経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年7月16日放送
ブラジャーで社会を変えろ~ワコール創業者と働く女性たちの決断~
詳しい内容
<ドラマVTR>
女性下着大手のワコールとそこで働く女性社員たちが様々な苦難を乗り越えて、働きやすい職場を作り上げていった物語である。創業者の塚本社長(西村和彦)は1960年代初頭の壮絶な労使紛争で労働者側の要求を全て飲むという決断をした。遅刻と早退を認めるという要求もあった。当時、家事や育児を終えてから職場へ向かう働く女性にとって大きな成果だった。社長の決断は労使双方に大きな信頼関係を生み出し、その後のワコールの成長を支える原動力となったのである。そのころ、下着デザイナーの満智子(大路恵美)は働く女性がより動きやすくなるためにブラジャーのデザインに取り組んでいた。ブラジャーは、働く女性たちの進出と足並みをそろえて進化したのである。

場面写真
キャスト紹介
塚本幸一役 下田満智子役
西村和彦 大路恵美
ゲスト紹介
米倉 誠一郎(よねくら せいいちろう)一橋大学イノベーション研究センター長
小室 淑恵(こむろ よしえ)株式会社ワーク・ライフバランス社長
大浜報道キャスターのあとがき
「まずは足元から」


当時のワコールは世の女性が働きやすい環境を目指して、ブラジャーつくりに取り組んでいました。
しかし、肝心の自分の会社の女性従業員たちは、決して働き易い環境になかった。大きな問題です。
常識的に考えれば外に対して女性への貢献を謳っている以上、
自らの会社の女性従業員の待遇改善に真っ先に取り組むべきなのでしょうが、
当時の時代状況を考えると容易なことではありません。
彼女たちの要求をすべて受け入れていては会社の存続が危ぶまれる。
しかし、当時の塚本社長は女性たちのやる気を引き出すことに賭けます。
大きな決断です。
この決断によって、女性を大切にする企業という理念に命が吹き込まれたのだと感じました。

顧客第一主義を掲げながら、顧客でもある従業員を本当に大切にできている
企業はどれだけ存在するのでしょうか?
消費の低迷を打破するために、積極的に自らの企業の従業員に報いることができているのか?従業員の将来の不安を軽減させるメッセージを経営者は本当に伝えているのか?

「女性従業員を大切にできないくらいなら、会社がなくなってもいい」
塚本社長の言葉は重たいものがあります。