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甘いものやご飯にも依存症がある!? 気になるダイエットとの関係性:主治医の小部屋

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テレ東

2018.10.17 主治医が見つかる診療所

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こんな症状が現れたら何科にかかればいい?  無理なくできる健康法ってあるの? 「主治医が見つかる診療所」(毎週木曜夜7時58分~)は、皆さんが感じている様々な疑問に第一線で活躍する医師たちが優しく答える、知的エンターテイメントバラエティです。


今回の「主治医の小部屋」では、同番組にレギュラー医師として出演中の南雲吉則先生に、ダイエットやアンチエイジングに関する質問にお答えいただきました!


Q:学生時代と比べて20kg以上も太ってしまいました。ダイエットをすると5~6kgくらいはすぐに落ちるのですが、気がつくとリバウンドしてまたダイエット......の繰り返しです。体重を維持する効果的な方法はないでしょうか。


―― 甘いものや主食を我慢していても、長く続かずに結局リバウンドしてしまう。多くの方が抱えていそうなお悩みです。


「体に良くないとわかっていながらなかなかやめられないという方は多いですよね。それはある意味、依存症なんですよ。依存症というとよくニコチンやアルコールを思い浮かべますが、糖質にも依存性があることは意外と知られていないようです。例えば『甘いものは太るからやめましょう』といわれてやめると、しばらくは我慢できていても、だんだんと極度の禁断症状が出てくる。ついには食べ始めてしまって元の木阿弥になることが非常に多いのはそのためなんですね」


――糖質にも依存性があるのですか。


「例えば、甘いものや白米などの糖質も食べるととてもおいしいですよね。でもそれも依存症の一種と考えられます。しばらく取るのをやめて、新鮮な野菜や魚、肉を食べる、いわゆる低糖質の食事にしてみてください。タバコなどもそうですが、一度やめてみるとその心地よさや、逆に再開したときの体調の悪さなど、気づくことも多いはずです。そこで初めて、様々な依存から解放されるのだと思いますよ」


―― 先生ご自身は食生活でどのようなことに気をつけていますか。


「テレビで午後の国会中継を見ていると、国会議員が審議中に居眠りしている姿がよく映し出されていますよね。昼食後に眠くなるのは、当然のこと。食後に血糖値が一気に上昇した後、反応性低血糖といってインスリンが分泌されて血糖値が急激に下がると、脳の働きが低下して眠気が生じるからです。
ですが、人命や国政に影響する仕事に就いている人がそれでは話になりません。私自身のケースですが "昼食を取らない方が調子が良いのでは?"とやめてみたところ、眠気は起きなかったんですね。今まで眠いのを無理して起きていたのですから、なんてつらいことをしていたのだろうと思いました(笑)。それ以来、食べないことの喜びを知り、昼食は取らなくなりました。
朝も忙しい中で食事を取るのは大変です。特に前日の食べすぎや飲みすぎで胃がもたれている時、何を食べればよいか迷っていましたが、同じように食べないという選択を試してみると体がすごく軽いことに気づきました。現在は1日1食で、アルコールや糖質をなるべく取らないようにしていて、口寂しい時には、無糖質のナッツ類をおやつにしています」


―― 相談者のようにリバウンドを繰り返す人は、厳しい制限から始めると継続が難しいのでしょうか。


「1日1食については合う人と合わない人がいると思いますが、"やめる"というよりも "新しい喜びを見つける"ことを意識する方が大切だと思います。今まで"これをしなければ"と思っていたことの中には、かなり依存性のあるものがありますから、体調がよくなる、体が軽いなど、得られた喜びを重視してみると長続きしやすくなります。
それともう一つ。ただやみくもにダイエットだけを続けていると、筋肉の中にあるアミノ酸などを糖に変化させて補ってしまうため、どんどん筋肉が痩せ衰えてやつれた印象になってしまう場合もあります。そうならないためにも、糖質制限をしているときは猛烈に体を鍛えなければならないわけです。その筋肉を補充するのに必要なのがタンパク質。要するにダイエットする時は、タンパク質を十分に取りながら運動して筋肉量を保つことが大事なのです」


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Q:40代です。先日久しぶりに同窓会に参加したところ、30代に見える人から初老と見間違えるほどの人まで、その見た目の差に驚きました。同じ年齢なのに"老化"に個人差が出るのはなぜでしょうか。また "老化" を遅らせるにはどうすればいいですか。


―― 誰にでも起こる老化ですが、老化には何が関係しているのでしょうか。


「まず、よく言われるのが、"老化は糖化"ということですね。糖質はたくさん取ると、血管内のタンパク質と結びついて終末糖化産物(AGEs)という物質をつくります。AGEsは非常に頑固なコゲのようなもので、一度生成すると非常に分解されにくく、やがて血管を老化させます。つまり糖質の取りすぎは血管の老化を早め、そこから動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、あるいはがんにつながってしまう可能性も高くなります。もちろん外見の老化にも影響を及ぼします。


