嵐ファンの聖地やCA関連の店、石畳に黒塀、セーヌ川風カフェまで神楽坂を30分ワンカット撮影
BSジャパンが送る不思議な紀行番組「バカリズムの30分ワンカット紀行」。本番組は、カメラを持って歩いても、ブレることがないステディカメラを回し始めたら、一切撮影を止めずに撮り続け、その様子をありのまま紹介する番組です。
MCは「突然ですけど、自分の人生が上り坂になったって感じた瞬間ってありますか? いま入ったな! クッて入ったなって瞬間」と聞かれ「2日連続で焼肉に行く。来てるなあと思いました」と答えた内田理央さんに「なんだろうなあ・・・やっぱり初めて、領収書を自分の名前でもらうときに、なんか上り坂って感じましたね」と答えたバカリズムのお二人。
「後輩とかとご飯行って、僕が出して、すいません領収書もらえますかって後輩の前で言っている(自分の姿を)"見ろ!俺の上り坂具合を!"みたいな」と続けたバカリズム。

今回は神楽坂をワンカット紀行します。
東京の新宿区にある町、大正時代に花街として栄えた歴史を持ち、レトロな雰囲気漂うオトナな街です。
お二人は神楽坂をどの程度ご存知なんでしょうか。バカリズムが「神楽坂行ったことありますか?」と内田さんに聞くと「ちょっと通りがかったことがあるんですけど」という程度。バカリズムは「どこにあるかすら知らないぐらいですかね。」と、神楽坂をほとんど知らない様子です。ただし、二人とも神楽坂に対しては「大人なイメージですよね」(内田)と共通のイメージを持っているようです。
「"神楽坂"って言ったこともあんまないですね」(バカリズム)という神楽坂のワンカットスタートです。

神楽坂は新宿から電車で約15分、新宿の東部に位置する街です。都会の中にも歴史を感じられる、趣のある街です。1952年フランス政府公式の語学学校・文化センター「東京日仏学院」が開校して以来、多くのフランス人が集まる場所でもあります。

今回は、神楽坂下に向かって約700mの範囲をワンカット撮影。スタート地点は毘沙門天善國寺。お寺の目の前で出迎えてくれたのは、神楽坂通り商店街の副会長、生まれも育ちも神楽坂という生粋の神楽坂っ子である石井要吉さん(69歳)です。

「ようこそ神楽坂へ」と出迎えてくださった石井さんによると「ここ毘沙門天善國寺は、1595年に開かれ、財宝の神・毘沙門天を祀るお寺でございます」と説明してくれました。「今からちょうど10年前の2007年、嵐の二宮君がドラマの主役を務めました。その撮影場所がこの毘沙門天でした」と石井さん。それ以来、ここ毘沙門天は、嵐ファンの聖地にもなっているそうです。今でも嵐ファンが大挙して押し寄せ、絵馬に願い事を書いていくんだそうです。
ちなみに絵馬に書いてある願いですが、主な願いは「コンサートチケットの当選祈願」「嵐の活躍祈願」とのこと。

そんな中で「就活が上手くいきますように」と祈願している女性を発見。大学生の佐々木華さん(20歳)です。

そんな佐々木さんの夢は、キャビン・アテンダント(CA)さんになること。上手く行くといいですね。毘沙門天さん、お願いします。
お寺を出て神楽坂通りへ。この通りは、善國寺付近から外堀通りへ続く、全長約300mの通りです。

神楽坂の地名の由来は、神輿が坂を上る時に神楽を演奏すると容易に上ることが出来たため、神楽坂という名前がついたのだとか(諸説あります)。神楽の演奏を聴くことで神輿の担ぎ手たちに元気が溢れたのでしょうか、粋なネーミングですね。

先ほど毘沙門天で見かけたCAを目指している佐々木さんを再び発見。何をしているのか見てみるとビルの各階のプレートを見ています。2Fのプレートに「スチュワーデス倶楽部」という名が見えます。佐々木ささんについて2Fに上がってみます。
ここは、CAさんにまつわる商品が販売されているというユニークなお店です。「大丈夫? 昼間に行っていいやつ?」と聞くバカリズム。いったい何を考えているんでしょうかね・・・。

