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鳥取で国登録有形文化財に宿泊! 唯一無二の農泊体験(前編)

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テレ東

2020.3.29 SPONSORED

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東京オリンピックも開催間近となり、世界中から日本への注目度が高まってきています。そんななか、全国の農家や漁村が力を入れているのが「農泊」です。

「農泊」とは、農山漁村に宿泊しながらその地の暮らしを体験すること。現在は全国的に受け入れを行なう農家も増え、家族旅行や海外旅行客の利用も多くなっています。土地の伝統や昔ながらの暮らしを体験しつつ、地元の人々や大自然とも触れ合えるのが「農泊」の醍醐味。今回はそんな旅を体験するべく、鳥取県・八頭郡にある八頭町(やずちょう)を訪れました。

鳥取県の東南部に位置する八頭町は、八東川(はっとうがわ)流域にある山あいの町。豊かな自然と日本らしい歴史が息づくここには、約1万7000人の人々が暮らしています。

そして宿泊したのは、国登録有形文化財でもある「太田邸」。こちらでの体験をはじめ、この町の食や文化を巡る1泊2日の様子を前編・後編にわたってお届けします。

海鮮市場&農産物直売所で夕食の食材を買い出し

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まずは夕飯で使う食材を買い出しするべく、漁港近くの直売所へ!

東京から鳥取空港までは約1時間半。到着してまず向かったのは、地元食材が集まる魚市場「鳥取港海鮮市場 かろいち」と、JAグループ鳥取の農産物直売所「地場産プラザ わったいな」です。

隣接するこの2施設は、鳥取県における食の情報発信拠点! 新鮮な魚介が届く鳥取港が目の前という立地にくわえ、農産物のラインナップは県内随一とも言われます。そのため、地元の人々も重宝されているそう。

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大玉のキャベツが300円。

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モサエビ(クロザコエビ)はひと盛り1000円と、直売所ならではの手ごろさにも驚き

ぐるっと見て周ると、農家から届いたばかりの野菜や果物、新鮮な魚介類がずらり! 観光客だけでなく、地元民も足繁く通うというのも納得でした。

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ちなみに「わったいな」とは、鳥取県東部の方言で「すごい(感動)!」という意味。その通り、都会にはない市場の雰囲気や大振りの野菜、新鮮な魚介類を目の前にすると「すごい!」の連続です。

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地元の方と話しながら選ぶ時間も、また楽しい

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「鳥取港海鮮市場 かろいち」では、鳥取県を代表する「松葉がに」や鳥取発の豆腐&練り物専門店「ちむら」の名物、「とうふステーキ」も購入。今夜は贅沢な夕飯になるなぁ〜と、心が躍ります。

◎地場産プラザ わったいな
住所/鳥取県鳥取市賀露町西3-323
電話/0857-50-1771
時間/9:00〜17:00

◎鳥取港海鮮市場 かろいち
住所/鳥取県鳥取市賀露町西3-27-1
電話/0857-38-8866
時間/9:00〜17:00(魚市場)

「賀露港・市場食堂」でリーズナブルな魚介ランチ

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昼ご飯はもちろん魚介!

買い物後は近くの「賀露港・市場食堂」でランチ。リーズナブルに新鮮な魚介を味わえると評判で、セルフサービス式という気楽さも、ローカル感があります。海鮮丼や定食がそろうなか、悩みに悩んで一番人気という「北前船定食」(税込980円)を注文! 見よ、このボリューム。1000円以下でこの内容とは、お得すぎませんか?

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腹ごしらえしたら、いよいよ町へ! 地元の農家さんや酒造を巡ります

◎賀露港・市場食堂
住所/鳥取県鳥取市賀露町西4-1803-2
電話/0857-28-2391
時間/10:30〜15:00、(LO14:30)、土日祝10:00〜16:00(LO15:00)

鳥取名物の一つ・原木しいたけを見学

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鳥取県は、きのことの縁も深いのです

実は鳥取市には、世界有数のきのこ研究機関「一般財団法人きのこ研究センター」と、栽培や商品化に特化する「菌興椎茸協同組合」があるのはご存知でしたか? 日本のきのこ栽培をリードする鳥取県。さっそく県内で誕生した原木しいたけ「菌興115」が栽培されている様子を見学しに向かいました。

