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弓道三段に昇格! 「都城大弓」の魅力をポーランドで広めることに成功
続いてご紹介するのは、ポーランドに住むヘレナさん。
4年前にポーランドで行われた日本祭りで出会ったヘレナさんは、偶然手にした弓と禅の本がきっかけで弓道にのめりこみ、大学に通いながら稽古に励んでいました。「武道の中で弓道は相手がいない唯一の競技です。上達するのも腕が落ちるのも自分次第。こんなに奥の深いスポーツはありません」と話します。少しでも上達したいと6つの弓道クラブを掛け持ちしていますが、ポーランドには専用の弓道場がないため、駐車場や体育館で練習する日々。弓道を始めて2年…技術はまだまだですが、「弓道では自分の内面や心構えを変えることが大切だと考えられています」と弓道の精神に深く感銘を受けています。
そんなヘレナさんをニッポンにご招待! 今回ヘレナさんを快く受け入れてくださったのは、神戸にある「甲南大学 体育会 弓道部」の皆さん。
全国トップレベルの強豪校で、特に女子は、学生王座優勝を始め、大学選抜でも2年連続準優勝を果たしています。「本物の弓道場に来ることが出来て、本当に興奮しています」と話すヘレナさん。「神棚があるから向こうが上座ですね。弓道の大会では、あちらに審判員が座るんですよ」と、位置関係もすぐに把握していました。弓道場では、的に向かって右手が上座。
そのため、上座に背を向けないよう左手で弓を持ち、右手で引くのが基本。弓道とは、射場から28メートル離れた直径36センチの的に矢をあてる競技。戦で用いられた弓術に始まり、江戸時代には武士の精神鍛錬のひとつでした。昭和に入ると、礼儀を重んじる精神から授業に取り入れる高校もありました。松下コーチと鈴木監督に挨拶をし、早速実力を見ていただくことに。本物の弓道場で初めての一射。
「よく勉強して形から入ることはやっていらっしゃると思うんですけど…。今直さなければいけないのは、すべて手先で引いていること。腕の使い方をしっかり考えた弓の引き方になると、見た目からガラッと変わります」と松下コーチ。弓構えが美しい井上さんに見本を見せていただくと…。
違いが明らかに。その後、松下コーチがつきっきりで3時間指導してくださり、この日の練習はここまで。
練習後、弓道部員行きつけのお店で歓迎会を開いてくれることに。ここで部員の池田さんと寺田さんからある弓道上達のコツを教えてもらいました。
そのコツとは、「両手で箸を使えるようになること」。弓を持つ左手のことを「手の内」と呼び、「手の内を明かす」とは弓道から生まれた言葉なのだとか。「弓をする上で大事な手の内なんですけど、左手が器用に動かせたら、手の内も上手になるので弓道が上達するよっていう話があるんです」
手にできたマメを見れば、実力がわかることから弓の名手達は、手の内を隠したのだそう。
このことを聞いたヘレナさんは「本当ですか!? 弓道が上手くなれるなら何でもやります」と早速箸を左手で使うことに挑戦していました。
翌朝。昨日指摘された「弓構え」を意識し、この日の第一射。すると松下コーチから、姿勢が乱れているため、矢の向きが不安定になっていると指摘されます。お手本を見せていただくと、引き始めから矢を放つ瞬間まで、矢は常に安定して前を向いています。ヘレナさんは前傾姿勢になってしまい、軸にブレが生じていました。
「大切なのは弓を引く力ではなく、姿勢」。松下コーチもヘレナさんの弱点克服のために全力で指導してくださいます。午後の練習が始まりましたが、どうしても力が入って構えが定まらず、前日と合わせて8時間練習しているものの、的には一度もあたっていません。あっという間に日が落ち、残り1時間となった頃…。
ニッポンで初めての的中! 松下コーチは「“この一本頑張る”という気持ちで心を無にして引けば的に届くというのを僕らは先生方に教わりました。今の一本はその効果が出たのだと思います」と話してくれました。
「最後は何も考えていませんでした」というヘレナさんに「ベリーグッド!」と松下コーチ。「とても幸せです。この喜びを忘れずに、教わったことを帰っても練習します」と話し、ポーランドではわからなかった弓道の技術と精神を学び成長を実感できたようです。
ここでヘレナさんにウエルカムサプライズ! 弓道の昇段審査を受けること! やってきたのは、審査会場となる名古屋市の弓道場。ヘレナさんが受ける初段は、60分の学科試験とひとり2射する実技審査。実技では、的中率よりも型の美しさが重視されます。いよいよ実技…果たして、甲南大学で学んだことを発揮できるのでしょうか。
的中こそ逃しましたが、最後までしっかりやり遂げました。「弓構えがしっかり出来ていたか不安ですが、落ち着いて出来たと思います」とのこと。審査の結果は…。
見事初段合格です!