店内に入ってみると出迎えてくれたのは店長の廣島陽子さん。元CAかどうかは秘密だそうです。店長の廣島さん曰く「当店は現役CA、もしくはCA経験のある方が出品できるお店となっております」とのこと。なるほど、CAさんにまつわる商品というのは、こういうことだったんですね。このお店は世界各国を飛び回っているCAさんたちが海外で購入したり、不要となった航空業界関連の品物などがリセールされているリサイクルショップなんです。人気の商品は、オーストラリアのカンタス航空CA御用達の足がむくみにくいストッキングだそうです。
すると佐々木さんが廣島店長に「合格スーツって入荷してますか?」と尋ねました。合格スーツ? どんなスーツなんでしょう。着るだけで合格できるスーツ? そんな夢みたいなスーツがあるんでしょうか?「はい、合格スーツですね? ありますよ」と店長。

出てきたのは、女性向けの黒のスーツ。就活生に人気の合格スーツなんだとか・・・。普通のスーツにしか見えませんが、どんな仕組みになっていえるのでしょう?実はこのスーツ。晴れてCAになることができた方が就活の時に着ていたスーツなのだとか。合格できた人が着ていたスーツだから、合格スーツというわけです。合格運にあやかりたい就活生に人気なのもうなずけます。
この合格スーツの中には、何度も学生を内定に導いた「伝説の幸運スーツ」なるものもあるといいます。CAになって、再度このお店に戻ってきて、それを買った人がまたCAになって、お店に戻ってくるといったことが繰り返されたんでしょう。すごいスーツですよね。
佐々木さん合格スーツお買い上げで「CAになって(スーツをリサイクルしに)戻ってきます」とのこと。バカリズムも「完璧だ!これ着れば!」と太鼓判です。

神楽坂通りに戻ると「北のプレミアムフード館」という北海道と東北の名産品を扱うお店があったので入って見ます。「ちょっと気になりますね、こういうお店」と内田さん。出迎えてくれたのは、店長の田中道明さん。「すっかり秋めいてきたこの季節のオススメは、青森のおいらせりんごです」と、いま旬の商品を紹介してくれました。

このおいらせりんご、1個500円とお高いのですが、何と青森でも出回ることが少ない"幻のりんご"なのだとか・・・。

青森県津軽出身の店員さん吉崎美保子さんが、津軽弁でおいらせりんごを紹介してくれていますが、何を言っているのかよくわかりません。「要は美味しいって言ってんでしょ」とバカリズム。

店長さんが吉崎さんの津軽弁を通訳してくれました。曰く「甘みとシャキシャキした食感と希少価値のあるりんごだと」言っているそうです。津軽弁は日本の方言の中でも聞き取りが難解である事で有名だそうです。フランス語のように聞こえると言われる事もあるそうです。確かに、そんな感じがしますよね。
「お店を出て曲がった先に神楽坂っぽい道があるので是非行ってみてください」と吉崎さんの言っていることを店長が通訳してくれました。「せば行ってみんでけへ」(それではどうぞ行ってみてください)というのでそっちに行ってみます。
こちらは本多横丁と呼ばれる通りです。神楽坂最大の横丁と言われ、飲食店を中心に50軒以上の店舗が並んでいます。江戸時代から明治にかけて、横丁の東側全体が本多家のお屋敷だったのでその名がついたそうです。

横丁を歩く男女二人組について行きます。この男女、女性はフランス美人のミアさん。男性はフランス語ガイドの金地益良さん。金地さん「外国人観光客の方にこうやってボランティアガイドをやっているんです」とのこと。金地さんは元銀行員でフランス在住歴が長かったためフランス語が堪能なのだそう。「神楽坂はフランス人の方が多く住んでいるんですが、フランス語の通訳ガイドのニーズも結構多いんですよ」と金地さん。庭園退職後は品川SGGというガイド団体に所属し、ボランティアで通訳ガイドなどをされているそうです。前述したように日仏学院があるおかげで神楽坂はフランス人が多く訪れるのでガイドの仕事依頼が多いのだそう。

