イギリス人女性が大阪と広島の名店でお好み焼きを学び、食べ尽くす!:世界!ニッポン行きたい人応援団
憧れのニッポンで職人にわらじ作りを学び、生まれて初めての海にも感動!
続いて紹介するのは、ハンガリーに住む、「わらじ」を愛してやまないクリスティアーンさん。
わらじとは、主に稲わらで作られたニッポン伝統の履き物。その歴史は古く、平安時代にぞうりが改良され、脱げにくく動きやすいよう、長い緒を足首に巻き付けて履くスタイルとして誕生しました。
クリスティアーンさんがわらじを知ったきっかけは、子どもの頃に読んだ漫画「忍者ハットリ君」。ハットリ君の履いていたわらじが、格好よかったとのこと。「わらじを始めとした、ニッポンのわら文化に興味があるんです」と話し、わらについて日夜研究し、知識を深めています。
今はわらじを作るのが楽しいそうですが、ハンガリーでは稲わらが手に入りにくいため、たどり着いたのが、ガーデニングショップで見つけたココナッツ繊維でできた紐。これを使い、大好きな吉田兄弟の三味線を聴きながらわらじを作っている時が一番幸せだそう。「いつか本物のわらでわらじを作ってみたいです」
作り方は、インターネットで独学。4時間かけて作ったわらじを履き、ドナウ川に向かいます。「わらじの最大のメリットは、走りやすいということですね」と話すクリスティアーンさん。地面とわずかに段差ができるので、足の指が下がりやすく、膝も前に押し出され、前傾姿勢がとりやすくなるのです。わらじの出来を確認するため、いつも作ったらすぐに走っているそう。
11年前に父親を亡くし、現在は奨学金を頼りに大学に通うクリスティアーンさん。生活は決して楽ではありませんが、ニッポンに行ける日を夢見て頑張っています。そんなクリスティアーンさんを、ニッポンにご招待! 6年前、初めてのニッポンへやってきました。
向かったのは山形県新庄市。山形といえば、日本有数の米どころ。米づくりの副産物としてとれるのが「稲わら」です。ニッポンでは古くから、豊富にとれたわらを様々な道具に加工して、暮らしに役立ててきました。
訪れたのは、「新庄ふるさと歴史センター」。農作業用のわらじやぞうり、赤ん坊を寝かせるのに使う「つぐら」など、貴重なわら細工の数々が展示されています。「本当に……すごいです!」と大興奮!
初めて見る本物のわらじを前に「ココナッツにはない風格を感じます。やはりわらじは……わらで作った方がカッコイイ」と、夢中で写真撮影。わらじについてセンターの所長に質問すると、もっと詳しくわらじについて知っている、わら細工職人の伊藤佐吉さんを紹介していただきました。
わらじを作り続けて70年以上。今でも、毎年冬には100足のわらじを作る達人です。今回は佐吉さんに、わらじ作りを教えていただきます。
まず見せていただいたのは、昔は座敷で履いていたというわらのスリッパ。わらの断面は細かい空洞になっているため、湿気を吸収・放湿し、湿度を調整してくれるそう。
素肌に触れても蒸れにくく、さらに撥水性にも優れているわら製品は、雪国の暮らしには欠かせないもの。畳の芯に「わら床(わらどこ)」が使われていたのも、高温多湿のニッポンならではの知恵なのです。
クリスティアーンさんが作ったわらじも見ていただきます。ココナッツの紐で作られていますが、稲わらのわらじと作りは同じ。「素晴らしい」と褒めてくださいました。
佐吉さんに案内されて向かったのは、国指定重要文化財・旧矢作家住宅。江戸時代中期に建てられたといわれる農家の家屋が、当時のまま保存されています。普段はここで民話を披露している佐吉さん、見せたいものがあるそう。
それは、わらでできたご飯を保温する道具。わらの空洞には空気が循環しており、空気は熱を通しにくいため、中のものを保温する効果があります。雪国の防寒具にわらが使われているのには、きちんと理由があったのです。「わらは昔から重宝された。わらがなくては生活できなかったんだ」と佐吉さん。
