経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年6月11日放送
お葬式は なぜ高い?~格安でお坊さん派遣します~
詳しい内容
<ドラマVTR>
誰もが直面する「葬儀」。しかし、葬儀に掛かる“不透明な費用問題”で様々なトラブルが起こっている。そのひとつが僧侶に支払う「お布施」。高額のお布施を要求され、支払えない場合に“読経”も“納骨”も拒否されたケースまで・・・。
そんな現状に異を唱え、新たな事業をはじめた男がいる。
天台宗の僧侶で、比叡山で修行経験もある林数馬43歳。友人の葬儀で起きたトラブルを機に、それまで所属した寺院を飛び出し、格安価格でお坊さんを派遣するインターネットサービス「おぼうさんどっとこむ」を立ち上げた。様々な障害を乗り越え、“マンション坊主”と呼ばれるどこの寺院にも所属できないためフリーターのような生活を強いられる僧侶を集め、林は苦労の末「おぼうさんどっとこむ」を軌道に乗せる。その決め手は戒名を付けて10万円を切る低価格。宗教人として自分が信じる道を突き進んだ林の決断のドラマ。


<スタジオ>
なぜお葬式の費用は高いのか?なぜ戒名にランクがあるのか?お寺の台所事情とは?
など、仏教を経済の視点で掘り下げていくとともに、そもそもなぜお葬式をあげるのか?
など、日本人の宗教観にも迫っていく。
場面写真
キャスト紹介
おぼうさんどっとこむ
社長 林 数馬役
林の妻役
中野 英雄 萩尾 みどり
ゲスト紹介
山口 義行(やまぐち よしゆき)立教大学教授
矢澤 澄道(やざわ きよみち)月刊「寺門興隆」編集長、高野山真言宗安楽寺住職
大浜報道キャスターのあとがき
「仏教と私の関係」

日本は多神教の国だということなのでしょうか。
私は一つの宗教を強く意識することなく生活してきました。
子供が生まれればお宮参りに出かけ、
クリスマスにはプレゼントを購入し、時間を見つけてお寺へ墓参り。
山へ行けば山の神を意識し、川に行けば川の神、
木や石にも神が宿っているように感じることもあります。
特定の神を意識はしませんが、神の存在をそこかしこに感じてきました。
それはそれで、間違ってはいないと思っています。
しかしその反面、今回取り上げた仏教について、
十分な知識を持ちえていないのも事実です。
祖父と祖母が眠るお寺の存続さえも深く意識することはありませんでした。
お寺を維持するためにはお金がかかる。
お寺へのお布施を通じて仏教を維持する。
お布施がなければお寺も仏教も維持はできません。

多くの人が死に際してお寺やお坊さんにお世話になります。
しかし、その維持に無関心になってしまうのは何故なのか。
私にとってのお寺はお墓のイメージしかありません。先祖が眠るお墓のある場所。
本来はこのイメージにもっと広がりを持つべきなのでしょう。
経済が混迷を深める中、個人も国も方向性を見失いかけています。
人と人とのつながり、人と国とのつながり。
仏教の教えの中にもヒントが多くあるように思います。
お寺が昔のように、地域コミュニティーの中核になっても不思議ではありません。
ボランティアの中核になるかもしれない。
全国に7万以上の寺院があるにも関わらず、
その存在が強く意識されていないのは、やはりもったいない。
我々と仏教との歩み寄りというか、相互理解がもっともっと必要なのだと感じました。