経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年6月18日放送
ホームレスから社長に~こうしてどん底からはいあがった~
詳しい内容
<ドラマVTR>
兼元謙任(オウケイウェイヴ社長)は、名古屋証券取引所上場のIT会社社長である。この人物、実はかつて2年間ホームレスを経験していた。いったい何でまたホームレスになってしまったのか?いったいどうやって、はいあがったのか?現代の日本経済で究極のアップダウンを経験した人物の生き様を通じて、都市社会の現実を浮き彫りにする。仕事がうまくいかず裏切られて定職を失った兼元は、妻に三行半を突きつけられて家を失い、とうとうホームレスになってしまう。挫折し苦境に立った彼は、公園などで生活する中、再チャレンジする意識が芽生えていく。そして、どんなことがあっても手放さなかったパソコンを使い、あるアイデアを思いつく。ホームレスから上場企業の社長になった兼元謙任役は、河相我聞。ベテランホームレス役は、小西博之。兼元を突き放しながらも最後は支える妻役は、八木小緒里。

場面写真
キャスト紹介
兼元謙任役 ベテランホームレス役 兼元の妻役
河相 我聞 小西 博之 八木 小緒里
大浜報道キャスターのあとがき
「絆の再生」

スタジオで人は何故にホームレスになってしまうのかという議論がありました。
失業や借金苦などはもちろんですが、それだけではない。
絆がなくなった時に、人は這い上がる気力がなくなるのだそうです。
「人は自分のためだけには生きられない」
私も40歳を超えてようやくこの言葉の意味が実感として分かるようになってきました。
家族のため、友人のため、社会のため。
自分の夢や私利私欲のためだけにはやはり生きられません。

絆が個人を守ってくれることも少なくありません。困っている人がいれば
なんとか助けになろうという感覚です。
「情けは人の為ならず、巡り巡って自分の為」仏教の教えでもあります。
かつては地域コミュニティーもしっかりしていて、親戚に失業者などがいると
なんだかんだと言いながらも、仕事を紹介したり手伝わせたりしながら
セーフティーネットの役割を担っていたようです。
今はその役割を行政に求めて、その不備が問題になっているのですが、
財源の面からもすべてを行政に託すのはやはり無理があるのかもしれません。
家族や親せきを軸にした地域力は、どうして弱くなってしまったのか?
自由に生きたいという個人主義が逆に個人のリスクを高めているとういのは
皮肉な話です。

個人のがんばりだけでは、乗り越えられない問題はやはり少なくありません。
お互いにもっと甘えあってよいのではないか。人はそれほど強くない。
競争だけでは生きていけない。最近の実感です。