【感動】イタリア人が、盆栽鉢作家の窯元で“匠の技”を学ぶ:世界!ニッポン行きたい人応援団
早速常滑に戻り、行山さんの窯元へ。全てが手作りの、薄くて丈夫な「曲がり真っ直ぐ」の盆栽鉢の作り方を特別に見せていただくことに。ティベリオさんは、行山さん愛用の作務衣に身を包み、「とても光栄です」と感動!
これから作るのは「大隅切鉢」。盆栽鉢作りで重要な全ての要素が詰まっている形です。しかも横幅78センチ、高さ24センチと、成形が難しいとされる最大級のサイズを作ります。
製作工程は大きく分けて、粘土作り、粘土板作り、組み立て、細工、窯焼きの5つ。まずは材料となる粘土を準備します。土は、常滑のものと日本各地の土を混ぜ合わせたもの。長年の経験でたどりついた配分で、独特な色合いを引き出し、薄くても丈夫な盆栽鉢に。
そして、使用する前に1週間以上寝かすことも重要。十分に土を寝かすことで、焼く時に欠けやヒビが少なくなるそう。さらに、土の中の微生物の働きで粘りが生まれ、成形しやすい粘土になるのだとか。
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次は、平たく伸ばして粘土を板状にする工程。細長い木の板を重ねた束を粘土の両脇に置き、針金を板に沿わせて動かし、粘土をスライス。そして、板を外してまたスライス。すると、あっという間に同じ厚さの粘土板が!
これまで、パスタを作る棒で1枚ずつ板を作っていたティベリオさん。「こんな賢い方法があるなんて初めて見ました」と驚いた様子。
スライスした粘土板は一旦乾燥。少し硬くすることで組み立てやすくしてから、盆栽鉢の型紙を使い、パーツごとにカットして組み立てます。普通は型に貼り付けて成形しますが、行山さんはすべて手作業です。
まず底となる粘土板の周りに、櫛を切ったもので溝をつけます。こうすることで接着強度が増すそう。この溝に、粘土を溶かした水を接着剤代わりに塗り、組み立てていきます。
隅と呼ばれる角の部分は、粘土を接合部分につけ足して補強し、指先でなぞって緩やかに。この角の部分は、行山さんに指摘された改善ポイントです。胴と呼ばれる側面の部分は大きいパーツのため、奥さんの栄子さんが助っ人に。この接地部分も粘土で補強し、胴の歪みを修正したら、組み立て作業が完了。
次に取り掛かる作業は、外縁と呼ばれる部分。鉢の上の部分に粘土を足して厚みをつけると、穴が開いた板に刺したキリを、外縁に沿って動かします。すると、凸凹だったところが一瞬で平らに! 無数の穴は、数多あるサイズに対応できるように開けられたもの。こちらは行山さんオリジナルの道具だそう。
他にもさまざまな道具を駆使しながら作業が進み、ある程度形ができたところで、底に穴を。すると行山さん、おもむろに穴の周りを撫で始めます。水捌けをよくするため、穴に傾斜をつけているのです。
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続いて脚をつけるために一旦ひっくり返しますが、盆栽鉢の重さは30キロ。助っ人の方をもう一人呼び、板で鉢を挟んだ状態で、夫婦の息を合わせて巨大盆栽鉢を裏返します。素晴らしい連携プレーに、ティベリオさんは感動! そして、厚めの粘土板で形取った脚を接着します。
続いて、胴に細工を施します。これこそが、ティベリオさんが一番知りたかった作業。
額と呼ばれる四角いフレーム模様は、薄い粘土板を貼り付け、不要な部分を切り抜いて作るそう。「驚きました! こんな方法で模様をつけていたんですね」とティベリオさん。
