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「結婚を気軽に捉えてもいいんじゃない」ゲイと「結婚」した能町みね子さんが語る結婚の在り方

ライフ

テレ東プラス

2020.2.3

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気ままな独身生活は自由で楽しい。自分を食わせてやればそれでいいから。だからといって一生1人も不安。たまにおとずれる結婚したいという気持ち。しかし、恋愛やお見合いをしないと結婚はできない......、という固定概念を覆してくれたのはコラムニストの能町みね子さん。恋愛感情ゼロで、ゲイライター、サムソン高橋さんと結婚生活を送っています。なぜゲイが相手だったのか、結婚に対して一歩先を進んでいる能町さんに話を聞きました。

友人同士のシェアを選ばなかった理由は?


コラムニストの能町みね子さんはゲイライター・サムソン高橋さんとの結婚生活を『結婚の奴』(平凡社)で綴った。しかし、籍を入れているわけではない。結婚生活に踏み切った理由の1つが独り暮らしに飽きたから、という能町さん。だったら、友人とのルームシェアでいいのでは?

「気の合う女性同士でルームシェアをするのも理想的だと思います。家事の分担だって平等にできると思う。
なんですが、逆に気を遣い合いすぎて、遠慮してしまう部分が増えそうな気がする。そうするとだんだん息が詰まってしまい、何かを我慢することが増えていき、ストレスになってしまうのでは、と。

もうひとつの心配が、女性同士だと私の場合は羨望の気持ちが湧いてしまう可能性が高いから。もし相手に彼氏ができてしまったとき、友人を取られてしまって寂しいとか、置いてかれてしまったとかいう気持ちになる気がするんです。

その点、ゲイであるサムソンさんに彼氏ができたり、恋愛的なことが起こっても、全然嫉妬も羨望もない。むしろ聞かせて! となる。そのバランスが一緒に生活する上で気楽なんです」

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これには大きく頷いてしまう。女友だちとどんなに仲が良く信頼し合っていても、その人に彼氏や旦那ができると、祝っていてもさみしさが去来する......。このようななんとも言えない気持ちを抱えながら生活を共にするのはいずれ大きなストレスになる。

「結婚して15~20年くらいのラブラブ感があせている夫婦がすごく理想だったんです。今の生活ははじめから恋愛の時期を通りこした状態でいられる。部屋は生活感で溢れまくっているけど、それがいい。本当は全裸で過ごしたいくらいですが、それはサムソンさんが嫌がっているので、我慢している部分もあります(笑)。

たまに友だちが遊びにくるからという理由で部屋を片付けることが生活のちょっとしたアクセントや緊張になります。それもまたちょうどよくて。今後、サムソンさんとの生活は正直どうなるか分からないですが、でも今は生活が回っている感じがいいんです」

結婚に対する考えは古くもなっているし、進歩もしている。


話を聞けば聞くほど、能町さんの結婚生活は穏やかで、心地よさそうな雰囲気が漂う。
生活を共に過ごす相手がいる能町さんが羨ましく、そして自分が恋愛やモテ、結婚の固定概念に囚われているのかが良くわかる。

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「メディアがモテや恋愛に対して賛美しすぎだと思います。先日、仕事でいわゆる赤文字系雑誌を読んでいたのですが、20代半ばまでに結婚しないと売れ残っちゃう! みたいなことがいまだに書いてあってびっくりしました。一部の若い女性の考えが古いほうへ戻っている気がします。

私たちみたいな生活って、見渡すと別に全然珍しくないんですよ。ゲイカップルのために代理出産をした女性の話を聞いたこともあるし、結婚当初からそれぞれ同じマンションの別の部屋に住んでいる夫婦も知っている。その人たちがおおっぴらに話さないだけで、結構いる。

この間、ゲイの友人と話しているとき、その彼は苗字が珍しいので、『その苗字いいな〜、ほしいな〜』と冗談で言ったら、『じゃあ結婚しちゃおうよ! 僕はそのノリで結婚できるけどなぁ』とものすごく軽く返されて。あ、そんなノリでもいいんだ、と思いました。

昔ながらの古い価値観を持っている人も一定数いて、そういう人には私たちみたいな結婚生活が全く理解されないのは分かっています。でも結婚に対して柔軟に考えられる、私よりももっと進歩的な考えの人も増えています。もっと結婚について気軽に考えられるようになればいいですよね」

【プロフィール】
能町みね子
1979年、北海道生まれの茨城県育ち。コラムニスト・漫画家
2006年『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『ときめかない日記』(幻冬舎)、『雑誌の人格』(文化出版局)など。現在「週刊文春」ほか多くの連載を持つ。
「久保みねヒャダこじらせナイト」(フジテレビ)に出演するなど、ラジオ、テレビでも活躍中。
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