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ゲイ専門の結婚相談所に聞く、異性愛者は同性愛者とどのように接するべきなのか。

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テレ東プラス

2020.1.1

doseiai_20200101_00.jpg画像素材:PIXTA

ゲイ、レズビアン、バイセクシャル等、セクシャリティの有り様は多種多様です。ですが、世間の大多数を占める異性愛者は、どうしても自分の当たり前を前提にした話をしがち。でも、そんな自分の無意識な言動が実は身近な友人や同僚、部下や後輩にストレスをかけているかもしれません。

そこで今回は、日本ではじめてゲイ専門の結婚相談所「ブリッジラウンジ」を立ち上げられたxxx株式会社(呼称:エイジィ)代表・高田圭さんと、「ブリッジラウンジ」のコンサルタント・田岡智美さんに、ゲイの人が嫌がる質問やコミュニケーションについてお聞きしてきました。

「ゲイ」という言葉ひとつも、受け取る側により様々


doseiai_20200101_01.jpg▲左:田岡智美さん 右:高田圭さん

──そもそもゲイの人に、「ゲイ」って言うことは失礼には当たらないんですか?

高田さん「ゲイという言葉自体は我々も異性愛者用のサービスと区別をつけるために使用します。ただし、ホモは差別的・軽蔑的な意味合いを含んでいるとされるので 我々は使わないようにしています。少し話が逸れますが、レズも否定的な意味合いで捉えられることがあるので発言する際はレズビアンかビアンというのが良いでしょう。表現の仕方って難しいですよね」

田岡さん「私も、コンサルタントになってはじめの頃は、そのあたりのことが全く分からなくて。実は、ゲイって言っていいの? 不快じゃない? とかは、会員さんに教えてもらったんです。そうすると、中にはゲイと言われるのが嫌だと言う方もいたんですよね」

──差別用語でなくても、嫌がる人はいるんですね。

田岡さん「何故嫌な人もいるのかと言うと、子どもの頃に『ゲイだ』とまわりの子たちにからかわれたり、いじめられたりした経験がある人もいるからです。だから私は、はじめの面談のときのお相手の表現に注意して、ご自身のことをゲイと話される方の前では、ゲイと言いますが、ご自身でおっしゃらない方の前では『男性を好む方は......』『男性が恋愛対象の男性は......』と話すようにしています」

日常で「彼女いるの?」って聞いてない? それが嫌で転職する人も......


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──ゲイの友人や知人と恋愛トークをする際に、異性愛者がしがちな良くない質問ってなんでしょう?

高田さん「まずゲイの方は、カミングアウトしている人がごく少数であることをふまえると、誰と恋愛トークをする場合にも言ってはいけないのが『彼女いるの?』『彼氏いるの?』です。これって、多くの人が何の疑問も持たず、異性愛者を前提に話していると思います」

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高田さん「でも、ゲイの方からすると、彼女がいるわけはないですし、なんでそんな決めつけた質問をするんだろうと感じるかもしれません。大抵の場合恋愛トークって仲良くなるために、よかれと思って相手に振る話題だと思うのですが、だからこそその好意が裏目に出ないように『好きな人いるの?』『パートナーはいる?』などと聞くようにするのが良いと思います」

田岡さん「社内で『彼女いる?』や『彼女つくりなよ』としつこく言われることに嫌気がさして転職する人も多いようです。せっかく優秀な人材が、自分のせいで転職してしまうのは避けたいですよね」

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田岡さん「異性愛者の人が興味本位でタチやウケといったポジションを聞くのも、もちろん駄目です。相手がゲイと分かった時に『ちなみにどっちなの?』と悪びれず聞く人って結構いるみたいで......、でもそれって自分に置き換えた場合、初対面の人に夜のことをあけすけに聞くなんてしませんよね」

高田さん「ゲイの方の間でも、ポジションの捉え方は違うこともあります。セックスのときのポジションを語る時のみに使う方もいれば、ゲイ同士の恋愛関係を説明する際に、広いニュアンスで使う方もいて。実際、弊社の運営するアプリや『ブリッジラウンジ』に登録する際に、ポジションを明記することはいただいていないのですが、『パートナーを探すにあたり、僕にとっては重要なことだ』というお声をいただくこともあるんです」

──そうなんですね。

高田さん「パートナー探しにポジションの確認が必要であるという考えを否定しているわけではないので、会員様の任意でアプリのプロフィールに自由に記載していただくのは問題ありません。ただこちらとしては、ポジションの明記を絶対とはしていないんですよ。人によっては『相手に合わせる』という方もいますし、こだわらない方もいます」

田岡さん「私もはじめ、ポジションについてはかなり頭を悩ませました。ほとんどのゲイ同士の出会い系アプリは、ポジションの明記が基本情報の登録の際に必須となっていますし、理解するためにネットで色んな記事も読みましたね。結論としては、先ほど高田が申しましたように個人で捉え方が異なるものなので、相手から話を振られない限りは、ポジションに関する質問はしない方がいいです。それをデリカシーのない好奇心による質問だと感じて、心を閉じてしまう人もいると思いますので......」

──なるほど。その他に気をつけるべきことはありますか?

田岡さん「一番重要なのは、腫れものに触るような接し方はしないということです。私もコンサルタントになりたての頃は、『過去に嫌な思いをしたことがある人もいるだろうから、不用意な発言で傷つけることがあってはならない......!』と、当たり障りのないことしか聞かないようにしていたんです。でもそれだと、いつまで経っても、ゲイ同士の恋愛への理解が深まらなくてより良いサービスは提供できないことに気づいて...、ある時から多少怒られてもいいからと踏み込んだ質問をするようになりました。もちろん、先ほどお話しした2つの質問は除いてですが」

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田岡さん「そうすると、会員のみなさんは嫌な顔もせず、すごく優しく丁寧に答えてくれたんですね。何故なら、誰でも自分のことを本当に思って考えて聞いてくれたんだなって時には、その気持ちがなんとなく分かるじゃないですか。大事な友だちを、もっと大事にしたいからという理由であれば『わからないから聞いてもいい...?』『今まで好き勝手に話してきたけど、なにか失礼なことはなかったかな......?』と聞いていいと思いますよ」

高田さん「ダメなのは相手が話したがっていないことに、デリカシーなく好奇心や悪戯心で触れること。人と人とがコミュニケーションをするときに当たり前に持っている心遣いさえ忘れなければ、セクシュアリティは関係なく良好な人間関係を築いて行けると思います」

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【取材協力】
xxx株式会社(呼称:エイジィ)
東京都新宿区西新宿7丁目2番5号 TH西新宿ビル8階
ゲイ専門の結婚相談所「ブリッジラウンジ」

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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