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日本を知る、地域を考える@愛知県豊橋市:人と人とのつながりが強まれば、可能性が広がっていく...新しい訪問美容サービス~後編

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テレ東

2018.7.7

今後の展望。当面の目標はふるさと納税? そしてVRでの美容旅


『美右衛門』で、ネットワークを生かした現在進行形のプロジェクトとしてバリオスさんが筆頭に挙げたのは「ふるさと納税」だ。美容サービスとは直結しにくい「ふるさと納税」ではあるが、そもそも「ふるさと納税」とは応援したい自治体に寄附ができる制度。手続きをすると、寄附金の「使い道」が指定でき、御礼品も提供される仕組みだ。


御礼品の一つとして、『美右衛門』のサービスを提供したい。なぜなら「納税の御礼というのは、そもそも地元に暮らす人のためになること、そこに暮らす人に喜んでもらえることですから」というバリオスさん。彼にとっての故郷である豊橋市の税収が増えるだけでなく、訪問美容を必要としている人たちにとってはサービスを受けられる機会が増える。『美右衛門』創業理念を踏まえ、実現のために関係各所と現在調整中だそうだ。


一方で、地元の大学と相談しながら進めているのが、VR技術と美容との融合。
人力車に乗って、自由に旅をするという『美右衛門』のコンセプトを、VR技術をもって具現化してしまおうというプロジェクトだ。


VRとはVirtual Realityの略。「仮想現実」とも呼ばれ、主にコンピューターや電子技術を用いて、五感を刺激し、あたかも現実かのように人間に体感させる概念や技術をいう。


バリオスさんはこのVR技術で、利用者に新たな体験をしてほしいと思い描く。


「(私たちが)髪を切っている間に、浅草を観光できたとか、京都の竹林をお散歩できたとか、実際に旅をしたかのような経験をしてもらえたら」


そう考えたバリオスさんは、地元の大学に声をかけ、プロジェクトの進行に期待をかける。もちろん、大学や学生を巻き込んでの大仕事。補助金が出なければ実現は厳しいというのも承知しているが、いまのVR技術を考えれば、決して実現不可能な話ではない。
「2年以内には実現させたいですね」とバリオスさんはビジョンを語った。


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訪問美容の成功にとどまらない、理想は誰もが満足できる美容サービス


彼が語る希望はそれだけではない。今年中に『美右衛門』の実店舗を設けたいという。
訪問美容に特化していることを『美右衛門』のアイデンティティとするならば、実店舗を設けるのは一見、逆行しているようにも思えるが……


「車椅子でも入れるようにバリアフリーにするとか、いつでもどんな人にも求められるサービスを提供する、という理念を形にしたい」


『美右衛門』の成功はまだ序章。バリオスさんが目指す理想の形は、もっと先にあるよう。訪問型でも、実店舗型でも、どちらのサービスにおいても利用者に満足してもらうことが重要なのだ。


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豊橋市の未来へ向けて思うこと


エリック・バリオスさんは日本人の父親とボリビア人の母親の間に生まれ、3歳までボリビアで過ごした。親の仕事の都合で日本、神奈川県に来たが、7~8歳からは愛知県豊橋市内の小中高校に通い、「自分の故郷といえば豊橋」という感覚だという。
同年代の友達は地元の豊橋ではなく、名古屋や大阪で就職した人も多く、こと美容業界では東京、それもトレンドの最先端とされる表参道・原宿などに憧れる人も多い。
それでもバリオスさんが地元・豊橋にこだわった理由を尋ねた。


「ただ、単純に地元・豊橋が好きなんです」


実にシンプルな答えが返ってきた。
バリオスさんは「愛知県内で最もパワーがあるのは名古屋。以前はその次の存在が豊橋だったけれど、この10年くらいで岡崎や豊田に負けている感じがする」という。



突き詰めたところは、人と人とのつながり


「突き詰めれば、人と人とのつながりだと思います」


最後の質問、「地域創生については賛否両論があります。反対する声があることを踏まえて、地域創生には何が必要だと思いますか」へのバリオスさんの答えだ。


ふるさと納税、VR企画などの話はもちろん、現在進行中の『美右衛門』フランチャイズ化の話も、それらすべては相手との関係性によると彼はいう。


信頼を得るためには、データや実績はもちろんだけれど、「これからどうしたいか、という共通のビジョンを持っているか」なのだとバリオスさん。
新たな試みを始めるとき、そこに少なからず逆風はある。けれど、そんな相手とも膝を突き合わせて真摯に話をしてみると、「地元をよくしたい」「地域に貢献したい」という共通項があることに気づく。


「だったら一緒にこういうことをやってみようとか、こういうことで協力できるかもという感じで、つながりが広がっていくんですよね」


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バリオスさんは訪問美容を通じて豊橋の未来を見据えている。
「美右衛門をきっかけとして、これからの豊橋市が“介護の街”として認知され、介護サービスナンバーワンの街=豊橋として認知されるといいですね」
彼の言葉は決して絵に描いた餅ではなく、具体的なデータと現状分析、オリジナリティあふれる起業コンセプトとビジネスモデルの成功、そして何よりも、「ユーザー視点にこだわり求められるものを提供する」という、シンプルだが強い意志によって、近い将来実現する予感をもたせてくれるもの。


県庁所在地である名古屋市、そして国内トップの自動車メーカーを擁する豊田市などを擁する愛知県で、地元・豊橋市を盛り上げ肩を並べたいと願うバリオスさんは、今日もユーザーの思いに寄り添いながら、新しい美容サービスの提供に取り組んでいる。


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