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やって来たのは原木しいたけなどの野菜を栽培する農家グループ「隼えにし」の東口善一さん。計2900本ものしいたけの原木を育てられています

"山のアワビ"とも称される「原木しいたけ」は、直径約10センチ! 肉厚で香りも豊かです。この時期はしいたけが生える前でしたが、残っていたものを収穫させてくださいました。

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「原木しいたけは木に直接生える品種で、菌は1本につき約50。いまはしいたけの元となる菌を植えたばかりですが、1年で3回収穫ができるんですよ。全国の方においしさを知っていただけたらと、原木1本1000円〜でオーナーさんも募っています」と東口さん。

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隣のハウスで栽培されていたトマトも試食! 鮮やかな色味と甘くフレッシュな味わいは穫れたてならでは!

おすすめの食べ方を東口さんに聞いたところ、「シンプルに焼いて食べるのが一番おいしい。傘を逆さにして、水分が出て来たら食べごろです」とのこと。さっそく今夜チャレンジしてみよう。

株式会社 隼えにし
住所/〒680-0404 鳥取県八頭郡八頭町見槻中154-2 隼Lab.2階
電話/0858-76-0330 FAX/0858-76-0331
※見学は事前に要予約

町の老舗「大柿豆腐店」で手作り豆腐を手に入れる

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「油揚」と「豆腐」の暖簾が目印。出ていない際は売り切れという知らせです。自家製の油揚げは1枚90円、木綿豆腐はなんと一丁280円!

こちらは長らくこの地で親しまれている「大柿豆腐店」。さっそく自家製のお豆腐を一丁頼むと、一丁にしてはやけに大きい。聞いたところ、「昔はこのサイズで一丁だったんだよ。いまはこれで二丁くらいだね」と店主さん。「最近は世帯人数が減ったから、だんだん豆腐の大きさも小さくなってきたのかな」と教えてくれました。

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切り盛りする二代目の店主さん。添加物が入っていない、昔ながらのお豆腐を
ぜひ味わってくださいね

こうした話を聞くことができるのも、昔ながらのお店だからこそ。そんなことを思いながら、ずっしり重い豆腐を手にお店を後にします。

◎大柿豆腐店
住所/鳥取県八頭郡八頭町見槻中153-6
電話/0858-72-1573(12:00〜15:00は不在で対応できない場合あり)
時間/8:30〜18:00(売り切れ次第終了)
休み/火曜

創業111年の老舗「太田酒造場」へ!

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「太田酒造場」の太田章太郎社長(右から3番目)&ご家族と

続いては、若桜町(わかさちょう)にある、創業111年の「太田酒造場」へ。地元で栽培された酒米とこの地域の水を使った日本酒「辨天娘(べんてんむすめ)」の醸造で知られる老舗です。こだわりは「お米を大切に、しっかりと醗酵させること」と、社長の太田さんは話します。

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「太田酒造場」がある若桜町は、人口3000人弱。面積の95%以上が森林という自然に囲まれた場所です

「『辨天娘』はお米の味わいにこだわった純米酒。醸造は酒米の品種ごと、さらに同じ品種でも農家さんごとに分けて仕込んでいるんです」と太田さん。お酒を作るタンクは全部で30。醸造量にも限りがあるため、一本一本が貴重なのです。

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扱う酒米は、鳥取の復活米である「強力(ごうりき)」をはじめ、「玉栄(たまさかえ)」や「百万石」など。すべて若桜町で契約&自社栽培されたお米です

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試飲は蔵を改装したスペースで。醸造タンクのフタを再利用したテーブルも、味がありますね

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「お米をしっかりと溶かすことで、その旨味を閉じ込めています。品種や農家さんによって、がらっと味が変わるんですよ」と太田さん。「鳥取の伝統的な飲み方は、燗(かん、お酒を温めて飲むこと)。お米と同じく、温めるとよりその個性を感じていただけます。冷酒との味わいの違いもおもしろいですよ」(太田さん)。

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試飲したのは「強力(ごうりき)」。冷酒はぐっと力強く、温めるとまろやかさが加わって、不思議と奥行きが出ます。喉を抜けたあとは思いのほか軽やで、ずっと飲んでいられそう!「お酒を造りながら、米や麹などの食文化も伝えていきたい。さまざまに飲んでいただいて、蔵を出たあとにも成長する酒であってほしいですね」という太田さんの言葉が印象的でした。

◎太田酒造場
住所/鳥取県八頭郡若桜町若桜1223-2
電話/0858-82-0611
URL/http://www.ben-ten.sakura.ne.jp/
※試飲は電話orメールで予約可

若桜鉄道に乗って、宿泊する「太田邸」へ!

