息子と毎年ふたりで世界旅行!Twitterで話題のおはるさんに聞く「それでも、旅にでる理由」

小さな息子・ボン君と毎年ふたりで海外旅行に出かけるおはるさん。ボン君(5歳)が2歳のときにはベトナム、3歳でマレーシア、4歳でウズベキスタン、5歳でトルコへ。旅の様子を紹介するTwitterも人気を集めています。「小さな子どもがいるから」、「治安が悪そうだから」、「語学ができないから」と尻込みをしがちな人も、おはるさんの話をきけばきっと旅に出る好奇心と勇気がもらえるはず。今回、おはるさんに旅に出るきっかけを伺いました。
ボンはよつばちゃんみたいな子ども

――旅先でのボン君はいつも表情豊かで、いろんな人と元気に遊んでいる姿が印象的です。実際、人見知りはあるんですか?
それが一切ないんです。 よく0歳から1歳にかけては、人見知りや場所見知りをする人もいると思うんですけど、あの子は本当にそれなしでここまできました。生まれ持った陽気さなんでしょうね。

海外旅行だからというわけでもなく、国内にいてもそうです。知らない人に「これ見てー!」って突撃してニコニコしているみたいな。人懐っこすぎて、よく親戚には「さらわれるんじゃないか」って言われます......。
――漫画『よつばと!』のよつばちゃんみたいですね。
それ、私も本当にそう思います! 『よつばと!』は学生の頃から読んでいて「こんな子と暮らせるなら子育てしてみたいな~」と思ってたんですけど、これがリアルよつばとの暮らしだなあと日々思います。

初海外はインドとネパール。この旅で陸路国境越え
――おはるさんは、もともとよく旅行に行かれていたんですか?
そうですね。大学生になると国内旅行ばかりしてました。青春18きっぷやバスを使って、ひとりで3、4泊しながらぶらぶらするのが好きだったんです。レンタカー借りて車中泊とか、漫画喫茶を泊まり歩いたりとか、極貧な旅ばかり(笑)。
――あれ? 海外へは行かなかったんですね。
単純にお金がなかったというのもあります。今ほど格安航空券がとりやすい時代ではありませんでしたし......。修学旅行でハワイに行くというのはありましたが、初めて自分の意思で海外に行ったのは、大学を卒業した直後です。インドとネパールに行きました。

――ほぼ初海外でインドとネパール!? おひとりで?
若かったなって思います(笑)。もともとアジア系の雑貨が好きだったんですけど、特にいいなと思うものがいつもネパールのものだったんです。「あ、私ネパールの雑貨が好きなんだな。現地でいっぱい見てみたいな」と思って。で、せっかく行くんだし陸路国境越えをしてみたくて。
――陸路での国境越え!?
日本は島国だから、そういうのできないじゃないですか。ロマンですよね! それで「じゃあまあ、お隣のインドかな」と航空券だけとりました。インドのニューデリーに降り立って、陸路で国境越えて、ネパールを巡りながら首都のカトマンズに行くっていう2週間のコースを行き当たりばったりで......。国内でも行き当たりばったりの旅はしてたので、海外でも同じ感覚でした。

――ものすごく度胸があるように思います! そこからは海外をあちこち?
大学を卒業してからはフリーランスで映像関係の仕事をしていたので、作品の合間などに調整して。ボンが生まれる前に行ったのは、韓国とタイとカンボジアですね。よく旅慣れしているように思われますけど、実際は全然です。話しながら自分でも意外な感じです(笑)。
モラハラ夫による抑圧で「もう一生海外旅行には行けない」と思った

