ゴキブリスト・柳澤静磨に聞く「なぜGに興味を持つようになったのですか?」粋な<ゴキブリの捕まえ方>も伝授

――そんな柳澤さんがゴキブリに興味を持ったきっかけは?

「昆虫館に勤務し始めたのが2016年で、翌年の2017年、仕事の一環で西表島を訪れることになりました。目的は昆虫採取と写真撮影。そこでヒメマルゴキブリと出会ったのです。ヒメマルゴキブリはダンゴムシのように丸まるとしたゴキブリで、台所にいる素早くて黒々としたイメージのゴキブリではありませんでした。
この出会いを機に、“もしかしたら、ゴキブリにもいろいろな種類がいるんじゃないか、テカテカしたゴキブリだけじゃないんじゃないか”と思うようになったのです。そこから一気にゴキブリに興味を持つようになり、知れば知るほど面白くなっていきました。

ただ、以前ほどではないにしても、今も家に出るゴキブリは苦手です(笑)。さすがに悲鳴をあげることはありませんが、触ることは難しいですね。もしも家にゴキブリが出たら…何も言わず淡々と捕まえます」


――ゴキブリへの造詣が深い柳澤さん…家ではどのようにしてゴキブリを捕まえるのでしょう。

「ゴキブリといえば、殺虫剤を使う、新聞紙を丸めてたたくことが一般的だと思います。でも、僕は透明なカップを使います。カップをゴキブリに被せ、そこに紙を差し込んで逃げないようにし、ふたを閉めて捕まえます。ゴキブリや昆虫は、上に行こうとする習性があるので、容器の上に止まっている時を狙って、パッとふたを閉めるのがポイントです。
実は自宅でもゴキブリを飼っているので、殺虫剤を使うことができないんですよ。ゴキブリが死んでしまう可能性があるので…。新聞紙でたたいて中身が飛び散るのも嫌なので、容器を使って捕らえるのが一番です!」

――なんと! 家でもゴキブリを飼っているのですね。

「昆虫館と合わせると120種類ぐらい…。自宅だけでも数万匹はいると思います(笑)」

――ひーっ! 想像するだけでもう…(笑)。7月9日(土)午前11時半に公開する後編では、柳澤さんをさらに深掘り! ゴキブリにまつわるお仕事から都市伝説までを紹介する!

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ゴキブリ研究はじめました」(柳澤静磨著 イースト・プレス刊)

【柳澤静磨 プロフィール】
1995年生まれ、東京都出身。幼いころから生き物が好きで、専門学校卒業後は静岡県の昆虫館・磐田市竜洋昆虫自然観察公園に入職。ゴキブリの魅力に気づいた後は同園で『ゴキブリ展』を企画・運営し、「GKB総選挙」などのユニークな催しで注目を集める。
2020年、所属する研究チームとともに、35年ぶりとなる日本産ゴキブリの新種・ウスオビルリゴキブリ、アカボシルリゴキブリの2種を発表。その後、ベニエリルリゴキブリ、イツツボシルリゴキブリ、アカズミゴキブリについても記載を行うなど、ゴキブリ研究を続けている。
企画展示、講演会、SNSやブログを通じ、ゴキブリの魅力、生物保全の重要性について発信を行っている。

(取材・文/今泉)

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