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カメラを楽しもう。初心者向けミラーレスカメラのすゝめ

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テレ東プラス

2019.7.7

これからカメラを購入しようと考えている人、ミラーレスカメラを購入したけど基本オートモードでしか撮影したことがない人も多いと思います。カメラの技術は進化し続けオードモードは非常に優秀でプロカメラマンでもオートモードで撮影する方は少なくありません。

しかし、カメラを楽しむためにはカメラの機能を正しく理解する必要があります。機能を理解することで味のある写真が撮れるようになります。

ここでは基本中の基本である、絞り(F値)、シャッタースピード、ISO感度について解説していきたいと思います。ボディやレンズを購入する際にも参考になる値の一つと言えるでしょう。

絞り(F値)とは・・


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レンズにある金属の板が重なり合った「絞り羽根」を操作することで、カメラに入る光の量をコントロールします。このときの穴の大きさ=光の量を数値化したものがF値です。絞ると図の右側のように取り込む光が少なくなり、画像は暗くなります。逆に開放すると光を多く取り込み、画像は明るくなります。この時に絞りが開放に近いほど背景がボケ、逆に絞るほどボケにくくなります。

絞り値によってボケの量がどれくらい違うのか、実際の画像を見てみましょう。

F1.4 撮影:FUJIFILM X-T3 XF35mm F1.4R

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F2.0 撮影:FUJIFILM X-T3 XF35mm F1.4R

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F4 撮影:FUJIFILM X-T3XF35mm F1.4R

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F8 撮影:FUJIFILM X-T3 XF35mm F1.4R

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F16 撮影:FUJIFILM X-T3XF35mm F1.4R

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F値によってボケの量が変わるのを確認できたと思います。一般的にボケの量が多い写真が好まれる傾向にありますが、用途によって良し悪しがあります。背景がボケすぎると写したいものにピントが合わせづらくなったり、背景がボケすぎてせっかくのロケーションが伝わらなかったり、陽当りが良すぎる場所だと光を取り込みすぎて白飛びしてしまったりする場合があるので、自分がその写真で何を伝えたいのかを考慮して絞り値を設定すると良いでしょう。

写真の明るさは「絞り値」と「シャッタースピード」「ISO」という光の量をコントロールする3つの値がそれぞれ影響し合います。「ボケさせたいけど、開放しすぎると白とびしてしまう」といった場合は、シャッタースピードやISO感度を変えることで明るさを調整しましょう。

シャッタースピードとは・・


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シャッタースピードとはその名の通りシャッターが開いている時間のことです。上記表のすべて単位は「秒」で、シャッタースピードが遅ければそれだけ光が入る時間が長くなり、速ければ光の入る時間が短くなって光の量が減ります。

シャッタースピードが速ければ、より瞬間を切り取ることができるので、速く動くものをとらえやすくなります。例えば水。シャッタースピードが早ければ水のしぶきが一粒一粒わかりやすく描写され、遅ければ流れそのものが写るようななめらかな描写になります。

シャッタースピード1/500 撮影:FUJIFILM X-T3 XF35mm F1.4R

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シャッタースピード1/15 撮影:FUJIFILM X-T3 XF35mm F1.4R

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例えば車のテールランプを、遅いシャッタースピードで撮影すると

mirrorlesscamera_20190707_10.jpg
このような描写になります。

ここで注意しなければならないのは、シャッタースピードが遅いと手ぶれしやすくなるということ。カメラによってはボディ内手ぶれ補正を搭載していたり、レンズ側に手ぶれ補正が内蔵されている場合もあります。ですが、すべての手ぶれを抑えるものではありませんので、絶対に手ぶれさせたくない場合は三脚を使うようにしましょう。カメラの背面液晶などで確認する場合など、一見手ぶれがないように見えても拡大すると手ぶれが発生しているケースが少なくありません。大切な瞬間を切り出したいときは三脚などをあわせて使われることをオススメします。シャッタースピードが遅い場合、シャッターを押す際にカメラを動かしてブレてしまうことがあります。そうしたぶれを防止するためには、カメラに触れることなくシャッター操作できるリモコンなどを使うと良いでしょう。

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(左)FUJIFILM リモートレリーズ RR-100
(右)Manfrotto Befree SKU MKBFRA4GY-BH

ISO(イソ、アイエスオー)感度とは・・


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ISO感度とは画像センサーの光の感度のことで(国際標準化機構:International Organization for Standardization)が定めた基準です。

感度を強めればそれだけ明るくなり、弱めれば暗くなります。一般的にISO感度は数値が低いほどノイズが少ない美しい写真を撮ることができます。逆にISO感度を上げすぎると、画像が粗くなってしまうという欠点があります。

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これまで紹介した「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」は、被写体や撮影場所の状況によって使い分けて設定する必要があります。

例えば運動会、車、電車など動くものを撮る際はシャッタースピードを上げたほうが、被写体がぶれずに撮りやすくなります。単純にシャッタースピードだけを上げれば画像は暗くなってしまいますが、絞りを開けることで明るく調整できます。しかし、F値が低いレンズを使う場合や、背景をこれ以上ボカしたくない場合などは、ISO感度で調整をするのがいいでしょう。

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川の流れをなめらかに取りたい場合はシャッタースピードを遅くすればするほどなめらかになります。ですが単純にシャッタースピードを遅くすると光を取り込みすぎて白飛びしてしまいます。その場合ISO感度を下げたり、絞りを極力絞ることで光を抑えます。

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まずは絞り優先、シャッタースピード優先などはしつつ残りはオート機能を使うと失敗は少ないのは間違いないです。一方でそれではどれも同じような写り方になります。これらの数値を理解した上でマニュアル設定をしてみると、自分ならではの写真を撮ることができるかもしれません。是非ヒントにしてみてください。

レンズは何使ったらいいの?