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車内はローカル列車とは思えないお洒落空間!

八頭町から若桜町を結ぶ「若桜鉄道」は、1987年に旧国鉄若桜線から引き継ぎ開業した路線です。地元のローカル線として親しまれていますが、2018年に工業デザイナーの水戸岡鋭治さんの手により、観光列車として生まれ変わりました。現在は異なるコンセプトを持った3種類の車体が走行中です。

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私が乗ったのは、上品なロイヤルレッド色を配した「八頭号」。内装は全シートの柄が違うというこだわりも

「景観との調和」をテーマにデザインされた車内は、広々と見晴らしのいい設計。一般的な電車よりも座席の背もたれを低くし、窓も大きく取られています。洒落た空間ながら、すだれのカーテンや暖色のライトがローカル線らしいほっこり感も演出。ガタンゴトンと揺られつつ、町や自然と一体になっているような気分になるのは、こうした工夫によるものなのかも。

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車内をギャラリーに見立て、約20のデザイン画が飾られています。額縁をイメージした窓のフチは、温もりある木を採用

車内を楽しんでいたら、あっという間に目的地の「丹比駅」に到着!

◎若桜鉄道
問い合せ/0857-50-1785(平日8:45〜17:30、一般社団法人 麒麟のまち観光局)
URL/http://www.infosakyu.ne.jp/~wakatetu/

「太田邸」へチェックイン!

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宿泊する「太田邸」は、丹比駅から徒歩約7分。歩いていると、古民家らしい外壁が見えてきました

「太田邸」は、当主である松井成樹(しげき)さんのお母さまの実家。太田家は明治から昭和にかけ、三代にわたりかつての村の長を務めた名家です。東西/南北とも約54メートルの敷地を誇るこの家は、明治30年に建てられた母屋と、昭和初期に造った離れで構成されているそう。昭和風情が漂う重厚な佇まいに、背筋がしゃんとしました。

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当主の松井さんにご挨拶して、中へ!

「間取り図を持っていないと、みなさん迷ってしまうんです。明日きちんとご案内しますが、まずは邸内を一周しましょう」と松井さん(詳しくは後編の記事で!)。一通り案内いいただいたのち、日が落ちる前に、裏手にある畑へ野菜の収穫に出かけました。

「太田邸」の畑で野菜を収穫!

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野菜の収穫体験へ! 夕食&明日の朝食用に、たくさん穫りましたよ

聖護院大根や聖護院カブ、ニンジンなど、「太田邸」の畑にはさまざまな野菜が! 土の匂いやしっかりと張られた根の感覚など、五感で自然の恵みを味わいながら、収穫に挑戦します。

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長男の隆史さんにコツを聞きながら、聖護院大根と聖護院カブ、春菊、ニンジンを収穫

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大きな聖護院大根や立派な春菊と、のびのびと育った野菜たちはどれもおいしそう! 穫れたてを持ち帰ったら、夕食の準備です。

夕食前に、「太田邸」伝統の餅つき体験も

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臼は直径73センチ、重さはなんと135キロ!

