【丸ノ内線】を愛する外国人が運転士に密着!車両基地にも潜入:世界!ニッポン行きたい人応援団

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜夜8時54分 ※6月15日は夜8時放送)。

今回は、アルゼンチンに住む外国人の来日の様子をお届けします。

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東京メトロで学ぶ丸ノ内線の裏側


紹介するのは、アルゼンチン在住の「丸ノ内線」を愛するマルコスさん。

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世界の20以上の国と地域で、人々の生活を支えているニッポンの鉄道車両。
中でもアルゼンチンの地下鉄では、名古屋市営地下鉄など、40年以上前の日本製車両が今も現役で走っています。

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マルコスさんが愛してやまない丸ノ内線も、ブエノスアイレスの地下鉄に。
使われているのは、丸ノ内線の「赤い電車」として親しまれた営団500形。
ニッポンでは1957年から通勤の足として活躍し、引退後はアルゼンチンに渡り、今も現役で運行。車体の色は塗り替えていますが、車体のサインウェーブや車内の日本語表記が残されています。

小学生の頃から通学に使っていた地下鉄が日本製の車両だと知り、その虜になったマルコスさん。ニッポンの鉄道を深く知るため、独学で日本語も習得。
鉄道愛好会に所属し、ニッポンの鉄道のサービスやおもてなしの精神をアルゼンチンでも広めたいと、ボランティアで路面電車の車掌を務めています。

「ニッポンの地下鉄は、安全でとても正確に運行されています。ニッポンに行けたらその秘密を知りたいです」とマルコスさん。ニッポンの鉄道技術を学び、アルゼンチンの鉄道をもっと良くしたいと願っています。

そんなマルコスさんを、ニッポンにご招待! 念願の来日を果たしました。

「東京の路線図は迷路のように入り組んでいるのに、迷わず時間通り目的地に着けると聞いたので、その秘密を探りたいです」と話していたマルコスさん。
そこで、赤坂見附駅へ向かうと「日本初の地下鉄、銀座線と丸ノ内線が交わる最強の駅ですよね!」と大興奮。

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赤坂見附駅は2層構造になっており、地下1階は渋谷方面の銀座線、荻窪・新宿方面の丸ノ内線のホームに。地下2階はそれぞれ反対方向の電車が走り、同じホームで別の路線に乗り換えが可能。東京メトロ広報の中井美貴さんによると、この構造は駅ができた経緯に関係しているそう。

当初は東京エリアと渋谷・新宿を結ぶ路線が計画され、赤坂見附駅で分岐するはずでしたが、戦争による資材不足などで工事が中断。
戦後、走る路線は変わったものの、渋谷方面と新宿方面に同じホームで乗り換えられることから、都内屈指の便利な駅に。なぜこのような構造なのか知りたかったマルコスさんは、「謎が解けました!」と納得します。

そして、駅のホームでどうしても見たかったのが時刻表。アルゼンチンには駅ごとの時刻表がなく、マルコスさんは自分で始発から終電までの到着時刻を調べ、通学で使う駅の時刻表を自作。これには中井さんも驚きます!

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さらに、目的地に正確にたどり着くために役立っているのが、のりかえ出口案内。主婦の福井泰代さんが自作し、雑誌に掲載されると、その便利さから駅に掲示されるように。
「親切丁寧なサービスに感動しました」とマルコスさん。

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続いて、アナウンスなどのおもてなし技術を学び、アルゼンチンでの車掌活動にも活かすため、丸ノ内線の乗務員が出勤する小石川運転事務室へ。マルコスさんのために制服を用意していただき大感激!

乗務助役の内藤隆匡さんは、「お待たせいたしました。丸ノ内線をご利用いただきましてありがとうございます。この電車は荻窪行きです。次は新大塚です」と車内アナウンスのお手本を。「(乗客に)感謝の気持ちを伝えるのが素晴らしいですよね」とマルコスさん。アルゼンチンでは駅名のみだそう。

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運転士の甲斐一輝さんは、乗務員用携帯カバンを見せてくださいました。
中には、事故が起きた時に他の列車を誘導する合図灯や、緊急時にお客さんを誘導するライト、応急処置用の三角巾などが入っています。

ここで、甲斐さんが乗務する時間に。「マルコスさんも、電車まで行きますか?」と甲斐さん。
平日は1日に約600本運行している丸ノ内線では、秒単位のダイヤを212人(2026年4月現在)の運転士で運行。
乗務前に点呼を行い、乗務員室に持ち込めない携帯電話とタバコを所持していないことを申告します。

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ホームでは、マルコスさんも一緒に、入ってきた電車の番号と行き先、前のライトが点いているか確認。甲斐さんは、乗務員室でも異常がないか指差し確認。
定刻通り発車した電車を見送り、「こんなにも時間に正確なんて、ニッポンの鉄道は本当にすごいです!」と感動するマルコスさんでした。

