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寿命が縮む? 人生100年時代を生き抜く生活習慣:主治医の小部屋

ライフ

テレ東

2018.8.30 主治医が見つかる診療所

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レギュラー放送開始から12年、テレ東の長寿番組「主治医が見つかる診療所」(毎週木曜夜7時58分)は、今話題の健康法から、いざというときの医師・病院選びのコツまで、医療に関するさまざまな情報をお届けする知的エンターテイメントバラエティ。


今回の「主治医の小部屋」には、健康維持に関する2つの疑問が寄せられました。早速、同番組レギュラー医師の秋津壽男先生にお聞きしましょう!


Q:60代の主婦です。最近は「人生100年時代」といわれていますが、ただ長生きするだけでなく、なるべく健康に過ごしたいものです。ズバリ先生がおすすめする長生きするために食べたらよいもの、食事メニューは何ですか?


―― 日本人の平均寿命は年々伸びて、2017年の統計でも過去最高を更新したようです。


「100歳というのは少し贅沢かもしれませんね(笑)。第一目標として、まずは平均寿命まで自分の足で歩くこと、それが基本でしょう。長生きしたい人の多くは、"どんな方法でも◯歳まで生きたい"というより、"何歳であっても元気で楽しく過ごしたい"と思っているはずです。寝たきりになって90、100歳では意味がありませんから。
人はそれぞれ"命のろうそく"に例えられる天命・寿命を持っています。家系によっては、何も体に悪いことをしていないのに短命であったり、逆に法事で集まると90代の親戚がたくさんいたりする家もあり、たいていの人はその振り幅の中で人生をまっとうするんですね。理想はそうした寿命までしっかりと生きて、老衰で眠るように死ぬこと。一番よくないなのは、自分が持つ本来のポテンシャルを邪魔してしまうことなんです」


―― ポテンシャルは上げることができますか。


「これをしたら長生きするというものはあまりありません。一方で、これをしたら寿命が縮むというものはたくさんあります。その代表格がアルコールとタバコ、さらに過度のストレス、肥満です。アルコールは0.5〜1合なら節度ある適度な飲酒量(適正飲酒量)ですが、タバコは電子タバコであってもよくありません。これら4つに共通するのは、高血圧や糖尿病などの疾患と違い、生まれつきの体質や家系などに関係なく、自分の努力で明日からでも改善できることばかりということ。そこを押さえて、その人が持つ寿命を目一杯使うことが大事なんですね」


―― 寿命を少しでも伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか。


「日本人の死因となる3つの病気、がん、心疾患、脳血管障害が寿命に直結するといっても過言ではありません。特に怖いのが脳血管障害。3人に発作が起こると1人は元気に帰りますが、1人は死亡し、1人には後遺症が残ります。生き残っても寝たきりになるのは私たちが望むことではないですよね。


脳血管障害は高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)や肥満など生活習慣によるものがほとんどです。危険因子となる動脈硬化は男性なら50歳前後、女性なら閉経後に始まりますので、相談者の場合はメタボの改善や生活習慣の見直しをすれば、自分の家系の中で一番長寿だった人ぐらいには長生きできます。家族が90代まで生きているのに、体によくないことをして70代で終わりを迎えてしまってはもったいないですよね。」


―― やはり動脈硬化を防ぐことが重要なのでしょうか。


「動脈硬化とがんを予防することですね。がんを防ぐのはなかなか難しいですが、動脈硬化は痩せる、禁煙する、血圧を管理することでずいぶん改善されます。相談者が気にしている食事も、体に悪いよくない習慣をやめて正しい食生活にすることが大切。具体的には、食べすぎや糖質過多、アルコールの多飲、偏りを避けることが基本です。残念ながら、普段の食事にこれをプラスすれば長生きできる!というものは特にはないんですね。同様に量さえ気をつければ食べてはいけない食べ物もありません。


では、今流行りのサイプリメントはどう活用すればよいかというと、例えば身体の機能に重要な働きをするEPAやDHAのオメガ3系脂肪酸も、青魚が好きな人であればあえて取る必要はありません。サプリメントは忙しくて食事が偏った場合など、補助的に用いるものであって、食生活を見直さずに多用してしまっては本末転倒です。まずは正食(正しくバランスよい食事)を心がけることが重要でしょう。