そしていよいよ仕上げ。ティベリオさんもお手伝いして再び鉢を裏返し、外縁の部分を中心にカンナで仕上げます。最後はフチに丸みをつけるのですが、ここにも考え抜かれた匠の技が。雨や水やりで溶けた肥料を、少しでも流れないように食い止めるため、フチは少し盛り上げるのがポイントだそう。
ここまで、乾燥期間を含め作業時間は6日間。このあと1週間以上乾燥させて焼きあげます。ティベリオさんは「タタラ作りの全てを見せてくださり本当にありがとうございます。83歳とは思えないほど力強くきめ細かな作業に感服いたしました」と伝えました。
作業後は、行山さんがティベリオさんのために開いてくださった歓迎会へ。地元でとれた旬の渡り蟹や押し寿司などをいただき、行山さんのご家族や友人の皆さんと楽しい時間を過ごしました。
翌日、ティベリオさんも手作りで行う盆栽鉢作りに挑戦。行山さんに教えていただいた方法で、一人で作ってみることに。イタリアに帰ってからもタタラ作りができるようにと、行山さんが選んでくださった盆栽鉢の基本の形「外縁長方鉢」を作ります。
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粘土板を組み立て、改善ポイントである柔らかさを出すために角を少しずつ削り、丸みを持たせていきます。外縁の仕上げでは、カンナの扱いの難しさに苦戦する場面も。行山さんの指導を受けながら、作業を進めていきます。
そして盆栽鉢作り3日目、行山さんからサプライズが! ティベリオさんの名前がカタカナで入った落款印をプレゼントしてくださいました。落款とは、完成の証として押す作者の印のこと。落款は盆栽鉢がへこまないように、適度な力で入れるのがポイント。栄子さんからもアドバイスをいただき、きれいに入れることができました。
4日かけて成形が終了すると、いよいよ盆栽鉢作りの最終工程、窯焼きの作業へ。鉢の色味が決まる上に、最悪の場合、割れる可能性もある重要な作業です。焼き時間は約38時間。ガス窯に一度火をつけたら炎は止めず、窯の温度を調節しながら焼き上がりを待ちます。
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と、火を入れる前に必ず行う大切なことが。塩を撒き、お清めをして「よろしくお願いします」とお祈り。「自然の力にお願いするんだから、それぐらいの気持ちがなけりゃダメです」と行山さん。ティベリオさんによると、ポンペイでも塩を振る習わしがあるそうで、「次から先生と同じように、焼く前に塩を振ることにします」と話します。
ところが、ここで問題が。盆栽鉢は最低でも1週間の乾燥が必要なため、すぐに焼くことができません。長期滞在ができないティベリオさんは、最後まで窯元に残りたい気持ちはあるものの、帰国することに。焼き作業は行山さんにお願いすることになり、「先生の経験と神様の力を信じます」。
これから作るのは「大隅切鉢」。盆栽鉢作りで重要な全ての要素が詰まっている形です。しかも横幅78センチ、高さ24センチと、成形が難しいとされる最大級のサイズを作ります。
製作工程は大きく分けて、粘土作り、粘土板作り、組み立て、細工、窯焼きの5つ。まずは材料となる粘土を準備します。土は、常滑のものと日本各地の土を混ぜ合わせたもの。長年の経験でたどりついた配分で、独特な色合いを引き出し、薄くても丈夫な盆栽鉢に。
そして、使用する前に1週間以上寝かすことも重要。十分に土を寝かすことで、焼く時に欠けやヒビが少なくなるそう。さらに、土の中の微生物の働きで粘りが生まれ、成形しやすい粘土になるのだとか。

次は、平たく伸ばして粘土を板状にする工程。細長い木の板を重ねた束を粘土の両脇に置き、針金を板に沿わせて動かし、粘土をスライス。そして、板を外してまたスライス。すると、あっという間に同じ厚さの粘土板が!
