映画「君の名は。」にも登場した伝統技術「組紐」を愛するフランス女性!:世界!ニッポン行きたい人応援団
続いて紹介するのは、イタリアに住む、「合気道」を愛してやまないアレッサンドロさん。
1942年に「合気道」と命名されたこの武道は、戦後の1950年頃から全国に普及。1961年頃からは、アメリカやフランスなど海外に指導者を派遣するなど、世界に進出しました。
今ではオリンピック競技の柔道と同様、世界で人気の高いニッポンの武道となり、約140の国と地域で愛されています。
国立トリノ大学医学部で勉強中のアレッサンドロさんが合気道を始めたのは、16歳の時。
3段の腕前で、指導員としての資格も持っています。携帯の待ち受けは、合気道の開祖・植芝盛平。多くの合気道家が大先生と敬う達人です。
合気道愛が止まらないアレッサンドロさんですが、ニッポンには一度も行ったことがないそう。そんなアレッサンドロさんを、ニッポンにご招待! 6年前に初来日しました。
常磐線に乗って向かったのは、茨城県岩間。ここには、合気道家の聖地「合気神社」があります。まずは駅前で、尊敬する大先生・植芝盛平の銅像と記念撮影。興奮冷めやらぬまま、お目当ての合気神社へ。
合気神社は、1944年に植芝盛平が創設。毎年4月には、合気道家が1500人も集まる例大祭が行われ、合気道のトップ・道主が演武を披露します。インターネットの画像で何度も見てきた神社を訪れ、「夢みたいです」と感無量!
念願だった神社に参拝し、向かったのは合気会茨城支部道場。この道場こそ、開祖・植芝盛平が晩年に生活しながら修行していた場所です。
今回は、アレッサンドロさんのために、指導者の先生方も特別に集まってくださいました。実はこの先生方、ほとんどが植芝盛平と共に稽古をしてきた直弟子なのです。「大先生の直弟子に会えるなんて」と大感激。
茨城支部道場では住み込みで修行もできると聞き、早速参加させていただくことに。合気会の会員ならば、内弟子として宿泊しながら稽古をつけてもらえるそう(※2016年当時の制度)。
その夜、食堂に行くと拍手でお出迎え。茨城支部道場では、新しい内弟子が来ると歓迎パーティーを開催しています。この日は、アレッサンドロさんと5人の外国人たちの合同歓迎会。お寿司や天ぷらなどの日本食や、日本酒を堪能しました。
内弟子たちの喜ぶ顔を見るのが、何よりも嬉しい先生たち。だからこそ、この時ばかりは先生と弟子の垣根を超えておもてなしをしています。
アレッサンドロさんも、両手を添えてしっかり返杯。植芝盛平と20年も稽古を続けた直弟子、合気道8段の磯山博さんから、大先生の話を聞くこともできました。
翌朝は、先輩と道場の掃除から。掃除や生活の仕方は先輩に習い、後から入る内弟子に伝えていきます。稽古は朝と夜の1日2回。朝は、稲垣繁實8段による「杖(じょう)」と呼ばれる木の棒を使った稽古から行います。
次に指導するのは、渡引好文7段。合気道の極意ともいえる「呼吸力」を徹底的に指導。
相手と呼吸を合わせ、一体となることで相手の動きや攻撃が手に取るようにわかるそう。平澤6段から「姿勢がいいよね」と褒められ、嬉しそうなアレッサンドロさんでした。
その夜は、お手製のパスタを振る舞い、お世話になった皆さんに感謝を伝えたアレッサンドロさん。先生たちと握手を交わし、茨城支部道場を後にしました。
翌日は、東京・新宿にある合気道本部道場へ。合気道に携わるすべての人にとっての憧れの場所です。こちらでは、朝6時半から夜8時まで、1日5〜11回の稽古が行われています。アレッサンドロさんの夢は、開祖・植芝盛平の孫にして現在の合気道のトップ、道主の植芝守央さんに稽古をつけてもらうこと。その夢を叶えるため、道主自らが直接指導する貴重な稽古に参加させていただけることに。
しかし、稽古中に道場を回る道主に対して、生徒は話しかけたり、目を合わせたりしてはいけないのが暗黙のルール。道主から声をかけられ、初めて直接指導を受けられるのです。
稽古を続けること30分。「はい、いきましょう」と声をかけられ、ついにアレッサンドロさんの夢が叶いました! ただ投げられているように見えますが、これも大事な稽古。どう技を受ければ上達できるか、学ぶのだそう。
稽古を終え、「ありがとう。夢が叶ったよ」と満足そうなアレッサンドロさん。一生懸命技を盗もうとしたものの、道主に圧倒されてしまったとか。すると、なんと道主からお呼びが!
