水族館みたいなトイレから1億円トイレまで! 日本のおもしろトイレを紹介
公衆トイレは臭い! 汚い! 暗い! いえいえ、今やそのイメージは過去のもの!? 清潔でオシャレなパウダールームに、スマホの充電器まで完備したくつろぎの場所へと進化しつつあります。渋谷ヒカリエShinQsにはインスタ映えも意識した最新トイレが登場。もはや「トイレ」でも「レストルーム」でもなく「スイッチルーム」という呼称を使っているそうです。
毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時28分~放送中)から、トイレの専門家として20年以上のキャリアを持つ白倉正子さんが登場。トイレを見に行くためにだけに海外へ行くこともあるというトイレの達人の白倉さんに、これまでに見てきた幾多のトイレの中でも特に印象に残ったトイレを紹介していただきます。

トイレが水族館!? 魚が泳ぐ幻想的な空間
カフェ「ヒポポパパ」のトイレ
兵庫県明石市・林崎松江海岸
この季節は海水浴客でにぎわう兵庫県明石市の林崎松江海岸にあるカフェ「ヒポポパパ」の女性用トイレは、個室の扉を開けると優雅に泳ぐ魚たちがお出迎え!? 左右と後ろの壁面、さらに天井まで水槽で覆われた、まるで水族館のようなトイレです。白倉さんも「幻想的でとても素敵なトイレ」と感動したそう。ちなみに費用は3000万円かかっているとか。本来の目的を忘れて、ついつい長いしちゃいそうですね。
※男性用トイレは普通のトイレです。

写真:BBQ宅配ワールド提供
グランドピアノが音楽を奏でる1億円トイレ
「道の駅 おおとう桜街道」のトイレ
福岡県田川郡大任町今任原1339
3000万円で驚くべからず!? 1億円かけたトイレとして有名なのが福岡県の「道の駅 おおとう桜街道」。トイレの入り口の休憩スペースには、スケルトンのグランドピアノが自動演奏で音楽を奏でています。トイレの中は絵画や花で彩られ雅やか。男性用トイレはガラス張りで日本庭園を眺めながら用を足すことができるそうです。

女性専用(左)・男性専用(右) 写真:大任町提供

これがスケルトンのグランドピアノ! 写真:白倉正子さん撮影(2015年10月)以下同

個室にも華やかな絵。「大任町は陶器の町なので、この絵は陶器で作成されています」と白倉さん。

手洗い場も高価そうな陶器。
この他にも、北海道伊達市の「道の駅 フォーレスト276大滝」、秋田県能代市の「道の駅ふたつい」など各地に1億円トイレあり。話のネタに、一度は見ておきたいですね。
待ち時間が分かる駅のトイレ
新宿駅・小田急線改札口のトイレ
駅でトイレに駆け込んだものの、あいにく個室がいっぱいで...。スーツケースなど大きな荷物を持ってトイレに入るのは大変...。そんな悩みを解消してくれるのが、このトイレ!スマホアプリを使ってトイレの空き状況を知ることができたり、乗車カードを鍵代わりにしてキャリーケースを保管することができる「バゲッジポート」が設置されていたり、女性用パウダールームや、多目的トイレスペース、授乳室なども完備しています。
※小田急電鉄のアプリで新宿駅構内3か所の空き状況が事前に確認可能。

パネルでトイレの空き情報を表示。 写真:小田急電鉄提供 以下同

スーツケースを持って個室に入るのは大変。バゲッジポートを利用すれば不便も解消。

女性用パウダールームも広い!

様々なことに対応できる多目的トイレスペース。
日本のトイレ文化を世界に発信!
TOTOの体感型トイレ GALLERY TOTO | TOTO
千葉県・成田市 成田国際空港第2旅客ターミナルビル
成田国際空港株式会社とTOTO株式会社とのコラボレーションにより、海外のお客様に日本のトイレ文化やトイレの技術力の素晴らしさを伝える体感型トイレ空間。国際線の飛行機利用者のみしか使用できないため、「どうしてもこのトイレに入りたくて、そのためだけに海外に行きました!」と白倉さん。トイレとは思えないような洗練されたデザイン!
オシャレ過ぎて使っていいのか分からなくなるほどのこのトイレ。デザインは「代官山 T-SITE(代官山 蔦屋書店)」「SHISEIDO THE GINZA(資生堂ザ・ギンザ)」なども手掛けたクライン ダイサム アーキテクツ。TOTOが誇る、日本の最新型トイレが体感できます。

©DAICI ANO 写真:TOTO株式会社提供 以下同

©Daisuke Ohki

©Daisuke Ohki

©Daisuke Ohki
今回は日本のトイレを紹介していただきましたが、海外にも面白いトイレはたくさんあるそう。
韓国の江原道江陵エリアにある高速道路上の徳平(Deokpyeong)エコサービスエリアの男性トイレの中にある一部の小便器には、小便器の中に「的」となるサッカーゴールやアイスホッケーのゴールが設置してあったり、ロボットの形をしたトイレがあったりと遊び心がいっぱい。韓国のトイレ事情は、2002年開催のワールドカップや、今年2月に開催された「平昌オリンピック」を機に大きく変化したそうです。

上からサッカー、ラグビー、アイスホッケー、写真:白倉正子さん撮影(2018年7月 韓国にて)以下同

子供用はロボットトイレ。トイレが楽しくなる!
日本も2年後に迫った「東京オリンピック」に向け、ますます多くの外国人観光客が訪れることが予想されます。国や宗教によってトイレもそれぞれ。私たちも海外に行くと、便座ない、壁や個室の区切りがない、などトイレで文化の違いを身をもって体験することがありますよね。様々な文化圏の人々に向け、日本のトイレも多様化しているので、そのあたりに注目してみるのも面白いですね。

写真:白倉正子さん撮影(2001年 マレーシアでにて)
「マレーシアでは、紙を使用しないで済む上に乾燥地帯なので、ホーストイレや桶と水樽があるトイレが一般的です。ハイレベルの場所(空港等)では、すごい勢いのあるシャワーがある場所も珍しくありません。ただしビッチョリになる気がします」と白倉さん。
世界最先端と言われる日本のトイレ技術。外国人の方にもぜひ楽しんでもらいたいですね。
取材協力:白倉正子さん。トイレ企画会社「アントイレプランナー」代表として、トイレグッズの開発からイベントのトイレ対策、トイレに関する講演など幅広く活躍中。「一般社団法人日本トイレ協会」運営委員、「日本トイレ協会メンテナンス研究会」幹事なども務める。トイレを研究すること22年。夢は「トイレのデパートを作ること」。これまでに撮影したトイレの写真は4万枚! 著書「私の人生は『トイレ』から始まった!」(ポプラ社)。
白倉さんのトイレ活動の様子はこちらでご覧になれます。
白倉正子さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時28分からのOAも要チェックです!