これまで、パスタを作る棒で1枚ずつ板を作っていたティベリオさん。「こんな賢い方法があるなんて初めて見ました」と驚いた様子。
スライスした粘土板は一旦乾燥。少し硬くすることで組み立てやすくしてから、盆栽鉢の型紙を使い、パーツごとにカットして組み立てます。普通は型に貼り付けて成形しますが、行山さんはすべて手作業です。
まず底となる粘土板の周りに、櫛を切ったもので溝をつけます。こうすることで接着強度が増すそう。この溝に、粘土を溶かした水を接着剤代わりに塗り、組み立てていきます。
隅と呼ばれる角の部分は、粘土を接合部分につけ足して補強し、指先でなぞって緩やかに。この角の部分は、行山さんに指摘された改善ポイントです。胴と呼ばれる側面の部分は大きいパーツのため、奥さんの栄子さんが助っ人に。この接地部分も粘土で補強し、胴の歪みを修正したら、組み立て作業が完了。
次に取り掛かる作業は、外縁と呼ばれる部分。鉢の上の部分に粘土を足して厚みをつけると、穴が開いた板に刺したキリを、外縁に沿って動かします。すると、凸凹だったところが一瞬で平らに! 無数の穴は、数多あるサイズに対応できるように開けられたもの。こちらは行山さんオリジナルの道具だそう。
他にもさまざまな道具を駆使しながら作業が進み、ある程度形ができたところで、底に穴を。すると行山さん、おもむろに穴の周りを撫で始めます。水捌けをよくするため、穴に傾斜をつけているのです。

続いて脚をつけるために一旦ひっくり返しますが、盆栽鉢の重さは30キロ。助っ人の方をもう一人呼び、板で鉢を挟んだ状態で、夫婦の息を合わせて巨大盆栽鉢を裏返します。素晴らしい連携プレーに、ティベリオさんは感動! そして、厚めの粘土板で形取った脚を接着します。
続いて、胴に細工を施します。これこそが、ティベリオさんが一番知りたかった作業。
額と呼ばれる四角いフレーム模様は、薄い粘土板を貼り付け、不要な部分を切り抜いて作るそう。「驚きました! こんな方法で模様をつけていたんですね」とティベリオさん。
そしていよいよ仕上げ。ティベリオさんもお手伝いして再び鉢を裏返し、外縁の部分を中心にカンナで仕上げます。最後はフチに丸みをつけるのですが、ここにも考え抜かれた匠の技が。雨や水やりで溶けた肥料を、少しでも流れないように食い止めるため、フチは少し盛り上げるのがポイントだそう。
ここまで、乾燥期間を含め作業時間は6日間。このあと1週間以上乾燥させて焼きあげます。ティベリオさんは「タタラ作りの全てを見せてくださり本当にありがとうございます。83歳とは思えないほど力強くきめ細かな作業に感服いたしました」と伝えました。
作業後は、行山さんがティベリオさんのために開いてくださった歓迎会へ。地元でとれた旬の渡り蟹や押し寿司などをいただき、行山さんのご家族や友人の皆さんと楽しい時間を過ごしました。
翌日、ティベリオさんも手作りで行う盆栽鉢作りに挑戦。行山さんに教えていただいた方法で、一人で作ってみることに。イタリアに帰ってからもタタラ作りができるようにと、行山さんが選んでくださった盆栽鉢の基本の形「外縁長方鉢」を作ります。

粘土板を組み立て、改善ポイントである柔らかさを出すために角を少しずつ削り、丸みを持たせていきます。外縁の仕上げでは、カンナの扱いの難しさに苦戦する場面も。行山さんの指導を受けながら、作業を進めていきます。
そして盆栽鉢作り3日目、行山さんからサプライズが! ティベリオさんの名前がカタカナで入った落款印をプレゼントしてくださいました。落款とは、完成の証として押す作者の印のこと。落款は盆栽鉢がへこまないように、適度な力で入れるのがポイント。栄子さんからもアドバイスをいただき、きれいに入れることができました。
4日かけて成形が終了すると、いよいよ盆栽鉢作りの最終工程、窯焼きの作業へ。鉢の色味が決まる上に、最悪の場合、割れる可能性もある重要な作業です。焼き時間は約38時間。ガス窯に一度火をつけたら炎は止めず、窯の温度を調節しながら焼き上がりを待ちます。

と、火を入れる前に必ず行う大切なことが。塩を撒き、お清めをして「よろしくお願いします」とお祈り。「自然の力にお願いするんだから、それぐらいの気持ちがなけりゃダメです」と行山さん。ティベリオさんによると、ポンペイでも塩を振る習わしがあるそうで、「次から先生と同じように、焼く前に塩を振ることにします」と話します。
