台風から電力を生む!? 下町ベンチャーの挑戦:ガイアの夜明け

ビジネス

テレ東

2018.10.23

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜 夜10時)。10月23日の放送では、日本の電力事業の未来像を徹底取材。原発再稼働や再生可能エネルギーをめぐり、まだ知られていない〝光と影〟を追跡する。

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ベンチャーが闘う「太陽光発電の"理不尽"な裏側」

9月初めに発生した北海道地震では、道内全域が停電するという異常事態が発生。さらに10月に入って東海地方を直撃した台風24号は、約120万戸の大規模停電を引き起こした。大きな災害による停電が相次ぐ今年、政府は30年先まで見据えた「エネルギー基本計画」を発表。火力、原子力に加えて、太陽光などの再生可能エネルギーを主な電力供給源としていくことを決めた。

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東京都千代田区にある株式会社エンブルーは、再生可能エネルギーに取り組んでいるベンチャー企業の一つ。太陽光パネルで発電した電気を売る同社は、2013年に創業。全国40ヶ所以上で太陽光発電を運営しており、5人の社員が生み出す年商は5億円。今年はさらに30ヶ所以上も太陽光発電の拠点を増やそうと計画している。三浦洋之社長(35歳)の胸中にあるのは、原子力と火力に依存している日本のエネルギー政策への懸念。だからこそ、再生可能エネルギーの充実という事業を「大きな役割」だと認識している。

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9月下旬、三浦社長は茨城県筑西市を訪れた。資材置き場だった空き地を太陽光パネルの設置場所に活用できるかどうか、その現地調査のためだ。三浦社長によると、平坦な土地が比較的安く手に入る茨城県は太陽光発電には絶好のエリア。調査した土地も申し分のない場所だった。しかし三浦社長は発電後の"送電"に関する大きな問題に頭を悩ませていた。送電線を管轄する東京電力の公開資料を調べると、茨城県では送電線に「空き」がなく、太陽光パネルで発電した電気をどこにも送ることができないという。ところが、東京電力に尋ねてみると「空きは十分にある」と回答。対策を計画しているというが、その実現は「9年後」。一方で、「ある状況を打開すれば、現状でも送電線の空きを確保できる」とも答えた。実は、送電線には「使用する権利」というものが存在する。三浦社長は、その使用権を巡る理不尽な"壁"に直面することに...。

革新的な風力発電機が台風24号と一騎打ち!

もう一つ、代表的な再生可能エネルギーが風力発電。台風の多い日本では、風車の暴走や破損事故の可能性があるため、あまり普及していないのが現状だった。

東京・墨田区の株式会社チャレナジーでは、従来型風力発電の「強風に弱い」という欠点をカバーする新たな装置の開発を進めていた。その新システム「垂直軸型マグナス風力発電機」は、実用化されれば世界初となる革新的な製品。「マグナス効果」と呼ばれる自然界の原理を応用し、風の強弱にかかわらず回転数を調整できる仕組みを搭載しているという。清水敦史社長(39歳)もまた、「原発以外の道を切り拓きたい」という思いを抱いていた。

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新しい風力発電機の実証実験のため、いくつもの町工場が協力体制をとって2000もの精巧な部品を準備。完成した試作機は、7月上旬、沖縄・石垣島に設置された。それから2ヶ月後、清水さんと試作機は、東海地方を大停電に陥れた台風24号と対峙する。

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東日本大震災による福島第一原発事故を経て、大きな期待を寄せられている再生可能エネルギー。その最新技術や展望とともに、エネルギー政策への疑念を浮き彫りにする「ガイアの夜明け」は、今晩10時から放送。どうぞお見逃しなく!

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番組情報INFORMATION

ガイアの夜明け

ガイアの夜明け

事実はニュースで、真実はガイアで。江口洋介がナビゲートする経済ドキュメンタリー番組の決定版。

放送日時:テレビ東京系列 10月23日(火) 夜10時

出演者

【案内人】江口洋介【ナレーター】杉本哲太

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