続いて、ニッポンの車両がなぜ長年走り続けられるのかを知るため、東京・中野にある東京メトロの中野車両基地へ。普段は一般公開されていませんが、特別に入らせていただきます。

憧れの作業服に着替えたところで、ウェルカムサプライズ!
案内していただいた場所に、アルゼンチンでマルコスさんが乗っている地下鉄と同じ500形の車両が! 「ここにこれがあるなんて信じられません!」(マルコスさん)。

1957年から40年近くニッポンで活躍した500形車両は、引退後131両がアルゼンチンへ。ブエノスアイレスの地下鉄で20年間活躍し、9年前、丸ノ内線の歴史を語る貴重な資料として、4両が里帰りしていました。

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車内には、昔のアルゼンチンの路線図も残され、マルコスさんは「子どもの頃にタイムスリップしたみたい。この500形のおかげで、アルゼンチンの暮らしはとても快適になりました」と感謝を伝えます。

丸ノ内線ではその後、シルバーに赤いラインが特徴の営団02系が約30年にわたって活躍。2019年に導入された最新の東京メトロ2000系には、500形になかった冷房や充電コンセントなども設置されています。

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そして、快適な車両に欠かせない作業が行われている車両基地の心臓部へ。
ここでは日常的な点検の他、車両を分解して4年に1度行われる重要部検査が行われています。
1日約126万人を輸送する丸ノ内線。満員時は、一車両が30トンを超えることも。
車両を支える台車には、走行時に大きな負荷がかかるため、目に見えない傷まで細かく点検し、小さな亀裂でも補修して、事故を未然に防いでいます。

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カーブの多い東京の地下鉄を、安全に走る工夫も教えてくださいました。
急カーブを走るために開発された操舵台車は、カーブでわずかに台車が曲がる仕様に。
これにより、通常は動かない車軸がカーブに沿って動き、車輪にかかる負荷を低減。摩擦が少なく、スムーズに運行できるのです。
また、カーブがきつい箇所にはレールに潤滑油を塗る機械を設置するなど、ニッポンならではの細やかな工夫も。

丸ノ内線の裏側を学ぶことができたマルコスさん。「ニッポンの地下鉄が、なぜ長い間安全に走行できるのかわかりました。このことをアルゼンチンの鉄道会社の人にも伝えて、もっといい鉄道にしていきたいです」と伝えました。

東京メトロの皆さん、本当にありがとうございました!

日本車輌製造の世界に誇る溶接技術


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マルコスさんは、埼玉県入間市の「あんず幼稚園」も訪問。こちらの敷地内には丸ノ内線の車両が置かれ、吊り革や荷物棚が子どもたちの遊具に。
アルゼンチンでは廃車になった車両が荒野に放置され、社会問題になっているそうで、マルコスさんは「使わなくなった車両にこんな素敵な使い道があるなんて」と感動します。

さらに、日比谷線人形町駅の鉄道酒場「キハ」では、鉄道好きの常連さんと交流。駅弁やお座敷列車など、ニッポンの鉄道サービスを教えていただきました。

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続いて向かったのは、愛知県豊川市の「日本車輌製造」。蒸気機関車に始まり、初代0系新幹線から開発中のリニア中央新幹線まで、あらゆる鉄道車両を製造しています。

かつて500形車両も製造していた豊川製作所に案内していただくと、新幹線0系の車両が。初めて生で見る0系にマルコスさんは感動! 実際に0系をつくっていた、鉄道車両本部のテクニカルスーパーバイザー・松下浩己さんによると、0系は曲線がきつく、屋根のスポット溶接が難しかったそう。

開業当時、世界最速の210kmで走行した新幹線は、現在時速300km超に。
高速でも安全・快適な走行を実現できたのは、流線型の車体を作る世界トップレベルの溶接技術のおかげともいわれています。
日本車輌製造の溶接職人の中には、その技能の高さから「現代の名工」に選ばれた方も。

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一人前になるのに10年はかかるともいわれる技の伝承のため、7年前から工場内に「溶接道場」を開設。AR(拡張現実)を使った装置により、溶接棒の正しい距離や角度を評価してくれるため、若手が1人でも訓練できるように。
マルコスさんも挑戦させていただくと、なんと合格点が! 「僕もいつか最新技術を使った鉄道づくりの仕事がしてみたくなりました」と意欲を見せました。

日本車輌製造の皆さん、本当にありがとうございました!

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最後にマルコスさんは、「ニッポンの鉄道がなぜあんなに正確で快適なのかわかりました。アルゼンチンの鉄道がもっと良くなるために、僕に何ができるか考えてみたいと思います」と語ってくれました。

マルコスさん、またの来日をお待ちしています!
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