ところが、ここで問題が。盆栽鉢は最低でも1週間の乾燥が必要なため、すぐに焼くことができません。長期滞在ができないティベリオさんは、最後まで窯元に残りたい気持ちはあるものの、帰国することに。焼き作業は行山さんにお願いすることになり、「先生の経験と神様の力を信じます」。
別れの時。ティベリオさんはお世話になった感謝を伝え、「私にとって先生とお会いできたのは大変名誉なことでした。83歳という年齢で立派に現役を続けている姿勢に感動しました」と手紙を読み上げます。行山さんは「イタリアへ帰っても、夢を大きく持って頑張ってください」と励ましの言葉を贈ってくださいました。
ここで、ティベリオさんからイタリアのお土産を。プルチコルノというナポリを代表するキャラクターを象った置物で、炎をモチーフにした幸運を呼ぶお守りです。すると行山さんから、作務衣の贈り物が。さらに、行山さん作の盆栽鉢5つの中から、お土産に1つ選ばせてくださるとのことで、ティベリオさんは大感激! 最後に「盆栽鉢をお願いいたします」と伝えました。
こうして帰国してから1カ月後、再びティベリオさんのもとへ。日程の都合で見られなかった、窯焼きの工程をVTRで観てもらうことに。
乾燥期間が終了し、行山さんが始めたのは、盆栽鉢に水をつけて磨く作業。焼く前に表面を磨くことで、出来上がりに差が出るそう。「3回も4回も磨くと、色が違うんですよ」と行山さん。ティベリオさんはこの工程を知りませんでした。
続いて取り掛かったのは、窯の準備。窯の中の、鉢を置く棚の脇に耐熱のレンガを積み上げていきます。炎が全体に行き渡るよう、レンガで壁を作り、炎の動きをコントロール。
そして、ティベリオさんの盆栽鉢を窯の中へ。この様子を見たティベリオさんは、「本当に先生が焼いてくださるなんて!」と感動します。
扉を閉めたら、窯の前を掃き掃除。塩でお清めをして炎の神様にお願いし、窯に点火。約38時間かけて1400度まで上げ、焼き上げます。窯のそばには、ティベリオさんが行山さんに贈ったお守りも。
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午後6時、23時間が経過し、窯の温度は422度。ここから温度を徐々に上げていく大切な時間帯です。すると、行山さんが簡易ベッドを用意。常に温度の上昇スピードをチェックする大切な作業のため、これだけは他人に任すことはできないと、83歳になった今も仮眠しながら窯の前で夜を過ごしているそう。
午前2時、31時間経過。窯の温度は1040度に。ここからぐんぐん火力を上げていき、窯の前の気温は36度と灼熱地獄。行山さんが汗を拭く様子を、ティベリオさんは心配そうに見守ります。
窯に火を入れてから32時間40分。ここで行山さんが、長い針金を窯の中に入れ、真っ赤に焼けた物体を取り出します。これは、窯の中の焼き物の色味を確認するためのもの。事前に三角形の土を入れておき、温度ごとに取り出して色具合をチェックしているそう。「温度を数字だけで判断せず、自分の目で確認することが大切なんですね」とティベリオさん。
火を止め、窯の中でゆっくり冷ますこと2日、いよいよ窯出しの時が来ました。色は大丈夫とのことですが、傷があるかは窯を開けるまでわかりません。
ここで、現地スタッフからティベリオさんにサプライズ! 焼き上がったティベリオさんの盆栽鉢を、美術品を扱う専門スタッフに依頼して、イタリアへ持ってきたのです。
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梱包を解くと、目立った損傷もなく見事に焼き上がった、ティベリオさん渾身の作品が! 行山さんから指摘された、鋭さがあったフォルムも柔らかくなり、底の部分もなだらかに。ティベリオさんの技術力は格段にアップしました。
家族の皆さんも「素晴らしいわ」「本当に色が良いね!」と絶賛! ティベリオさんは「本当に素晴らしい。ありがとうございます! 感謝です」と行山さんへの感謝の言葉を口にします。
ここで、行山さんに感謝の気持ちを直接伝えるため、イタリアとニッポンを中継で結ぶことに!
