早いほど効果的…セックスレスのカウンセリングではどんなことが行われる?専門家に聞いた

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――カウンセリングには、主にどのような方が来るのでしょうか。

「年代はさまざまですが、20〜40代がボリュームゾーンです。10歳違うだけでも、性機能や性に対する考え方、パートナーとの関わり方も大きく違うので、個々のニーズ合わせたアプローチが必要となります。
意外に思われるかもしれませんが、女性も多くカウンセリングにいらっしゃいます。日常生活においても、どちらかというと女性の方が相談をすることに慣れており、男性は悩みを我慢する傾向にあるからかもしれません」

――カウンセリングでは、どのようなことが行われますか。

「まずはセックスレスの背景を探ります。お互いの人間関係、性に対する考え方、性的欲求から始まり、それぞれの性機能障害など、原因はさまざまなので、そのカップルにとっての問題の本質を見極めます。
基本的に、カウンセリングはカップルで行うことが推奨されます。最初の数回はカップルで来ていただき、その後は個別カウンセリング、再びカップルでのカウンセリングに戻ると良いでしょう。
相手を傷つけたくないという想いから、パートナーに本音を話しにくい場合もありますので、それぞれの状況やニーズに応じたアプローチをしていきます。

そして、カウンセリングから徐々に行動療法へ移行することが最も重要なので、段階的に進んでいくアドバイスをします。ただし、カウンセリングの場では実践的な触れ合いは行いません。行動療法は宿題のようなもの。進展しない場合はカウンセリングでさらに原因を探り、寄り添ってアドバイスしていきます」
――「自分たちはセックスレスだ」という認識がない方も多いと思います。どの段階でカウンセリングに行けばいいのでしょうか。

「性科学会による定義はありますが、実際はセックスレスの捉え方は人それぞれでよいと思います。例えば、妊活をしている人は月に3回の性交を望むかもしれませんし、結婚して5年経つのに性交がない夫婦もいます。定義に関係なく、困っている場合はカウンセリングを受けていただきたいですし、早めに来ていただく方が効果的です。
性に関することをオープンに話しにくい人は多いと思いますが、カウンセリングを通して自分の気持ちを確認し、できる範囲から行動療法を始めることが大切です」

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【木村将貴 プロフィール】
日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医・指導医、日本性機能学会認定 性機能専門医、日本性科学会認定 セックスセラピスト、日本生殖医学会認定 生殖医療専門医、医学博士。
20年以上のキャリアを持つ泌尿器科医。性機能に特化した専門医として、男女のさまざまな性問題にアプローチ。性に悩む人々に寄り添ったサポートを提供するために、かねてより親交のあった心理カウンセラー・道場勇太氏と協力し、「カウンセリングルーム Esolve」での活動を開始。新しい行動療法や交流分析の手法による心理アプローチを考案し、従来では改善が難しかった人々にも、セックスセラピーの効果をもたらしている。
セックスセラピーがより一般的に、よりカジュアルになることで、日本における性生活の質向上を目指す。

カウンセリングルーム Esolve
心理カウンセラーと性機能専門医がタッグを組み、心理と性医学的見地からバランス良くサポート。セックスセラピーに特化した行動療法と交流分析を用いた心理カウンセリングを行う。
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