• #
  • トップ
  • ライフ
  • 絶望、甘くないは本当か? 1000万超えもある"宝石サンゴ漁...

絶望、甘くないは本当か? 1000万超えもある”宝石サンゴ漁”。気になる漁と生活のすべて

ライフ

テレ東

2019.8.9

8月9日(金)夜9時からは、命がけで漁に挑む全国のスゴ腕漁師に密着する「洋上の激闘ニッポンのスゴ腕漁師 船が全焼...伝説の漁師8億の船で奇跡の復活」を放送。マグロ・カツオ・サンゴの爆釣の瞬間、さらに留守を預かる美人妻たちの奮闘を描くドキュメントをおくる。

「テレ東プラス」では特別に放送内容を先取り! 高知県で一攫千金を狙う2人の新人サンゴ漁師の物語を紹介していく。

高級サンゴの水揚げ高日本一を誇る高知県。同県では日本で唯一のサンゴの原木入札会が年4回開催されている。競売では入札価格を書いた紙が投げ込まれ、最高価格をつけたバイヤーが落札。過去には1本9000万円以上の値がついたこともあった。

sugoude_ryoshi_20190809_01.jpg
高額で売買されるのは、水深100m以上に生息し、1cm成長するのに50年以上もかかるといわれる貴重な「宝石サンゴ」だ。枝ぶりが見事なサンゴは「拝見」と呼ばれ観賞用として、細かく折れたサンゴは加工されて高級ジュエリーへと生まれ変わる。

宝石サンゴは中国や台湾、チベット、モンゴルなどアジア圏の富裕層に人気で、価格はこの10年で10倍を超え、高騰を続けているという。

sugoude_ryoshi_20190809_02.jpg
漁が行われているのは、高知県の室戸と足摺の沖合2ヵ所。約360隻がしのぎを削る。室戸のサンゴ漁の定数は161隻。定数が増えないため、返納される漁業権を求め、数十人が順番待ちをするプラチナチケット化しているのだ。

去年取材した新人船頭・藤本陸さんも申請から6年待ち、ようやくサンゴ漁免許を手に入れた。

sugoude_ryoshi_20190809_03.jpg
藤本さんは昨年まで、同じくサンゴ漁師の父・豊彦さんの自宅に家族4人で居候していたが、親族が所有する家賃無料の空き家に引っ越した。いつまでも親のすねをかじっているわけにはいかない。藤本さんは一念発起し、2700万円の借金をして家を建てるつもりだという。

サンゴでひと財産を築いた豊彦さんは高級車に乗り、漁に出ないときはゴルフ三昧。自宅裏には趣味が詰まった小屋を持つ。藤本さんの願いは父のように趣味の「秘密基地」を持つことだ。夢は広がる。

sugoude_ryoshi_20190809_04.jpg
3月、今年初出港となる藤本さんは「今日はサンゴ(3.5)の日。あやかって獲れる気がする」と笑顔を見せる。重さ約30kgの石に網を取り付け、サンゴがあると思われるポイントに落とす。潮の流れで網を海底に漂わせ、サンゴをからめ獲る昔ながらの伝統漁法で挑む。

sugoude_ryoshi_20190809_05.jpg
30分後、網を引き上げると、結果は"スカ"。今シーズン初の1投目は失敗に終わった。しかしその後、手のひらにのる大きさの赤サンゴがかかる。「これで5〜6万円。もっとするかも」。初日の漁はまずまずの成果をあげた。

一方、高知県の西南端に位置する大月町でも、1人の新人漁師が一攫千金を夢見ていた。筒井龍さんは、妻・明日香さんと18歳で結婚し、2人の子どもを養っている。この地で鯛の養殖会社に勤め、今シーズンからサンゴ漁に挑戦する。

sugoude_ryoshi_20190809_06.jpg
2t弱の船は知り合いから10万円で購入。1000万円超えのサンゴをあげる漁師で、義父の中野哲夫さん指導のもと、人生初のサンゴ漁に出る筒井さん。

仕掛けは木の棒に重りとなる鎖をつなげ、先端に複数の網をつけたものを使用。海面を面で捉える「ローラー作戦」だ。義父に叱られながら苦戦して網入れを終え、1時間。小枝ほどの桃色サンゴがかかった。「生涯初めてのサンゴ」と喜ぶ筒井さんだが、哲夫さんの見立てでは「500〜600円」。道は険しい。この日は、小さな赤サンゴなど計3本の収穫で漁を終えた。

sugoude_ryoshi_20190809_07.jpg
現在、筒井さんは家賃3万2000円の借家に家族4人で暮らす。ギリギリの生活の中、夫が選んだ不安定な仕事に対し、妻の明日香さんは「聞いたときは『マジか』と(笑)。でもやるからには父のようにサンゴ漁師として成功してほしい」と思ったそう。夫の気持ちを尊重した。

その後も漁に励む筒井さんだが、結果は芳しくない。沖には大陸棚が広がり、大きなサンゴが捕れるといわれているが、小さな船では時間がかかり、大きな波が来ればひとたまりもない。そのため陸近くでの漁になってしまい、捕れる確率も下がる。

sugoude_ryoshi_20190809_08.jpg
何度繰り返しても採れるのは小さなサンゴばかり。「絶望的。現実は甘くない」。力なく笑う筒井さん。漁は午後2時までできるが、この日は早々に諦め、午前11時半に船を陸に向けた。

すでに漁を始めて1ヵ月半が経過。毎回、往復の燃料代には1万円がかかる。4月中旬、追い込まれた筒井さんは、自宅でも「商売にならん...」と愚痴が。「1回目の仕掛けで獲れんかったら、その日やる気ゼロやもん」。

sugoude_ryoshi_20190809_09.jpg
後ろ向きの夫を冷めた眼差しで見つめる明日香さんはとうとう爆発した。

「そんなんじゃ獲れんがよ!」。

sugoude_ryoshi_20190809_10.jpg
午前中に漁を切り上げる諦めの早さを「それはやばい。私のお父さんでさえ結構遅くまでやってた」と叱咤。言い訳を重ねる夫に「次の漁は最後までやってみて。応援する。頑張れ!」と発破をかける。

「了解」と力なくうなずく筒井さん。そしていよいよ、次の原木入札会が近づいていた──。「サンゴ御殿」を夢見る強運の藤本さんと「崖っぷち」に立たされた筒井さん。はたして2人の新人漁師は、期限までに立派なサンゴを手に入れることができるのか!

番組ではこの他、「3年前に船が全焼...土佐のカツオ漁師が8億円新船で電撃復帰」、「年に2ヵ月だけ!秘密兵器を使い沖縄で巨大マグロ漁に挑む男」をお届けする。今晩夜9時放送! 「洋上の激闘ニッポンのスゴ腕漁師 船が全焼...伝説の漁師8億の船で奇跡の復活」をどうぞお楽しみに!

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

一緒に読まれています!

この記事を共有する

人気の記事POPULAR ARTICLE

    おすすめコンテンツRECOMMEND CONTENTS

    カテゴリ一覧