夕食の前には、「太田邸」や地元の方と一緒に、餅つきにもチャレンジ! この日は 1月ということもあり、玄関横の土間はひんやりしていましたが、お餅をつくうちに体もぽかぽかに。お餅ができたら、くるくると丸めて丸餅を作ります。

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丸めたお餅は、中にあんこを入れたりおろし大根などで味わいました。もちろん、持ち帰りもOKです

「機械でついたお餅とは、食感や伸びも違うでしょ。べったりせず歯切れいいのに、よく伸びる」と松井さん。これまでもお餅は食べてきましたが、コシがあって噛むほどに広がる米の甘みも、初体験でした。

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街灯が少ないため、窓の外を照らすのは月明かりだけ。暗くなっていく様子を眺めていると、自然が「夕食の時間だよ〜」と教えてくれている気がします

◎もちつき体験
料金/40,000(1名から申し込み可、最大10名まで)
所要時間/約180分
※1週間前までに要予約

1日の終わりは、地元食材による温かな料理に舌鼓

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市場で買った魚介や穫りたての野菜をいただきます!

さて、待ちに待った夕食の時間です。昼間手に入れた魚介&畑で収穫したばかりの野菜を使い、松井さんや地元の方が調理してくださいました。素材のおいしさをシンプルに味わうべく、メインはお鍋。さらに「太田邸」オリジナルの野菜の炊き合わせや柿とクリームチーズのブルスケッタ、茹でた松葉がに、むかごの煎り煮などが並びます。

ご飯は「太田邸」の田んぼで育ったコシヒカリ。みずみずしく粒がたったお米とおかずがあわさると、箸が進む進む!

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旬の魚介と家庭の味を一挙に!

「太田邸」は、1日1組限定。施設利用料とは別に、1人につきプラス1万円(金土祝前日は1万2千円)の宿泊料で、料理やふとんを敷いてくれるなどのサービスが付きます(飲み物代別)。宿泊者だけで過ごす際も2階に松井さんのご家族が常駐しているので安心ですよ!

「カニ酢や鍋用の柚子ダレ、野菜用のマスタードドレッシングなどは、すべてお母さん(奥さま)の手作りです」とほほえむ松井さん。素材本来の味と向きあえば、濃い味付けなんかしなくてもこんなにもおいしくなるんだ! と、学んだ時間でもありました。

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カニは松井さん自らさばいてくださいました。さすがの腕前! 濃厚でなめらかな「大柿豆腐店」の豆腐も

「当主が不在ということで、都心から母の実家に戻ってくることになりましたが、地元の人たちと協力しながらさまざまなことに挑戦できるのも、地方の良さですよね」と松井さん。「ここは畳の補強やスプリンクラーを設置した以外は、ほとんど明治〜昭和のまま。便利な都会もいいけれど、たまにこうした場所で過ごすことで、心をほぐしてもらえたら」(松井さん)。

何でもそろっている都心と、自然と共存する八頭町での暮らし。その両方を経験している松井さんが提案する「農泊」だからこそ、古民家暮らしのちょっとした不便さまでもが、心地よくわくわくしたものになるのだと思います。

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お供は「太田酒造場」による「強力」。「太田邸」の歴史や自家製の品々のレシピを夢中で聞いていたら、すっかり夜が更けていました

1日目を終えて
1泊というのはあっという間ですね。夕食後、夜の空気を吸ってみたくて庭へ出ると、川の流れと草木が風で揺れる音だけが響いていました。こうして自然と同居していると、心身がすっとクリアになるから不思議なものです。東京をたってから、なかなかハードな1日だったはずなのに。

さて続く後編では「太田邸」内の詳細や、八頭町で体験できる古きよきモノゴトを活かしたあれこれをお届け。農泊の旅はまだまだ続きます。

◎太田邸
住所/鳥取県八頭郡八頭町富枝38
電話/0858-71-0736
料金/(一泊2食、定員6名)
施設利用料 一泊平日55,000円、金土祝前日60,000円
宿泊料 一泊平日10,000円/人 金土祝前日12,000円/人
<例> 平日にお二人で一泊:お1人様 37,500円
*ご利用人数に関わらず、施設利用料金が必要です。
*寒い時期は、別途暖房費(2,000円/組)が必要です。
*6名を超える場合はご相談ください。企業の宿泊研修等にも対応できます。
*詳しくはHPをご覧ください。 https://ootatei.jp/
*問い合わせ先: contact@ootatei.jp


鳥取県八頭郡の「農泊」について詳しく知りたい方は
若桜谷活性化協議会
https://nohaku.net/council/council-1062/

全国の農山漁村を楽しもう!「農泊」情報を発信中
https://nohaku.net

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