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いただいた作務衣を着たティベリオさんは、盆栽鉢が無事に届いたことを報告。
「最高の仕上がりで言葉になりません」と伝えると、「喜んでくれてありがとう」と行山さん。さらに感謝の言葉と、高温の窯の前で寝ずにチェックしている姿をVTRで見て心配していたことも伝えると、体調は大丈夫とのこと。
仕上がりについては「よくできています。柔らかさも表現されています。色味はね、1色じゃなくて変化があって盆栽には良いと思います」とお褒めの言葉が。100点満点で採点すると1000点だそうで、「優しすぎます」とティベリオさん。
帰国後、ティベリオさんは新たな創作活動を開始。行山さんが使っていた、粘土板を作る細長い板を調達するため、友人の大工に廃材が出たら教えてもらえるよう声をかけたそう。道具が用意でき次第、新作を作る予定だと話します。
「いつか先生のような盆栽鉢を作れるように、日々精進します!」と意気込むティベリオさん。行山さんご夫婦は「まだ若いから頑張ってください」「ティベリオさんなら頑張れますよ、大丈夫です」と激励してくださいました。
ティベリオさん、またの来日をお待ちしています!
月曜夜8時からは、月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」を放送!
▼本格的な“漆塗り”の技術を学びたい!
もともと大工をしていたアメリカのピーターさん。彼が愛してやまないものが“漆器”!
ニッポンでは縄文時代から存在し、漆の木から採取した樹液を塗り、光沢のある仕上がりにする“漆器”。そんな“漆器”をすべて独学で作り続けるピーターさんをご招待! ニッポンを代表する漆器の産地・石川県輪島市の「輪島塗」の匠のもとへ。分業制で作られる豪華絢爛な職人技を学ぶ。
▼「輪島塗」の匠のもとへ弟子入り修業!
器を作る“木地作り”、器に漆を塗る“漆塗り”、“蒔絵や沈金”といった装飾を施す作業の3つの工程に分かれる「輪島塗」。各所で教えてもらう職人の美しく繊細な技に、ピーターさんは驚きの連続! 特に、初めて見る漆採取の様子「漆かき」に大興奮! 「漆塗り」の工程では、使い方がわからず手を出したことがなかった“刷毛”を使った塗り方に初挑戦する! 果たして出来栄えはいかに…。
ここで、ティベリオさんからイタリアのお土産を。プルチコルノというナポリを代表するキャラクターを象った置物で、炎をモチーフにした幸運を呼ぶお守りです。すると行山さんから、作務衣の贈り物が。さらに、行山さん作の盆栽鉢5つの中から、お土産に1つ選ばせてくださるとのことで、ティベリオさんは大感激! 最後に「盆栽鉢をお願いいたします」と伝えました。
こうして帰国してから1カ月後、再びティベリオさんのもとへ。日程の都合で見られなかった、窯焼きの工程をVTRで観てもらうことに。
乾燥期間が終了し、行山さんが始めたのは、盆栽鉢に水をつけて磨く作業。焼く前に表面を磨くことで、出来上がりに差が出るそう。「3回も4回も磨くと、色が違うんですよ」と行山さん。ティベリオさんはこの工程を知りませんでした。
続いて取り掛かったのは、窯の準備。窯の中の、鉢を置く棚の脇に耐熱のレンガを積み上げていきます。炎が全体に行き渡るよう、レンガで壁を作り、炎の動きをコントロール。
そして、ティベリオさんの盆栽鉢を窯の中へ。この様子を見たティベリオさんは、「本当に先生が焼いてくださるなんて!」と感動します。
扉を閉めたら、窯の前を掃き掃除。塩でお清めをして炎の神様にお願いし、窯に点火。約38時間かけて1400度まで上げ、焼き上げます。窯のそばには、ティベリオさんが行山さんに贈ったお守りも。