あれから4年。ヘレナさんからのビデオレターを甲南大学の皆さんに届けます。「短い時間の中でたくさんのことを教えていただき、私の弓道は確実に成長したと思います。本当に感謝しています」。
4年前の来日で初段に合格したヘレナさんは帰国後も鍛錬を積み、去年7月、ニッポンから審査員を招いて行われた昇段試験で見事三段に合格していました。「試験の最中は松下コーチに教えていただいた“無心”を意識しました。そのおかげで緊張に負けず合格することが出来ました」。松下コーチも「一般の方で三段取るのはなかなか難しいと思うので、優秀だと思います」と嬉しそう。
「弓構えを見ていただけますか?」と成長ぶりを見ていただくことに。
「本人が自信に満ちあふれている感じが見て取れるので、成長はすごいなと思います。(三段では)もう100点に近いですよ」と松下コーチ。大学卒業後は、広告代理店で働きながら毎日弓道の練習を続けているそうで、「寺田さんや池田さんに教えてもらったように箸を左手で使い、手の内の練習をしています」と明かしてくれました。「なんという試練を教えたん? 大変やで」とこれには驚く松下コーチ。左手で箸を持ち、豆を100個つかむ練習をしているそうです。
ポーランドの先輩たちも「甲南大学で学べて彼女は大きく成長したと思います。今では後輩たちの指導もしてくれて助かっています」と話してくれました。

ヘレナさんには、もう一人お世話になった方がいました。それは、宮崎県都城市で竹弓作り50年の弓師・菊永泰道さん。
都城はニッポンの竹弓の9割を生産する日本一の弓の町。戦国大名・島津家発祥の地として武芸が盛んで、竹も豊富に採れたことから弓作りの技術が発展しました。中でも弓師がひとつひとつ手作業で作る「都城大弓(だいきゅう)」は、競技用の道具でありながら、その美しさから国の伝統工芸品に指定されています。
ヘレナさんは、菊永さんのもとで真剣に竹弓作りを学ばせていただき、最後はなんと、菊永さんから弓のプレゼントまでいただきました。
あれから4年。ヘレナさんからのビデオレターを菊永さんのもとへ。番組放送後の反響を尋ねると、ドイツやスイスからも弓の注文が入ったとのこと。
ヘレナさんは菊永さんの弓で練習に励み、的中率も格段に向上! 昇段試験もこの弓で一発合格したそうです。さらにヘレナさん、「都城大弓の素晴らしさを広めたい」とポーランドでデモンストレーションや展示会を開催。今では展示会に300人以上が集まり、テレビ局も取材に来るそう。「これからも、都城大弓のことをヨーロッパそして世界で広めていきます」との言葉に、菊永さんも嬉しそう。
最後は、ヘレナさんから菊永さんに手紙が。「菊永さんの職人技と情熱は日本の宝だと思います。奥様の優しいおもてなしは日本人の心の美しさだと思います。またニッポンに行ったら 必ず行きますね!」。ヘレナさんをニッポンにご招待したら、弓道三段に昇格し、都城大弓の魅力をポーランド中に広めていました!
そして、今晩8時放送! 月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」では「ニッポンの秋を愛する外国人大集合スペシャル」をお届けします。
▼本物のニッポンの紅葉を見て、育て方を学びたい兄弟
約4年半前、ニッポンにご招待。その際、3000本のモミジで知られる京都の永観堂(禅林寺)、小倉山の紅葉の名所・常寂光寺などを巡り、福島県の仲田種苗園では紅葉栽培の極意も学んだ。そんな彼らが驚きの進化を遂げていた! なんと生産量が○○倍に!?
▼陶芸工房で練り込みの技術を学びたいロシア人女性
約1年半前、ニッポンにご招待。その際、1300年以上にわたり培われた陶芸の技法「練り込み」の技術を学びに、愛知県瀬戸市の指定無形文化財に認定されている練り込み陶芸作家・水野教雄さんの元へ。そんな彼女に劇的な変化が…。
どうぞお楽しみに!
