いよいよ念願だったわらじの作り方を教えていただくことに。まずは、わらをよって縄にします。「まるで魔法みたいだ! こんなに細いわらを束ねて縄にするなんて」。1本だけでは細く弱いわらも、2つの束をそれぞれねじり、互いを逆方向に絡み合わせると、「ねじり」が戻ろうとする力が生まれ、より強い縄ができるそう。
早速挑戦しますが、やり方はわかったものの、なかなかうまくいきません。それでも、この道70年の佐吉さんから指導を受けるうちに、少しずつコツがつかめてきました。
縄ができたところで、わらじ作り。作業開始から3時間で完成しました。「ここまで作れたのも優しい師匠のおかげです。教えていただいたことをハンガリーでも練習します」。
初めて本物のわらでわらじを作ったクリスティアーンさん、ニッポンでの夢がひとつ叶いました。佐吉さんの指導もあり、初めてにしてはなかなかの出来栄え。
佐吉さんにわらじ作りを教えていただいた感謝を伝え、お礼にと、たこ糸で編んだわらじのキーホルダーをプレゼントします。佐吉さんは「これは立派なわらじだ!」と感動。「ハンガリーからよく遠い所までわざわざ本当に……どうもありがとうな!」と握手を交わしました。
次に向かったのは、日本海に面した庄内海岸。実はハンガリーは海に面しておらず、クリスティアーンさんが海を見るのはこれが初めて! 「これが海なんですね。信じられない光景だ」。
すると、佐吉さんと作ったわらじに履き替え、走り出します。「砂浜をわらじで走ると気持ちいいですね!」と、ニッポンの海を満喫!
あれから6年。クリスティアーンさんは大学を卒業し、生活用品を販売する仕事をしています。帰国後にホームセンターで本物のわらを見つけ、佐吉さんから教わった方法でわらじを作ったそう。
ニッポンご招待がきっかけで、ある日本文化にも興味を持ちました。「僕が通っていた大学の先生が尺八を教え始めて、やってみたらとても面白くてはまってしまいました」。今度は、2年かけて尺八を手作りしていました!
クリスティアーンさんをニッポンにご招待したら、わらじだけでなく、ますますニッポンの文化に興味を持つようになっていました!
3月14日(月)夜8時からは、ゲストに朝日奈央を迎えて、月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」“ご招待で人生変わっちゃった!”を放送!
「ニッポンでしいたけ作りを学びたい!」
“しいたけ”栽培に第二の人生をかけるアメリカ人のジェレミーさん。三重県度会郡にある藤原夫妻が営む「しいたけ農家」で日本古来の原木栽培の方法を教えていただく。
さらに大分県では“しいたけの神様”と呼ばれる小野九洲男さんの元で、干し椎茸の中でも最高級の「天白どんこ」の作り方を学ぶ。匠の技に感動!
あれから6年…小野さんから思いもよらない報告にジェレミーさんも絶句…。
「わさび作りの職人から技術を学びたい!」
3年ほど前から独学で“わさび”を自作するアメリカ人のシャノンさん。論文を取り寄せ半年間にわたって研究、YouTubeで育て方の動画を見て1000株ほどを自作している。
しかし、生育が悪くアメリカには教えてくれる先生もいないため、「ぜひニッポンで学びたい!」と願っている。そんな“わさび”を心から愛するシャノンさんの奮闘ぶりに密着!
「刀鍛冶の職人から技術を学びたい!」
ニッポンには一度も行ったことがなく、本物の日本刀も見たことがないハンガリーのアンドラーシュさん。本や映画を参考に自宅に本格的な工房を作り、弟子とともに独学で一から“日本刀”作りをしている。
しかし、独学では限界があり、「ぜひニッポンで学びたい!」と願っている。そんな“日本刀”を心から愛するアンドラーシュさんの奮闘ぶりとは…。
どうぞお楽しみに!











