身近に潜む最凶の毒虫!かゆい、腫れる<絶対に刺されてはいけない虫4選>

みんなの身近にいる!刺され(噛まれ)てはいけない虫4選


◆ヒアリ

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一見すると普通のアリだが、尻の毒針で刺されると焼けるように痛むことが名前の由来。いったん敵とみなされると、何千何万の大群で襲いかかり、その危険度はスズメバチに匹敵するという最強クラスの昆虫だ。一匹ではさほどでもないが、大群に刺されるとなれば皮膚が炎症を起こし、高熱で寝込むこともある。
元々は南アメリカで猛威をふるっていたが、近年では、海を越え、東京・大阪・名古屋など大都市の港で確認され始めている。繁殖力が旺盛なだけに、日本で急増したら……と考えると、実に恐ろしい。

◆キイロスズメバチ

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平坂さんが危険ポイントとみなす「遭遇しやすさ」「痛み」「凶暴性」で星4つを獲得した、身近なキングオブ「最凶」のスズメバチ。攻撃性が異常に高く、巣に近づいただけなのにブンブン襲いかかってくることも。恐ろしいのは群れの数で、1つの巣の中になんと1000匹以上のハチが潜んでいることもあり、いったん刺されれば丸1日以上腫れが引かない。
狩りの名人でもあり、ミツバチやチャドクガなど、他の虫を強力なアゴで襲って喰らう獰猛さで、人だけでなく、小さな虫にとっても恐ろしい存在だ。

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刺されて炎症を起こした手。パンパンに腫れ、激痛に襲われる。

◆ヌカカ

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夏の害虫の代表といえば、蚊。中でも、ヌカの粒のように小さいながら、こいつは突出して毒性が強い。小さな体を活かしていつの間にか服の隙間や髪の毛の中に潜り込み、堂々と何ヵ所も吸血するいまいましいやつだ。その上、刺された後のかゆみと治りの遅さは、なんと蚊の10倍以上! 種類によっては家畜やニワトリを襲うこともあり、牛流行熱などの厄介な伝染病を媒介することもある。

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集団行動が基本なので、一度に大量に刺されることも。一般的な蚊に比べ、恐ろしく直りが遅いのが特徴だ。

◆サソリモドキ

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名前にサソリが入っているが、本来はクモに近い生物。毒針は持たないが、身に危険が迫ると、尻から毒液を霧吹きのように噴射してくる。運悪くその毒霧が目や鼻に入ると激しく痛む上、毒霧は鼻が曲がるほど強烈にすっぱくて臭い。近づけばすぐに毒霧攻撃を仕掛けられるので、見かけても絶対に興味本位で触ったりしてはいけない。
タイワンサソリモドキ(沖縄本島など)、アマミサソリモドキ(奄美諸島など)の二種が生息する。

※最後にこれだけは警告しておくが、平坂氏のマネをして気軽に毒虫に手を出さぬよう、くれぐれもご注意を!

mushi_20220806_07.jpg「刺された!嚙まれた!危険・有毒虫図鑑」(平坂寛著 発行:株式会社カンゼン)

【平坂寛 プロフィール】
1985年、長野県生まれ。生きもの専門のライターとして、世界各地で珍しい生きものを捕獲し、観察記録や実際に触れたり食べたりした体験記を精力的に執筆し続けている。これまでの主な著書に、『見たことのないものをつかまえたい!世界の変な生き物探訪記』(みんなの研究/偕成社)、『喰ったらヤバいいきもの』(主婦と生活社)、『深海魚のレシピ:釣って、拾って、食ってみた』(地人書館)などがある。取材執筆活動をしながら、公益財団法人の黒潮生物研究所の客員研究員として、深海魚の研究にも携わっている。
公式HP

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