憧れの道主から「普段からよく稽古をしているとわかって非常に嬉しく思いました」と直接声をかけられ、会話できたことに感動! 「偉大な先生たちに会って、僕の合気道はパワーアップしました。もっと技を磨き、いつかニッポンに戻って恩返しがしたいです」と語りました。
あれから6年。アレッサンドロさんからのビデオレターを、植芝守央さんのもとへ届けます。
道主に教わった合気道の技を、今もイタリアで繰り返し練習しているアレッサンドロさん。稽古後の会話からも、大切なことを教わったとか。道主は終始アレッサンドロさんから目を離さず、穏やかな目で話を聞いてくださったそう。
「相手の目を見ることで言語を超え、伝えたい気持ちや思いが届くこと。それが相手へ敬意を表わす大切なことだと、道主の所作を見て学ぶことができました」と語ると、道主は「まさにその通りですね。それを感じ取ってくれたのは大したものですよ」と感心。
「ニッポンで道主にお会いできたことで、僕は人間として大きく成長できました。遠いイタリアの地で、その教えを多くの人に伝えていけたらと思います」とアレッサンドロさん。「いろいろなことに合気道精神を生かして歩んでいっていただきたいと思います。また会いましょう!」と激励の言葉をいただきました。
さらに、合気会茨城支部道場の先生方にもビデオレターを観ていただきます。
6年前は医大生だったアレッサンドロさん。去年実家を出て、一軒家を借りて暮らしています。2階を留学生や旅行客が宿泊できる民泊として開放していますが、そのきっかけは内弟子の歓迎会にありました。
年下で国籍も違う弟子たちに、優しく思いやりを持って接してくれたことが心地よく、自分も誰かをもてなしてみたいと思ったそう。訪れた旅行客に、ニッポンの合気道について話すことも。
実は、もう一つ始めたことがあります。アレッサンドロさんは元々看護の道を志していましたが、マッサージ師の資格を取り、自宅の1階でマッサージのお店を始めたのです。その理由も、茨城支部道場での経験が関係していました。
アレッサンドロさんによると、合気道とマッサージは似ていて、相手の体の動きやエネルギーの流れを理解した上で力を加えるそう。ここで生かされたのが、茨城支部道場で学んだ合気道の呼吸力。お客さんと自分の呼吸を合わせて同調することで、体の滞りやマッサージすべき部位を感じることができるようになったのです。
呼吸力をつきっきりで教えてくださった渡引さんには、感謝の気持ちでいっぱいだと話します。しかし2019年、渡引さんはこの世を去ってしまいました。スタッフから訃報を聞いたアレッサンドロさんは、「直接お礼が言いたかったです」と……。
ニッポンでの体験をきっかけに、新たな人生を歩み始めたアレッサンドロさん。「皆さんと出会い、触れ合えたおかげで、いろいろと新しい考えを持つことができました。またいつか皆さんと一緒に合気道を稽古して、その夜は大いに語り合いたいです。そして、僕の成長した姿を見てほしいです」と、茨城支部道場の先生方に伝えます。
先生方も「茨城支部道場でいろいろ経験されて生かされているというのは、我々としてはとても嬉しいです。ぜひとも岩間に寄って、我々と稽古してもらえればありがたいなと思います」とメッセージを送りました。
アレッサンドロさんをニッポンにご招待したら、合気道の呼吸力を生かし、ビジネスを展開。イタリアにさらに合気道を広めるべく、立派な青年へと成長していました!
月曜夜8時からは、月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」“ありがとう!三遊亭円楽さん”を放送!
「憧れの“三遊亭円楽師匠”直々に稽古をつけていただき、ありがとうございます!」
“落語”を愛してやまないジョージアの19歳ケタさん。憧れの人、六代目三遊亭円楽師匠と初対面し大感動!しかも直々に稽古をつけていただく!稽古最終日には円楽師匠から「前座に上がりお客さんの前で落語をしないか?」と提案が!400人のお客さんの前で練習した古典落語「寿限無」を披露!忘れられない経験を!
それから1年半後…ケタさんから円楽師匠にビデオレターが!そこには、なんと、ジョージアのテレビ番組に出演し“落語”を披露し有名人に!さらに、ニッポンの大学に留学する予定との報告が!その際は「再び、円楽師匠に稽古をつけてもらう」約束を!しかし…コロナ禍で留学が延期になり、再来日を果たせずにいる中、突然の訃報が…遠く離れたジョージアから緊急のメッセージが!
「ニッポンで盆石を披露したい!」
お盆の上に白い砂で自然の風景を描くニッポンの伝統芸術「盆石」を愛するアメリカ、オレゴン州ポートランドに住むハーバートさん。400年以上受け継がれてきた“細川流盆石”の展覧会会場で家元・勝野功子さんから特別に極意を披露していただく!さらに京都・龍安寺の石庭へ。そこで奇跡の光景が!感無量のハーバートさんには涙が…。
どうぞお楽しみに!