――ボン君が産まれてからの旅は、基本的にボン君とふたりか、妹さん、あるいはお母さんがご一緒されていますよね。
はい。これは、特に隠していることでもないのですが......私、元夫のモラハラ(モラルハラスメント)が原因で離婚してるんです。これに関しては夫婦のことだし、私も至らないところがあったんですけど。
――モラハラというのは、どのようなものなのでしょうか......?
モラハラをする人って、基本的に相手の人格から言動までとにかくすべてを全否定してくるんですよ。「お前みたいな人間と付き合えるのは俺だけだ、感謝しろ」みたいなことを日常的に言われ続けていると、こっちも感覚が麻痺してきて「そうか、私にはこの人しかいないんだ」って思っちゃうというか。そういう抑圧がずっと続いて、もう海外旅行には一生行けないと思っていました。
――これまであんなに自由に旅していたのに。
「旅行とか行かない?」って提案してみても、「子どもが手を離れたときに自分でお金貯めて行くならいいけど」みたいなことを言われて、ああそういう感じかと。本屋さんで旅行本を見かけても、「これからは一生無縁なのか」としんどくなって......。そのときの絶望的な気持ちをすごく覚えています。

――でも今は世界中を旅行されています。状況を変えたきっかけは何だったんですか?
それはやっぱり、ボンを産んだことだと思います。「この子を育て上げなきゃいけない、守んなきゃいけない」って思ったとき、もう自分を尊重してくれない人や大事にしてくれない人と一緒にいる必要がないなって、そこでふんぎりがついたところはありますね。
離婚して地元に帰ったときに、「行きたいところは多少無理してでも行けるときに行かないと」とすごく感じました。やりたいことは、やりたいときにやる。金銭的に厳しいとか子供が小さいとかいろんな制約があっても、今行っておかなかったらまた自分が身動きとれなくなったときに後悔しちゃうなと思ったので。
それでも、旅に出る理由

――ボンくんの初海外はどこだったんですか?
台湾です。ボンが1歳4ヶ月のころ、お正月休みに一週間。離婚してちょうど半年後ぐらいです。当時大学生だった妹が途中まで一緒でした。
就職した会社のお正月休みがたまたま長かったので「あれ? これ行けるんじゃない?」と。もう自分で働いてるし、自分で自分の金を使えるし、私たちが出かけたからって誰にも支障ないし、「めっちゃ人生自由だなー!」って。
――長い休みがあって、自分で稼いだお金もあって。
これは行くしかない!みたいな(笑)。
――最高ですね! ちなみに、行き先として台湾を選んだ理由は?
小籠包を食べたかったから(笑)! すみません、格好いいこと言えたらいいんですけど、基本的にどこもそのくらいの軽さで行ってます。1歳を海外デビューさせるにほどよい距離だというのもあります。あと当時は雑誌でよく台湾旅行特集が組まれていて、気軽に行ける場所なんだっていうイメージもありました。
――実際に台湾に行ってみてどうでしたか。
妹がいたのでそんなに大変なことはなかったかな。ジブリ映画のモデルになった「九份(きゅうふん)」はベビーカーを持っていけなかったので、抱っこひもで抱っこしていったのがちょっと大変だったぐらいです。とはいえ本当に連れて行っていいいのかな?と不安もあったので「1歳 飛行機 鼓膜」とかで沢山検索をかけたり、離陸した瞬間の耳抜きが出来なかったら泣いてしまうかなと思い、離陸の瞬間に合わせてりんごジュースを飲ませたりしました(笑)。

ボンも自分で歩けるときだったので。まあ、一瞬目を離したらすぐ遠くに行っちゃうんですが......。でも台湾に関しては東京みたいな感じで、旅行もしやすいし、トラブルもなくすんなり。大丈夫でした!
――本当に楽しそうです。ここから毎年、ボン君との海外旅行が始まるんですね。
【プロフィール】:
おはる
福島在住。夏休み休暇を利用して、息子のボン君が1歳のころから毎年海外旅行へ。これまでにウズベキスタンやラオスなどアジア6ヶ国を巡る。美しい写真とともに旅の様子をTwitterで紹介して注目を集めている。
Twitter:@ohrsan
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