2つ目は、酸化つまりさびです。体がさびないようにするには、抗酸化物質を積極的に取ることが大切です。おすすめは皮ごとおいしく食べられる野菜や果物は、なるべく皮ごと食べること。皮に多く含まれているポリフェノールによって、抗酸化作用、創傷治癒作用、抗菌作用が働いて体の老化を防いでくれます。さらに皮ごと取ることで完全栄養につながりますから、不足している栄養素も補えます。


3つ目は、体に良い油を取ることですね。これまで油は肥満や動脈硬化の元といわれていましたが、良い油を取ることは若返りの元であることがわかってきました。ここでいう良い油とは、抗炎症作用のあるエゴマ油やアマニ油などのオメガ3系(n-3系脂肪酸)のことですね。一方でトランス脂肪酸やサラダ油などのオメガ6系(n-6系脂肪酸)は、体に炎症を引き起こすことによって老化だけでなく、うつ病、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、がんなどのリスクを高めてしまう場合もあるとも言われています。そうした油を極力控え、オメガ3系の油を取ることによって、体を若返らせてくれるんですね」


―― オメガ3脂肪酸の上手な取り方はありますか?


「私の場合は、朝起きて、手のひらのくぼみにエゴマ油を取り、オイルプリング(オイルで口をすすぐ)をして口臭やネバネバを洗い流しています。口に含んだ油はおおよそ小さじ1杯(5g)分の量になるのでそのまま飲み込むと、厚生労働省が推奨するオメガ3脂肪酸の1日の推奨摂取量(成人男性:2.0~2.4g、成人女性:1.6~2.0g)がほぼ摂取できます。また、手に残った油で毛穴に詰まった汚れを落とし、最後に軽く石けんで顔を洗えば、肌への負担が少なく保湿効果も得られますよ。どんなに忙しくて食生活が偏りがちな時でも、工夫して体に良いものを摂る工夫を心がけたいですね」


―― 近頃は腸活という言葉もありますが、やはり腸内環境も重要なのでしょうか。


「腸内環境は最も身近な体内環境ですよね。腸内にいつも善玉菌を入れておくことと、善玉菌のすみかとなる水溶性の食物繊維を取ることは大切ですよ。特に土の中で育つ野菜には食物繊維やポリフェノールが豊富なものが多いので、私も普段からごぼう茶を飲んでいますが、このほかに豆乳ヨーグルトも腸内環境を整える食品としておすすめです。つくり方は簡単で、無調整の豆乳(紙パックのもの)1ℓに対し、乳酸菌を3g入れて1~2日置くとヨーグルトができます。そのまま食べてもいいのですが、皮つきのフルーツを入れてエゴマ油を少し垂らすと、生きた菌が腸まで届くうえに、フルーツのポリフェノール、エゴマ油のオメガ3脂肪酸が取れて一石三鳥です。まさに若返りにぴったりの食べ物ですので、ぜひ試してみてください」


―― 効果的なダイエットの進め方やアンチエイジングは誰もが気になるテーマ。自ら実践されている南雲先生のお話はとても参考になりました。先生、ありがとうございました!

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今回お話を伺った南雲先生も出演する「主治医が見つかる診療所」。明日10月18日(木)の放送では、最新の栄養学に基づき、好きなものを食べながら無理せず脂肪を減らす驚きのテクニックを続々ご紹介します! 「脂肪を減らす」と聞くと「我慢や苦労」といったイメージが伴いますが、どうやらそうではないよう。今回は、芸能人の食生活を2人のカリスマ栄養管理士がチェック!「正しい食材の選び方」さえ分かれば、実は食べても脂肪は減らせる!実際にその方法に挑戦した芸能人たちには、驚きの成果が!

そして他にも、超人気!3か月待ちの専門外来にスポットを当て、その人気の秘密はもちろん、健康に大いに役立つとっておきの情報を続々ご紹介。その物忘れ、もしかしたら認知症の前触れかも?何気ない事で髪にダメージが?!その道を極めた名医たちが、全ての疑問にお答えします!


テレ東プラスが発信する、番組レギュラー医師への健康相談コーナー「主治医の小部屋」もさらにパワーアップしてお届けします!

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番組情報INFORMATION

主治医が見つかる診療所

主治医が見つかる診療所

医者や病院の選び方、病気に応じた治療方法…医療に関する様々な疑問に、スタジオに集結した現役医師たちが一挙お答えします。新しいスタイルの“医者を選べる”知的エンターテイメントバラエティ番組です。

放送日時:テレビ東京系列 毎週木曜 夜7時58分

出演者

【司会】草野仁、東野幸治  【アシスタント】森本智子(テレビ東京アナウンサー) 【ゲスト】 東貴博、大神いずみ、髙田延彦、西村瑞樹(バイきんぐ)、はいだしょうこ、松木安太郎 ※五十音順【番組主治医】秋津壽男(循環器内科)、上山博康(脳神経外科)、中山久(内科・リウマチ科)、南雲吉則(乳腺外科・形成外科)、姫野友美(心療内科)※五十音順科【ゲスト講師】菊池真由子(栄養管理士)【ゲスト医師】奥村歩(脳神経外科)、菊池守(形成外科)

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