ある角で立ち止まり「ここを右に曲がると、とても趣のある通りがあるんです」とフランス語で言う金地さん。ということで、行ってみます。神楽坂は、少し脇道に入るだけで趣のある道がたくさんあります。石畳に黒塀という路地は、日本でも数少ない神楽坂特融のものなのだとか・・・。

しばらく進むとかくれんぼ横丁に入ります。この道は神楽坂で趣のある道のひとつで花街として栄えた時代に多くの芸者さんが通った道です。金地さんによると、かくれんぼ横丁というのは、ちょっと目を離したすきに一緒にいる人がいなくなってしまうからなんだそうです。ちなみにフランス語でかくれんぼのことを「カシュカシュ」と言うそうです。

かくれんぼ横丁には、神楽坂を代表する格式の高い老舗が多くあります。たとえば「天孝」は神楽坂を代表する天ぷらの名店。日本の食通だけでなく、ハリウッドスターなど海外セレブも通うお店です。

入って見ると店員の村上亮さん「今日は個室をご用意してますので、そちらへどうぞ」と出迎えてくれました。女将の新井晶子さんに案内されて個室に入ります。

この個室、1日1組限定なんだとか。カウンターの中央に店主の新井均さんが陣取り、その目の前には天ぷらを揚げる鍋が置いてあります。「ここは個室のお座敷で、こちらで天ぷらをお揚げしています。今日も良い食材がこちらに揃っております」と食材を見せてくれました。

お皿には契約先から直接仕入れたこだわりの食材が並んでいます。「最初に、才巻海老と銀杏を揚げますね」と、さっそく天ぷらを揚げ始めました。才巻海老は、生後半年以内の海老、身は小ぶりですが、その分美味しさが凝縮されているそうです。来日する度に来店する常連、ニコラス・ケイジも、才巻海老の大ファンだといいます。すごい常連さんですね。
天ぷら油ですが、絶妙な衣の食感を脱すために揚げ油の配合にこだわっているとのこと。
才巻海老は成長すると「巻海老」そして「車海老」へと名前が変わる出世海老。才巻海老と一緒に揚げてくれた銀杏」、こちらも常連だというハリウッドスター、レオナルド・ディカプリオが大の銀杏好きだそうで、毎回5本以上食べるそう。これまたすごい常連さんです。
才巻海老を尻尾までパクリと食べてしまったお客さんは坂野哲司さん(某大手商社の元代表取締役)。「衣はふっくらサックリ、油のキレがあって素晴らしい」と食レポ開始です。曰く「素晴らしい海老の歯応え、そして凝縮されたうまみが口の中にさーっと広がる、とても素晴らしいです」とのこと。
さらに「あのー、やはり天ぷらというのは食べる者に・・・その五感のすべてを要求する極めて高等な料理だと思います。とてもおいしゅうございます」と、カンペか何かを読み上げているようなレポートをしてくれました。
この天孝、夜の天婦羅コースが一人18,000円~(税・サービス別)と、少々お高いですが、それだけの価値は十二分にありそうです。

天孝を出て通りに戻ろうとすると、路上にチュチュを着たバレエキッズがいます。神楽坂にある名門バレエ教室「マーサ・ロシアン・バレエ」の生徒さん梨衣那ちゃん(5歳)です。普段は室内で踊るバレエを、撮影のために特別に外用のバレエを練習してくれました。

バレエは梨衣那ちゃんから寧々ちゃん(9歳)へとバトンタッチ。彼女は全国コンクールで3大会連続金メダルと日本屈指の実力を持つトップキッズバレリーナ。マーサ・ロシアン・バレエは、寧々ちゃんの他にも全国レベルのキッズバレリーナを多数輩出しています。
素敵なバレエを堪能したら、神楽坂通りに戻ります。その後、芸者さんの歩き方、東京理科大学関連施設? あのゴジラ松井の通ったお店、そして神楽坂らしい風情のレストランへ。
まだまだ神楽坂の魅力はたくさんあります。是非とも見逃し配信でチェック!
【番組概要】
番組名:「バカリズムの30分ワンカット紀行」
放送局: BSジャパン BS7ch 全国無料放送
放送日時: 毎週月曜 夜11時30分より放送
番組公式HP:http://www.bs-j.co.jp/onecut/