経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年5月14日放送
老舗メーカーを立て直せ!3代目がむしゃら娘の挑戦
詳しい内容
<ドラマVTR>
下町の居酒屋で人気を誇る飲み物“ホッピー”。
ビールと同じホップと麦芽が原料、焼酎にホッピーを入れるとビールと同じ味になる。
ビールがまだ高価だった戦後間もない頃、仕事の後の一杯を楽しむ労働者の味方だった。
そんなホッピーを作っていた老舗メーカー(現ホッピービバレッジ)にある日、
若い女性がやってきた。その女性こそ創業者一族の3代目、石渡美奈である。

「パパの後を継ぎたい」突然の申し出に父親の社長もびっくり。
何の苦労もしてこなかったお嬢様の美奈が“労働者の飲み物”を作る会社を継ぐ・・・。
そのころ会社は空前の“サワーブーム”に押され、業績悪化に陥っていた。
渋々ながらも父親から入社の許しを得た美奈のホッピー改革がはじまった。

最初は失敗ばかり。彼女が開発した新製品はホッピーファンから拒絶され大損。
しかし、彼女のバイタリティーは着実に実を結ぶ。
インターネットでの宣伝、TVへの出演、人目を引く派手な運搬トラック・・・。
ホッピーの売り上げがV字回復した。

その実績をベースに彼女は副社長に就任。
ホッピー改革の熱はさらに高まり、ついに暴走がはじまる。
現場を無視した暴虐無人な振る舞い、彼女を支え続けたベテラン社員への非礼・・・。
ホッピー最大の危機が訪れた・・・。


<スタジオ>
世界同時不況に呑み込まれた日本経済に、また大きな危機が近づいている。
それは、中小企業の“跡取り問題”。少子高齢化と変わらない日本の構造的な大問題。
日本経済を支える中小企業で毎年7万社が跡取り不在で廃業している。
このままでは農業と同じように日本の“ものづくり”も衰退の一途を辿る。
しかし、経営者の子供たちは“経営者”になることを拒む。その理由とは・・・。

一方で、2代目社長が優秀なほど陥りやすい“経営のワナ”が存在する。
ホッピー3代目も嵌ってしまったワナとは何か・・・。
場面写真
キャスト紹介
石渡美奈役 加藤木隆役
島崎和歌子 渡辺哲
大浜報道キャスターのあとがき
「ホッピー」

中小企業の事業承継。本来は10年ほどかけて準備をしなくてはならない。
以前、企業コンサルティングの専門家に聞いたことがあります。
後継者の育成はもちろん、事業基盤の再構築、借金の保証人の継承などなど、
課題は山積です。
緻密な計画を作ろうにも厳しい経済情勢の中、
大企業でさえも先が見通せない状況です。
若者の間に安定志向、低リスク志向が広がるのも無理の無いことです。
しかし、日本の90%以上は中小企業。
中小企業なくして、大企業も国内では存在できません。
安い労働力と高い技術力を求めて海外で工場を展開したほうが
得策ということにもなりかねません。国内の雇用も減っていくことになります。
雇用対策の一環として、国も様々な手当てを講じ始めていますが、
やる気のある後継者が登場しないことには始まりません。

もろもろのリスクをものともしない石渡美奈さんの迫力には脱帽です。
失敗を繰り返しながらも経営者として成長していく過程を
何よりご自身が楽しんでいる様子はたくましいものがあります。
スタジオでご一緒していると、こちらも楽しくなりました。
なんでも、今後は若い社員を育てることに注力していくとのこと。
草食系だの掴みどころがないなどと言われることも多い若者たちですが、
彼女は自分から鷲づかみしにいくのだろうなと想像しています。