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テレ東
肌にハリのあった10~20代、あれから年を重ねた今も、若い頃と同じメイクをしていませんか? 実は、それが年齢より老けて見えてしまう原因なのです。
さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時28分~放送中)から、今回は数々の大女優のメイクを手掛けるカリスマヘアメイクアップアーティスト・嶋田ちあき先生が登場。8歳は若くみえる(!?)「若見えメイク」についてお話を伺いました。
若い頃と同じメイクがNGの理由は?
気になる目尻のシワ、ほうれい線、まぶたのたるみ...、若い頃と同じメイクでは逆に老けて見えてしまう...。そんな悩みの原因は?
【年齢が高く見えてしまう原因】肌色のくすみと、肌のハリ
「コラーゲンが減ってくることで、肌がピンと張った状態からヘコんでしまう。肌の表面に小さな凹凸ができるため、肌にハリがなくなってしまうのです。
また、目の下、ほうれい線など影ができるところ、目じりや口角などに出る下向きの線が、健康的に見えない、老けて見える原因です」
原因がわかれば、それをメイクでカバーすればいいですね。では「若見えメイク」のポイントは?
「若見えメイク」5つのポイント
まずは、みなさん試してみてくだい。
「自分の顔のシミを指で隠す、目尻を上にあげる、それだけで若く見えますよね。その状態をメイクで作っていきましょう」と嶋田先生。
【ポイント1】下地が命!
まず大事なのは、くすみがなくハリのある肌。
老けて見える原因を全部消せばいい!...とはいえ、ファンデーションに頼ったメイクはNGです。
「ファンデは薄くすればするほど若く見える。そのためには下地が重要です。下地:ファンデーション=7:3と考えましょう。
下地選びのポイントは、のびがよく、肌にフィットするもの。下地で、くすみをなくして肌を明るくし、毛穴などの凸凹をカバー。ハリのあるなめらかな肌を作ります」
また、下地で消せないシミなどにはコンシーラーを使用。その際の注意点は、「目の周りやほうれい線は、コンシーラーを使わないようにするのが理想。コンシーラーを使うとシワが目立ち、そこだけ皮膚感が変わってしまいます」とのこと。
※「なないろ日和!」でもご紹介した、嶋田先生プロデュースブランドの下地は優れものです!
【ポイント2】ファンデーションは粒子の細かいものを
下地でくすみのないなめらかな肌を作った後は、ファンデーションで肌を完成させます。
「ファンデを選ぶポイントは粒子の細かさ(リキッドもパウダーも同様)。
店頭でファンデを試す時は、拳を握った状態で、人差し指上部の手の甲に塗り、拳の力を緩め肌が伸びた状態の時にどれだけシワができるかを見ます。ファンデがシワにめりこんでいないかをチェックしてください」
【ポイント3】眉毛の傾斜は上向きのアーチ状
顔の印象を大きく左右する眉毛。形を間違えると、アイホールがくぼんで見える原因に。
「眉毛の傾斜は上向きのアーチ状に。これだけで、目元の印象が変わります。
眉毛が真っ直ぐだと、笑うと目じりや眉尻も下がって寂しい印象の表情になってしまいます」
また、若い頃のように、キリッと上げた眉を描いている方は要注意! 目元のハリが気になる年齢になると、この眉では眉骨が目立ちアイホールが深くヘコんで見えてしまいます。
また、眉毛が根元しかない場合は、イラスト1上のように赤い部分を足して、細眉の場合は、イラスト1下のように赤い部分を足していけば、どんな眉毛でもキレイなアーチ眉に。眉毛の根元の上の部分も描き足すことがポイントです。※イラスト1
【ポイント4】目尻の内外5ミリのハイライト
目元の印象において、アーチ状の眉にプラスして大事なのが目の下のハイライト。
▼目の下のハイライト
「目の下、目尻の内側5ミリ、外側5ミリが大事。この部分を下地でくすみを消し、パウダーでハイライトを入れます」
▼アイシャドウ
「色は、人それぞれによって違うのでなんともいえませんが。
まぶたがヘコんでいる人は、パール入りのベージュなどのハレ色を。
まぶたがはれぼったい人、まぶたが垂れている人は、目の際に濃いブラウンを入れ、目を開けたときにちょっと色が見えるくらいにするとしまって見えます」
また、眉骨のハイライト(※イラスト2)はNG。アーチ状の眉毛で眉骨を目立たなくしたのに、ここにハイライトをいれたら台無しです。※イラスト2 これはNG!
▼アイライン
「上下黒のアイラインはやり過ぎ! 上まぶたは黒、下まぶたはダークブラウンでまつ毛の間を埋めていきましょう。下まぶたに黒いシャドウを入れるとタレ目になり、目が下がって見えるので要注意」
【ポイント4】キレイ色の口紅&リップラインはハイライトで
色素沈着が気になって、若い時にようにキレイな色の口紅はもうつけられない...と思っていませんか? でもブラウンの入った深い色の方が老けて見えるのです。
▼色はキレイな色を
「まず、赤みのあるキレイな色を薄っすらつけます。シアータイプ(透けるタイプ)ではなく、マットかクリームタイプのビビッドなピンクかサーモン系の色がいいですね。
それを一度ティッシュオフすると、10歳くらい若返った唇の色になります。
そこに好きな色を塗る。ブラウンなどのくすみ色は避け、なるべくキレイな色を選びましょう」
▼リップラインはハイライトで
「リップラインをペンシルで描くメイクは古臭く、老けて見える原因です。
リップラインは、唇の周りにハイライト(コンシーラー、パールベージュのアイシャドウでもOK)を入れて作っていきます。上唇の山の部分、下唇の両端に入れると(※イラスト3の青い部分)、唇がふっくら見えます」
※イラスト3
【ポイント5】チーク
くすみのない明るい肌を演出するチークは、色と位置が重要です。
「カラー選びはリップと同じで、キレイな色を選ぶこと。使いやすいのは、やや白っぽいピンク、白っぽいサーモンですね」
そしてチークを入れる位置=頬の真ん中という思い込みは間違い!
「若い頃の頬の位置より、中心が下がっています。チークは高く見せたい位置に入れるので、実際の頬の中心より1センチ~1.5センチ上に入れ、外側に向けてふわっとなじませる。そうすると頬が必ず上がってみえますよ」
さすが、カリスマ嶋田先生!! 素人でも分かりやすくかつ簡単にできる若見えメイクです。さっそく実践して、鏡の前の8歳若返った自分と出会いましょう!
取材協力:嶋田ちあき先生。ヘアメイクアップアーティスト。雑誌やCMなどを中心に女優、タレント、モデルのヘアメイクを数多く手がける。メイクスクールの運営や、オリジナルの化粧品プロデュース、ヘアメイク事務所を主宰するなど、ヘアメイクの分野で幅広く活躍する日本のトップアーティスト。
オフィシャルHP:http://www.shimadachiaki.jp/
嶋田ちあき先生も出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時28分からのOAも要チェックです!