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主治医が見つかる診療所レギュラー医師に健康相談!~消化器内科・森一博先生〜

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テレ東

2018.4.6 主治医が見つかる診療所

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医師や病院の選び方のコツや、無理なくできる健康法など、医療に関するさまざまな疑問に答える、知的エンターテイメントバラエティ「主治医が見つかる診療所」。毎回テーマに沿った情報を現役で活躍中の医師たちがわかりやすく解説しています。


さて、今回の「主治医の小部屋」では、レギュラー医師として出演中の森一博先生に、食生活に関連する2つの疑問にお答えいただきました!


Q:牡蠣などの生ものを食べると、時に激しい食あたりが起こりますが、何が原因なのでしょうか? また、どう対処すればよいか教えてください。


「食あたりは普通の人でも年に5〜6回起きてもおかしくない症状で、傷んだ食材などを食べてしまって、下痢や嘔吐、腹痛などの消化器症状が現れる......ということも珍しくありません。ただ、5人で食事をしてほぼ5人全員に症状が現れる食中毒とは違い、食あたりになるのはそのうちの1人か2人程度。個人差があるだけでなく、徹夜明けだったり、疲労が蓄積していたりするなど、その人の体調によっても違いがでるものです。


食あたりになりやすい食べ物の代表格といえば、質問にもあるように、魚介類では牡蠣などの貝類(二枚貝)が有名です。肉類も原因になることが多く、特に鶏肉などの生肉には注意が必要です。また、惣菜やお弁当なども、時間を置くことで食あたりの原因となる菌がねずみ算式に増えてしまいます。調理済み食品はできるだけ早めに食べる習慣が大切ですが、調理してから数時間以上経ってしまったら、食べる前には必ず電子レンジで加熱することをおすすめします。また、冷蔵庫での保存を過信しすぎないことも大切ですね。


食あたりを起こす原因としては大きく2つあり、ブドウ球菌やサルモネラ、O157(腸管出血性大腸菌)などの細菌性のものと、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性のものがあります。潜伏期間は3時間(ブドウ球菌)から4〜5日(O157)程度と幅があります。ちなにみ、O157による食中毒が大々的にニュースで取り上げられて以降、原因菌の究明のため、給食などの保管期間が長くとられるようになりました。主にノロウイルスが原因で起こる牡蠣の食あたりは、24〜48時間と比較的短時間で症状が現れ、1〜2日で回復します」(森先生、以下同)


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-------- 同じように牡蠣を食べてもあたるときとあたらないときがあるのはなぜなのでしょうか?


「免疫力の低下、体内に入った菌の量が関係しているといわれています。牡蠣1個なら大丈夫でも、5個食べればあたってしまうという場合もあります。予防策としては、体調がすぐれないときは、生ものの摂取を控えること、調理器具や調理環境を清潔に保つことなどが挙げられます。
発症後は胃腸を休ませるために、まずは絶食することが重要です。また、嘔吐や下痢は脱水症状を起こすので、水分の補給はこまめに行なうようにしましょう。特に体力のない人や乳幼児、高齢者などは、脱水症に注意が必要です。この場合、水分補給には経口補水液やスポーツドリンクを用います。下痢が起きると大腸での水分吸収がうまくできなくなるのですが、塩分や糖分を含む水分を補給することで、小腸からの吸収を促すことができます。


そうはいっても、食あたりは前ぶれもなく突然起こるもの。市販の経口補水液などが常備されているとは限りません。そんなときは、経口補水液とほぼ同じ組成の飲み物を家で簡単につくることができます。


【用意するもの】
・水...1L
・砂糖...大さじ4
・食塩...小さじ1/2
・レモン汁(果汁の搾り汁)...少々


レモン汁は飲みやすく香りづけできるだけでなく、下痢や嘔吐で失われたカリウムやクエン酸を補給する役割があります。


最後に、食あたりした場合の注意点として、下痢止め薬は腸内の病原菌やウイルスの排出を停滞させて回復を遅らせることがあるので、できるだけ下痢止め薬を内服しないようにしましょう。そうして発症後2~3日経っても脱水症状がひどいときや、発熱、つらい状態が続く場合には、病院での治療が必要です」


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Q:30代半ばの会社員です。最近食事をするときに飲み込みにくさを感じていたら、「逆流性食道炎」と診断されました。もともと日本人には少ない病気だそうですが、この病気になりやすい食生活や日常生活の注意点について教えてください。


「逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流してくることで生じる病気です。食道と胃との境目には食道下部括約筋という筋肉があり、通常は締まった状態なのですが、加齢や食生活の変化、胃酸の分泌量の増加などが原因で、その筋肉が緩んでしまうことで起こります。早食いの人、食べ過ぎる傾向にある人、ストレスが多い人に多くみられ、食の好みでいえば、油っぽいものや甘いもの、刺激の強いものをよく食べる人に多い傾向があります。また、体型にも関係があって、太っている人は腹圧がかかるため、胃酸が逆流しやすくなります。食後すぐに横になる人も、逆流性食道炎になりやすい人といえるでしょう。


逆流性食道炎にみられる典型的な症状としては、胸やけがあり、そのほか胸のつかえ、喉の違和感、苦みや酸っぱいものがこみ上げるなどの症状があります。最近では、痛みの訴えが多いこともわかってきていて、胃の痛みと間違えられるような鈍痛を伴うことがあります。


こうした逆流性食道炎の診断は、症状の聴取とともに内視鏡検査によって行なわれます。悪化した状態になると、食道が狭くなることで食べ物が通過しづらくなり、質問にもあるような飲み込みにくい症状がでてくるわけです。


治療方法には、生活改善や薬物療法などがありますが、初期の状態なら、食生活や生活習慣など日々の暮らしの見直しだけで十分です。しかし炎症が中程度以上の場合は、胃酸分泌抑制剤を用いた治療が行なわれます。


ここで、逆流性食道炎を予防・改善するための、日常生活の注意点をまとめておきましょう。


・姿勢を正し、前かがみになるような腹圧がかかる姿勢をとらない
・腹部を締め付ける衣服は避ける
・深夜や寝る前に食事をしない
・揚げ物や、脂身の多い肉類は控える
・お酒やタバコだけでなく、甘いもののとりすぎにも注意する
・早食いを改め、腹八分目の食事を心がける


胃から腸へ食べ物が送られるにはおよそ3時間かかるため、その間は起きていることが大切です。食後すぐに横になりたい場合や、寝るとチリチリするような違和感を感じるようなら、上半身をやや高く(30度くらいの角度が目安)して休むとよいでしょう」


今回お話を聞いた森先生も出演する「主治医が見つかる診療所」は、毎週木曜夜7時58分から放送中。テレ東プラスが発信する、番組レギュラー医師への健康相談コーナー「主治医の小部屋」も、まだまだ続きます!

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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主治医が見つかる診療所

主治医が見つかる診療所

医者や病院の選び方、病気に応じた治療方法…医療に関する様々な疑問に、スタジオに集結した現役医師たちが一挙お答えします。新しいスタイルの“医者を選べる”知的エンターテイメントバラエティ番組です。

放送日時:テレビ東京系列 毎週木曜 夜7時58分

出演者

【司会】草野仁、東野幸治  【アシスタント】森本智子(テレビ東京アナウンサー) 

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