティ番組です。

放送日時:テレビ東京系列 毎週木曜 夜7時58分

出演者

司会:草野仁、東野幸治  アシスタント:森本智子(テレビ東京アナウンサー)

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