これさえあればぐっすり!眠りのプロが教える「快眠グッズ」

ぐっすり眠って、疲れをとって爽快な気分で1日を始めたいもの。そのために快適な眠りはとっても大切ですね。とはいえ、高価な寝具を購入するのはちょっと......。


そこで、生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時28分~放送中)で、「眠りの悩み」についてアドバイスしてくださる快眠セラピストの三橋美穂さんに、お手軽に入手できる「快眠グッズ」について伺いました。


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快眠三種の神器 照明!アロマ!音楽!


ベッドに入っても眠れないまま、刻々と時間が過ぎていく......。「眠れない!眠れない!」と気が急いて、益々目が冴えてしまう。そんな時は、まずは気持ちをリラックスさせることが大切です。


「寝る前にいきなり照明を消すのではなく、お風呂あがりからベッドに入るまで段階ごとに部屋の照明を落として"寝る準備に入っている"と身体にサインを送ってください。寝室に入ってからはアロマがおススメです。ラベンダー、ゼラニウム、ベルガモットなどリラックス系のアロマから、好きな香りを。ティッシュに1滴たらして枕元に置くだけで楽しめます。お休み用のアロマも販売されているので、初心者はそこから始めてもいいですよね」(三橋さん、以下同)


徐々に照明を落とした室内に、リラックス効果のある香り。さらにヒーリング効果をあげるために、音楽も効果的だそうです。


「歌詞のないゆったりしたテンポの曲を選んでください。音楽のテンポに呼吸のリズムがあってくるので、自然にリラックスできます。小さい音量で、タイマーで1時間で切れるようにしておくといいですよ」


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目覚ましのスヌーズはNG


ようやくぐっすり眠っても、目覚めが悪いと台無し! 快眠のためには目覚まし時計も重要です。


「睡眠不足の人や朝が弱い人ほど、一発で起きたほうがいいです。だから、『あと少し...』と起床時間を先延ばしにするアラームのスヌーズ機能は禁止! 目覚まし時計の音で"目覚めのスイッチ"をオンにしてください。」


とはいえ、激しい音は神経を刺激するのでNG! お気に入りの軽やかな曲や、響きの良い音に。そして、目覚まし時計を置く場所も重要だと三橋さん。


「目が覚めるというのは目を開けることではなくて、身体を起こすこと。立ち上がって『起きる』と、筋肉に力が入るので身体が活動モードに入ります。なので、目覚まし時計を遠くに置いて、立ち上がって止めに行くようにする。私は、キッチンに置いています。一発で起きられますよ」


スマホの目覚まし機能を利用している人も多いと思いますが、ベッドに入ってからのスマホの使用は快眠の敵! ここは、スマホがすぐに手の届かない場所に置く効果も込めて、5歩以上歩かないと届かない場所にスマホを置いてから、目覚ましをセットしてみてはいかがでしょうか。


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ストレッチで睡眠の質がアップ


さらに睡眠の質をあげるには、ストレッチが効果的。ストレッチと聞いて「運動するの?嫌だ!」と思った方は安心してください。


「寝る前に激しい運動はしませんよ(笑)。呼吸を深くするために、胸を広げる簡単なストレッチです。縦に丸めたバスタオルを背骨に沿って当てるとストレッチポールみたいになるし、胸も広がります。これで深呼吸を数回するだけ大丈夫です」



ノンアルコールビールに快眠効果


お酒を飲むとよく眠れる?"寝酒"としてアルコールを摂取するという人も多いですが、実はこれは大きな間違いだそう。


「寝られないからと、お酒を飲むのはNGです。お酒飲むと睡眠は浅くなって、疲れはあまりとれないんです。飲まないと眠れないという時はノンアルコールビールがオススメ。ノンアルコールビールに含まれているギャバ成分が精神を落ち着かせて、睡眠を阻害せず寝つきが良くなると思います」


また、最近は「快眠サプリメント」もみかけます。いろいろなメーカーから発売されていますが、何を基準に選べばよいのでしょうか。


「睡眠サプリメントには、『グリシン』『清酒酵母』『テアニン』『クワンソウ』『GABA』などの成分を含んだものがあります。グリシンはエビ、ウニ、ホタテなど甲殻類に多く含まれている成分で、体温を下げて熟睡感が増すような効果が、清酒酵母には、睡眠を誘発する脳内物質を活性化させて、睡眠の質を上げる効果があると言われています。いろんなメーカーから、お試し版なども出ているのでまずはそちらから初めてみてはいかがでしょうか」



睡眠中のトラブルSOS


睡眠中のトラブルやお悩みも、ちょっとした工夫で解消できます。


・眠っている時に足がつる!
「足が冷えているとつりやすくなるので、レッグウォーマーを履いてください。夏になると、短パンなどを履いてしまいがちですけど、長ズボンにするだけでも足がつる頻度は減ると思います」


・夏場の熱帯夜は眠れない!
「冷房をつけて寝具や寝巻で温度調整をするのがいいですね。冷房をつけて寝るのが嫌な方は、通気性の高い立体メッシュ式のマットを敷くと背中の蒸れも防ぐのでいいですよ。冷却ジェルマットはエアコンを使わないと睡眠中に汗をかいてベトベトになるので気を付けて。暑い時は後頭部を冷やすといいので、保冷剤をタオルでくるんで、枕の真ん中にいれてもいいですよ」


簡単に手にいれることができるグッズや、ちょっとした工夫で「快眠」を得ることができるんですね。ぐっすり眠って、スッキリ目覚めて、快適な1日を過ごしてください。


取材協力:三橋美穂さん。有限会社Sleepeace(スリーピース)代表。20年間で1万人以上の眠りの悩みを解決してきた睡眠のスペシャリスト。「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)、「脳が若返る快眠の技術」(KADOKAWA)、「CDを聞いて ゆったり深~く 眠れる本」(PHP研究所)など著書多数。


オフィシャルHP


三橋さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時28分からのOAも要チェックです!

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
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