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職員総出で1500個を手作り!アイスキャンドルで地元客に恩返し:運命の日~ニッポンの挑戦者たち~

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BSテレ東

2018.3.23 「運命の日」~ニッポンの挑戦者たち~

スポーツや芸術、ビジネスなど、様々な世界で新しいステージへ挑戦し続ける人たちがいる。
彼らは卓越した才能と努力で、自身の運命を切り開くことができるのか?
その"運命の日"までに密着取材した、心が熱くなるドキュメンタリー「運命の日~ニッポンの挑戦者たち~」。
ナビゲーターを小泉孝太郎が務める。


-20℃を下回る極寒の日でさえも世界中から多くの人々が訪れる日本最北端の動物園。
今週の「運命の日」の舞台は、北海道旭川市にある開園51年目の旭山動物園だ。
独特な展示方法により迫力ある動物たちの姿を間近に見られることが魅力の旭山動物園は、年間150万人が訪れる北海道屈指の人気スポット。しかし近年、地元客の減少が続いている。


園長の坂東 元は「外から来る方に感動を与え続ける動物園であると同時に、根っこのところで応援して下さっている地元の方々に支えてもらわなくてはいけない」と話す。
地元の人にも足を運んでもらいたい。そんな思いから考えられたのが、夜のイベント、「雪あかりの動物園」だ。


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イベントを取り仕切るのが広報担当の加藤明久(42歳)。


彼が雪あかりを演出するために準備したのは氷で作られた1500個のアイスキャンドル。しかも全て手作りだ。
飼育員も加わり、職員総出でイベントの準備に当たる。「こういうことは普段なかなかないので楽しいですね。テンション上がりますね」と加藤は笑顔で語る。


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このイベントで大きな役割を果たすのは、オオカミ。オオカミを担当する飼育員、佐藤和加子(37歳)はこう話す。「アイスキャンドルの明かりの中でオオカミたちが吠える、というのがカッコいい」


今でこそ世界中から多くの人が訪れる動物園となった旭山動物園だが、もともとは地元の人々に動物に親しんでもらおうとはじまった地方の一動物園に過ぎなかった。


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1997年に展示方法を変えたことがきっかけで驚異的な来園者数を誇るようになった。当時次々と新たな展示方法を考え出したのは、現在の園長である坂東 元。動物が自然の中で好む環境に近い状態で展示することによって、委縮させず自然な表情になるよう工夫した。「どれだけ自然に近く、動物本来の姿をお客さんに見せられるか」そこに重点を置いた展示方法は今では全国の動物園の手本となっている。


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水深2mから一気に地上へ浮上するカバ。今までバンザイの格好をしながら上へと泳ぐカバを見たことがあるだろうか?


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地上では重そうなカバだが、水中ではまるで空を飛ぶようにいとも軽々と泳ぐ。
飼育下でも野生で生き抜くための本質的な部分は必ず持っているはずで、それをどのように目覚めさせてあげるのか、という発想で展示をしているのだと坂東園長は言う。
野生動物の本来の生きる力が、旭山動物園にやってくる人々の心を惹きつけているのだろう。
中でも坂東園長の思い入れが強いのが2004年に作られたアザラシ館だ。


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当時はラッコブームの真っただ中でアザラシには誰も振り向かない。それまでは全国的に人気の動物を目立つように展示して来園者数を増やす傾向があったが、坂東園長はそういった展示方法に違和感を感じていたという。
ラッコブームの陰にあったアザラシが、本来持っている野生の姿を展示することで、そんな価値観の人たちの目を覚ます、との思いで新たなアザラシ館を作った。


いずれ去ってしまうブームではなく、本当にお客さんが見たいもの、動物園が見せたいものは何か。
どんな動物であれ、野生の「生きる」姿を見せること。坂東園長の手掛けてきた展示方法は、そんな動物たちを愛する気持ちの結晶だ。


坂東園長の思いは通じ、地方動物園として来園者数もどんどん増加していったが、いつも観光客であふれる動物園からが地元客の足が遠のいていた。市営動物園は地元の支えがあってこそ営業が続けられる。そういった状況で地元客向けにある特別なイベントが企画されたのだった。
観光客でごった返すのは午後3時まで。そこで地元客のために夜の動物園を開くことになった。
旭山動物園には夜行性動物も多く、彼らは夜になると本領を発揮する。昼間の動物園とは違う、別世界を見てもらいたい、と広報担当の加藤明久は語る。


特別な世界を生み出すために用意された小道具がアイスキャンドルだ。運命の日まで二週間に迫ったある日、閉園後の資材置き場に加藤がいた。


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飼育員たちの手も借り、アイスキャンドルを約600個作った。本番までには数を倍に増やす予定だ。
準備は大変だが、お客さんたちの喜ぶ顔を想像しながら作業に励む。
地元旭川出身の加藤も幼い頃からこの動物園に通っていた。今では観光地のイメージが強いが、やはり地元の親子連れにゆっくりと楽しい時間を過ごしてもらいたい、日々の恩返しをしたいのだという。


果たして坂東園長や加藤たちの思いは通じるのだろうか。地元客の反応は? 気になる「運命の日」の結果は、3月25日(日)夜10時~の放送で!

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番組情報INFORMATION

「運命の日」~ニッポンの挑戦者たち~

「運命の日」~ニッポンの挑戦者たち~

今、新しいステージへ挑戦し続ける人がいます。 時にスポーツ界で、芸術の世界で、さらには料理やビジネスの世界で。この番組では、そんな彼ら彼女らの〝運命の日〟までを濃密に取材。 主人公はその卓越した才能と努力で、これまでの常識を覆すことはできるのか? 誰にだってある〝運命の日〟に迫ります。

放送日時:BSジャパン 毎週日曜 夜10時

出演者

ナビゲーター:小泉孝太郎

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