床の間を愛するフランスのカップルが、黄金に輝く名古屋城の床の間に驚き!:世界!ニッポン行きたい人応援団
宮大工のもとで床の間作りを学ぶ
念願の床柱作りを体験した2人ですが、ニッポンでの一番の夢は、床柱のある床の間作りを学ぶこと。そこで向かったのは、千葉県勝浦市。この地で、今まさに床の間作りをしている宮大工・数寄屋大工の相良昌義さんに2人の熱意を伝えたところ、快く受け入れてくださいました。相良さんは、20歳の時、京都の宮大工に弟子入り。その後、数寄屋建築の名門「中村外二工務店」で修業。これまでに、比叡山延暦寺など数々の寺社仏閣、京都迎賓館の建築に携わり、茶室や床の間も数多く手がけてきた腕利きの職人です。
茶室を作る予定があった相良さんは、今回2人のために、わざわざ床の間を作ってくださるとのこと。材料は、古民家を解体した時に出た廃材です。

実は、事前に2人が作った床の間を見ていただいたところ、床柱以外にも「落とし掛け」が足りないそう。落とし掛けとは、床の間の正面上部にある小さな壁の下側に、横向きに渡す部材。軸釘が隠れて奥行きも感じられ、床の間がより美しく見えるのだとか。
続いて作業場へ。床柱として北山杉の磨き丸太を使い、釘を使わない伝統技法で床の間作りを始めます。今回教えていただくのは、床の間に奥行きを持たせる落とし掛けと、床の段差を隠すための床框。これを、ニッポンの大工の技で床柱と組み上げていきます。

まずは落とし掛け。丸い床柱とピッタリつなぐには、丸太の曲線に合わせて寸分違わず削る必要があります。そこで取り出したのは、床の間作りに欠かせない道具「おさ」。市販されていないため、相良さんの手作りです。丸太につけた中心線と「おさ」の中心線を合わせて下へ押すと、丸太に沿った形に。2人も協力しながら「おさ」を初体験。
続いて、落とし掛けに使う板に「おさ」を合わせ、鉛筆で型をとり、ノミで削ります。大工仕事が得意なステファニーさんが挑戦すると、ほんの少しのズレが。妥協を許さない相良さんの「もう1回かな」の言葉でやり直しに。曲線に合わせて少しずつ削り、格闘すること1時間、床柱と落とし掛けの接合部が完成しました。
相良さんが用意してくださったおにぎりととうもろこしをいただき、休憩した後は床框作り。床柱に使う丸太に床框の型をとり、穴を掘るようにノミで削っていきます。床框を差し込んでみて、隙間がなくなるまで微調整。
![10/9 応援団]()
床框を削る際、相良さんはヤスリを使わずノミだけで曲線を出します。ヤスリは邪道というのが、丁稚時代の親方の教えだったそう。「私もその教えを受け継いでいきます」と話すステファニーさんは、自らもノミを使って削り、隙間なくはめることができました。
このあとヴァンサンさんは、相良さんに誘われ、釘を使わずに作った総ヒノキの半露天風呂へ。「きれいな景色を見ながらお風呂に入れるなんて、とても贅沢ですね」と、ニッポンの湯船で疲れを癒しました。
翌日。床の間をより美しく見せるために、「タケノコ」という大切な一手間をかけます。元々は、床柱が畳にかぶさらないよう、削り取った形がタケノコに似ていたことから名付けられたそう。相良さんの指導を受けながらカンナで削り、これで床の間に必要な最低限の部材が完成。制作中の茶室に運び、試しに組み立ててみることに。
![10/9 応援団]()
フランスの自宅では建てることができなかった床柱、そして床框に落とし掛けを組み立て、床の間のパーツが揃った様子にステファニーさんは感動! 「職人の相良さんと一緒に床の間を作ると、より一層床柱を美しく感じます」と話します。「みんなの力の結集ですね」と相良さん。
相良さんの仕事の都合で、ここで一旦お別れ。観光を楽しんだ2人は、改めてお別れの挨拶をしたいと、再び勝浦の相良さんの元へ向かいます。するとなんと、床の間が出来上がっていました! 実は相良さん、2人が帰国するまでにどうしても見せたいと、仕事の合間を縫って、内緒で床の間を仕上げてくださったのです。
![10/9 応援団]()
出来上がった茶室と床の間を前に、「すごいサプライズです!」とステファニーさん。大感激の2人からも、ヴァンサンさんが作った床の間の歌を披露するサプライズが。相良さんは「おもしろい!」と喜んでくださいました。
別れの時。「相良さんから学んだことをフランスで活かします」と伝えるヴァンサンさん。お礼の気持ちとしてフランスのお菓子とワイン、相良さんがノミをふるう様子を撮った写真を贈ります。
すると相良さんは、フランスに帰ってもやり方を思い出せるようにと、床柱と床框の接合部分の構造模型をプレゼントしてくださいました。さらに、曲線を測る「おさ」も! 2人のためにわざわざ作ってくださったそう。大喜びの2人は、最後に相良さんとハグを交わし、別れを惜しみました。
宮大工・数寄屋大工の相良さん、本当にありがとうございました!
床の間を通じて、さまざまな出会いと学びがあったニッポン滞在。帰国を前に2人は「私たちの夢が全て叶いました。お世話になった皆さん一人ひとりのことを絶対に忘れません、本当に感謝しています」と語りました。
ステファニーさん、ヴァンサンさん、またの来日をお待ちしています!
月曜夜8時からは、月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」【かんぴょう&魚拓を愛す外国人】を放送!
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床框を削る際、相良さんはヤスリを使わずノミだけで曲線を出します。ヤスリは邪道というのが、丁稚時代の親方の教えだったそう。「私もその教えを受け継いでいきます」と話すステファニーさんは、自らもノミを使って削り、隙間なくはめることができました。
このあとヴァンサンさんは、相良さんに誘われ、釘を使わずに作った総ヒノキの半露天風呂へ。「きれいな景色を見ながらお風呂に入れるなんて、とても贅沢ですね」と、ニッポンの湯船で疲れを癒しました。
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すると相良さんは、フランスに帰ってもやり方を思い出せるようにと、床柱と床框の接合部分の構造模型をプレゼントしてくださいました。さらに、曲線を測る「おさ」も! 2人のためにわざわざ作ってくださったそう。大喜びの2人は、最後に相良さんとハグを交わし、別れを惜しみました。
宮大工・数寄屋大工の相良さん、本当にありがとうございました!
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