午後6時、23時間が経過し、窯の温度は422度。ここから温度を徐々に上げていく大切な時間帯です。すると、行山さんが簡易ベッドを用意。常に温度の上昇スピードをチェックする大切な作業のため、これだけは他人に任すことはできないと、83歳になった今も仮眠しながら窯の前で夜を過ごしているそう。
午前2時、31時間経過。窯の温度は1040度に。ここからぐんぐん火力を上げていき、窯の前の気温は36度と灼熱地獄。行山さんが汗を拭く様子を、ティベリオさんは心配そうに見守ります。
窯に火を入れてから32時間40分。ここで行山さんが、長い針金を窯の中に入れ、真っ赤に焼けた物体を取り出します。これは、窯の中の焼き物の色味を確認するためのもの。事前に三角形の土を入れておき、温度ごとに取り出して色具合をチェックしているそう。「温度を数字だけで判断せず、自分の目で確認することが大切なんですね」とティベリオさん。
火を止め、窯の中でゆっくり冷ますこと2日、いよいよ窯出しの時が来ました。色は大丈夫とのことですが、傷があるかは窯を開けるまでわかりません。
ここで、現地スタッフからティベリオさんにサプライズ! 焼き上がったティベリオさんの盆栽鉢を、美術品を扱う専門スタッフに依頼して、イタリアへ持ってきたのです。

梱包を解くと、目立った損傷もなく見事に焼き上がった、ティベリオさん渾身の作品が! 行山さんから指摘された、鋭さがあったフォルムも柔らかくなり、底の部分もなだらかに。ティベリオさんの技術力は格段にアップしました。
家族の皆さんも「素晴らしいわ」「本当に色が良いね!」と絶賛! ティベリオさんは「本当に素晴らしい。ありがとうございます! 感謝です」と行山さんへの感謝の言葉を口にします。
ここで、行山さんに感謝の気持ちを直接伝えるため、イタリアとニッポンを中継で結ぶことに!

いただいた作務衣を着たティベリオさんは、盆栽鉢が無事に届いたことを報告。
「最高の仕上がりで言葉になりません」と伝えると、「喜んでくれてありがとう」と行山さん。さらに感謝の言葉と、高温の窯の前で寝ずにチェックしている姿をVTRで見て心配していたことも伝えると、体調は大丈夫とのこと。
仕上がりについては「よくできています。柔らかさも表現されています。色味はね、1色じゃなくて変化があって盆栽には良いと思います」とお褒めの言葉が。100点満点で採点すると1000点だそうで、「優しすぎます」とティベリオさん。
帰国後、ティベリオさんは新たな創作活動を開始。行山さんが使っていた、粘土板を作る細長い板を調達するため、友人の大工に廃材が出たら教えてもらえるよう声をかけたそう。道具が用意でき次第、新作を作る予定だと話します。
「いつか先生のような盆栽鉢を作れるように、日々精進します!」と意気込むティベリオさん。行山さんご夫婦は「まだ若いから頑張ってください」「ティベリオさんなら頑張れますよ、大丈夫です」と激励してくださいました。
ティベリオさん、またの来日をお待ちしています!
月曜夜8時からは、月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」を放送!
▼本格的な“漆塗り”の技術を学びたい!
もともと大工をしていたアメリカのピーターさん。彼が愛してやまないものが“漆器”!
ニッポンでは縄文時代から存在し、漆の木から採取した樹液を塗り、光沢のある仕上がりにする“漆器”。そんな“漆器”をすべて独学で作り続けるピーターさんをご招待! ニッポンを代表する漆器の産地・石川県輪島市の「輪島塗」の匠のもとへ。分業制で作られる豪華絢爛な職人技を学ぶ。
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