最後にレンズ選びのヒントにいくつか紹介したいと思います。

レンズにはズームレンズ(焦点距離を調整できるレンズ)と単焦点レンズ(単一の焦点距離だけのレンズ)とマクロレンズ(近くによって細かな描写までが出来るレンズ)があります。

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これからいくつかの焦点距離という数値が出てきますが、その前に簡単にセンサーサイズの説明をします。カメラ本体にあるセンサーの大きさは大きいほど光を多く取り込め画質が良くなります。同じ画素数でもセンサーサイズが違う場合1画素に対してより多くの色情報を取り込むことができるため画質が変わってきます。

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センサーサイズにはこのような種類があります。よく聞くのがフィルムカメラで最も一般的な35mm版と同等のサイズであるフルサイズではないでしょうか。メーカーによって採用しているセンサーサイズが違います。今回使用しているのはFUJIFILMのAPS-Cのセンサーを搭載しているボディです。以下35mm換算というのはフルサイズに基準を合わせた画角という意味になります。フルサイズを基準にすると中判センサーだと約2/3、APS -Cだと約3/2をかけるとほぼ同等の画角になるとお考えください。それにしてもややこしいですね。

さて、本題です。ズームレンズは便利なので、最初は18-55mm(35mm換算で24-82.5mm)の標準レンズがオススメです。後は引きのダイナミックな撮影ができる超広角レンズも良いでしょう。

まずは広めの画角8mm(35mm換算で12mm)から見てみましょう。

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撮影:FUJIFILM X-T3 XF8-16mm 8mm(35mm換算で12mm)

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撮影:FUJIFILM X-T3 XF8-16mm 12mm(35mm換算で18mm)

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撮影:FUJIFILM X-T3 XF8-16mm 16mm(35mm換算で24mm)

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撮影:FUJIFILM XT-3 XF18-55mm 26mm(35mm換算で39mm)

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撮影:FUJIFILM X-T3 XF18-55mm 35mm(35mm換算で52.5mm)

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撮影:FUJIFILM X-T3 XF18-55mm 55mm(35mm換算で82.5mm)

APS-Cサイズのセンサーで35mmレンズを使用すると、フルサイズでの50mm相当(これを35mm換算と言います)の画角となります。この「50mm」は人がものを集中して見るときの視界に一番近い画角と言われています。人によって好みが分かれますが、撮りたい被写体にフォーカスしやすい画角が35mm(35mm換算で約52.5mm)と言えます。もう少し引くと16mm(35mm換算で24mm相当)と約28mm(35mm換算で約35mm)くらいが好きな人も非常に多いことでしょう。

単焦点レンズはズームレンズに比べ、安価かつ小型で高性能なレンズを作りやすいと言われています。自分の足で動き、写る範囲を調整する撮影スタイルも、より主体的な写真を撮ることにつながると言われることが少なくありません。

しかし、ファミリーで子供を撮る場合や、何を撮ることになるか分からないシチュエーションなどではズームレンズがあると安心ですので、用途に応じてレンズを使い分けることが重要かもしれません。

最後にマクロレンズを紹介します。

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マクロレンズを使えば、このように小さな花の雄しべにもフォーカスを当てて撮ることが可能です。また花にとまっているちいさな虫も捉えることが可能です。通常のレンズではピントを合わせることのできない近距離でも撮影できるのが、マクロレンズの特徴です。これらの画像は60mm(35mm換算で90mm)マクロレンズで撮影しておりポートレートにも非常に相性のいいレンズです。細かい描写を寄りで撮りたいときにはマストなレンズになります。

はじめに持つべきレンズと言う議論に答えはありませんが、レンズキットの多くはズームレンズで、やはり持っておくことに越したことのないレンズではあります。まず優先度が高いのは18-55mm(35mm換算で27-82.5mm)。その次は人それぞれですが距離の長いレンズか超広角レンズあたりが良いかもしれません。より高画質な画質を求めるのであれば単焦点レンズがオススメなのは間違いありません。今回一部撮影に使用している35mm単焦点は神レンズと言われる、コストに対し非常に高画質な描写を実現したレンズと言えるでしょう。

あくまで個人差がありますが、まずはズームで自分の好きな画角を知り、その画角の単焦点レンズを試してみるのもいいかもしれません。

よくカメラ選びの際に誰かに意見を求めると「何を撮りたいの?」と聞かれることが多々あるかと思います。まずはスナップから始めてみて、自分がどんな写真を撮ることが多いか、どんな画角が好みかを知ることが最初のステップかもしれません。まずは気軽にカメラを楽しんでみましょう。

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