サバ寿司にごまアジ丼! 老舗鮮魚店のまかないは毎日海鮮三昧!:昼めし旅~あなたのご飯見せてください
ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せて下さい」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
6月26日(水)の放送は、福岡県福岡市で昼めし旅。毎年7月には、夏の風物詩・博多祇園山笠が開催。ユネスコ無形文化遺産にも登録された由緒ある祭で、勇壮な飾り山が町を彩ります。そのメインイベントとなっている迫力満点の櫛田入りが行われる櫛田神社にやってきたのは、お笑い芸人のアキラ100%さん。普段はお盆一枚の姿で見かけることが多いですが、この日は服を着ての登場です。
出来立てめんつゆを使った郷土料理「がめ煮」
櫛田神社には、高さ約10mの飾り山が常設展示されています。想像以上の大きさにアキラさんも「こんなにでかいんですか!」とびっくり。
アキラさんは地元が「秩父夜祭」の埼玉県秩父市ということで、祭り好きの血が騒ぐそう。少しだけ祭りの空気を感じられたところで、ご飯調査スタートです。
住宅街で「カネオ醤油醸造元」という看板を発見したアキラさん。創業から100年以上続く老舗の醤油蔵のご主人・小串拓司さんにお話を伺いました。
人気商品は意外と醤油よりもめんつゆやポン酢なのだそう。
ちょうど、めんつゆを作っているところだったので、製造工程を見せてもらうことに。カネオ醤油醸造元で作るめんつゆは、社長のおばあちゃんがパートの人たちと一緒に考えて作ったといいます。いりこや昆布でとった出汁を、人の手でかき混ぜて攪拌(かくはん)しています。
めんつゆを作る過程を見せていただいたところで、さっそく例のお願いを......。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
めんつゆを作る日は、出来立てのめんつゆを使って従業員一同でお昼ご飯を囲むそう。その様子を見せていただけることになりました。
この日のおかずは「がめ煮」。「がめ繰り込む(いろいろな材料を混ぜる)」が名前の由来(※諸説あり)で、筑前煮に近い煮物。ダイコンなどの根菜類は、九州名産のアゴだしで下味をつけたものを使います。
鶏肉と一緒に炒めてからめんつゆで煮て、醤油で味をととのえたら郷土料理「がめ煮」の完成です。
そして、鶏肉・ゴボウ・ニンジンとめんつゆを入れて炊き上げた「かしわ飯」。かしわとは、鶏肉のことをいいます。
さらに、氷で冷やしたそうめんも並びます。
こちらが、カネオ醤油醸造元のまかない。めんつゆの味見もかねて、従業員のみなさんでいただきます。
出来立てのめんつゆをいただく機会は、なかなかないですよね。これからもおいしい醤油とめんつゆを作り続けてください!
ごまアジ丼と脂たっぷり旬(とき)サバ
続いて、創業明治15年という看板の鮮魚店を発見。
6代続く「おぎはら鮮魚店」は、九州全域の新鮮な魚介類を販売するほか、選りすぐりの魚を使った加工品も人気。
店長の蒲池久康さんに話を伺うと、「自分で食べないとお客様にお勧めできない」ということで、お昼ご飯は大体その日仕入れた魚を食べるといいます。
というわけで、さっそく例のお願いを......。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
ちょうどお昼ご飯ということで、快諾! まずは、対馬産の大アジを使った一品。
1.アジは開いて小骨を抜く。
2.細かく切って醤油・酒・みりん・たっぷりのごまでよく和える。
3.白飯をよそったどんぶりの上に乗せて、仕上げに刻んだ大葉をちらしたら完成。
お次は、味見を兼ねて毎日食べているというサバ寿司。この日使うのは、旬サバ。
型に旬サバと酢飯を入れて押し、型から出してタレに漬け込んだ北海道産の昆布をサバの上に乗せれば完成。
さらに、試行錯誤を重ねて開発したオリジナルのたれに漬け込んだトロサバのみりん干しをフライパンで焼いていきます。
こちらが、おぎはら鮮魚店のまかない。
ごまアジ丼をいただいたアキラさん、「甘み、旨みがすごい強いです!」と感動。
サバ寿司も「酢の締め具合が最高ですね!」と太鼓判を押します。
最後に、「今日イチオシの魚」とアナゴの刺身も出してくれました。鮮度が良くないとアナゴは刺身にできないのだとか。繊細な味わいを損なわないようポン酢でいただきます。アキラさん、一口食べて「こんなに弾力あるんですか!」と驚き。味はさっぱりしているそう。
たくさんのおいしい魚をありがとうございました! これからも、お店の伝統を守っていってくださいね。
「テレ東プラス」では、毎週1回、「昼めし旅」から学べるまかない飯を紹介していきます。ルーティーンばかりで昼飯、夕飯に悩んだら...ぜひ一度、「昼めし旅」をのぞいて見てくださいね。