現代では、三度の食事に手をかけるのは時間的にもコスト的にも贅沢な状況にありますが、体は食べたものでできていて、寿命もそれによって決まります。長生きしようと思うなら、面倒でも食事に手間とお金をかけることが得策といえますね」


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Q:メタボ体形をなんとかしたいと、ダイエットに取り組んでいますが、少し痩せてはリバウンドの繰り返しです。頑張ってスポーツジムに入会してみても数カ月で足が遠のく始末。中高年でも長続きするトレーニング方法があれば教えてください。


―― 健康管理はしたいけれど、これが悩みのタネという方は多そうですね。


「運動で一番大事なのは、長続きさせるということ。そして、どれくらいの期間を長続きとするのか、期間を区切って2〜3カ月でいいのか、10年継続したいと思っているのかを自分自身で決めておくことですね。失敗の多くは5kg、10kgといった体重の減量を目標に設定した場合。親の病歴などを参考にして、長期にわたり健康管理をしたいならできることは変わってきます。例えば、ハードな体づくりや食事制限などは、身体的にも経済的にも長く続けるのは無理ですよね。理想ではなく、現実的なところから始めてみてはどうでしょうか」


―― 運動の種類としてはどうですか。


「スポーツジムでのトレーニングやその時々の流行りものは、よほど運動が好きな人でないと続けていくのは難しいかもしれませんね。それより、その人ができる範囲で日常的に行える運動がよいと思います。昔やっていた運動を再開するのも一つの方法ですね。


長期にわたって続けるなら、有酸素運動のウォーキングやスイミングが理想的です。たとえ泳げない人であっても、10年計画で考えれば最初の1年をかけて泳ぎを覚えるということも可能です。いくつになっても始めるのに遅くはありません。食事制限もそうですが、運動もゴールや期間を決めておくことがとても重要。それともう一つ! 運動環境は大切です。施設を利用する場合は、料金が安くて近くにあり、自分と同じくらいの年齢層が多いところがおすすめです。周囲の人と自分を比べることで励みになったりするので、意外と長続きしやすいですよ。」


――健康を維持して健康寿命を伸ばすには、自分自身がどうありたいのか、そして地道な努力が大事なのだと再認識ました。秋津先生、ありがとうございました。


8月30日(木)夜7時58分~は「主治医が見つかる診療所スペシャル~最新!脳ドック&究極の疲労回復法~」をお届け。

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今回は「脳」と「疲労回復」と「性格」の2時間スペシャル!
何かと健康が気になる芸能人の皆さんの脳を最新医療機器で徹底検査してみたところ、重大な脳の病気が発覚してしまった人が! プライベートビデオをもとに、番組主治医が原因を解説します。そして、アメリカの超名門大学が生み出した究極の疲労回復法を、フットボールアワー・岩尾望が実践。なかなかとれない疲れに驚きの変化が!

さらに、名医が遼河はるひの疲労回復法を徹底チェック。すると、常識と思われていた疲労回復食に、大きな落とし穴があることが判明した。他にも、性格からわかる「なりやすい病気」を診断。芸能人のプラベートをウォッチングしてみると、重大な病気になりやすいことが判明! あなたのなりやすい病気がわかります。

次回の連載も、どうぞお楽しみに!

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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番組情報INFORMATION

主治医が見つかる診療所

主治医が見つかる診療所

医者や病院の選び方、病気に応じた治療方法…医療に関する様々な疑問に、スタジオに集結した現役医師たちが一挙お答えします。新しいスタイルの“医者を選べる”知的エンターテイメントバラエティ番組です。

放送日時:テレビ東京系列 毎週木曜 夜7時58分

出演者

【司会】草野仁、東野幸治  【アシスタント】森本智子(テレビ東京アナウンサー) 【ゲスト】岩尾望(フットボールアワー)、さとう珠緒、立川志らく、ドン小西、八代亜紀、遼河はるひ ※五十音順 【番組主治医】秋津壽男(循環器内科)、上山博康(脳神経外科)、中山久(内科・リウマチ科)、南雲吉則(乳腺外科・形成外科)、姫野友美(心療内科)※五十音順 【ゲスト医師】杉岡充爾(内科)、深堀元文(心療内科)※五十音順

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