経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年7月23日放送
プリウスを創った男たち~世界最高燃費を目指せ~
詳しい内容
<ドラマVTR>
今年5月に発売となったトヨタの3代目新型プリウス。発売前から予約が殺到し、6月の新車販売台数で軽自動車を含めてもトップにたつなど、爆発的なヒットを飛ばしている。
実はそれも、今からおよそ15年ほど前、まだ環境・省エネといった意識が今ほど浸透していなかった時代に、21世紀を見据えて新しい車作りに挑んだ男たちがいたからであった。そのチーフエンジニア、内山田竹志(小木茂光)。そしてプロジェクトチームの若手エンジニアが、小木曽聡(菊池健一郎)、高岡俊文(鳥羽潤)たちだ。
彼らは「世界初のハイブリッドカーの量産化」と「世界最高燃費」を目指して、前代未聞の開発に挑戦。
しかし、そこには単なるガソリン車とは違い、未知の領域に挑戦する想像以上の困難さがあった。
番組では、当時の開発担当者を徹底取材。開発担当者たちの口からは、いまだ からこそ話せる開発の秘話が続々ともたらされた…。その全貌を完全ドラマ化。
「15年も前になぜハイブリッドカーを量産化しようとしたのか?」
「なぜ、どのメーカーも成し遂げられなかった量産化にいち早く成功できたの か?」その真相をドキュメンタリードラマとして描いていく。

場面写真
キャスト紹介
初代プリウス
チーフエンジニア
内山田竹志役
トヨタ自動車
副社長(当時)
和田明広役
初代プリウス
企画担当
小木曽聡役
初代プリウス
燃費担当
高岡俊文役
小木茂光 浜田晃 菊池健一郎 鳥羽潤
ゲスト紹介
片山 修(かたやま おさむ)経済ジャーナリスト
自動車業界に詳しく、関連の著書も多数の経済ジャーナリスト。
長年、トヨタ自動車を取材してきた経験から、
プリウス開発の真相や知られざる事実などを語っていただく。
また今後のエコカーのゆくえや他社のエコカー開発状況なども聞いていく。
大浜報道キャスターのあとがき
トヨタ自動車が日頃からいくつもの新技術の研究開発を手掛けていることは、
もちろん知っていましたが、ハイブリッドカーの商品化に向けて、
こんなにも追い詰められた状況が生まれていたとは・・・・
トヨタほどの大企業であれば、綿密な工程表のもとにあわてることなく着々と開発を進めているのかと思いきや、経営者が決断し現場にプレッシャーをかけ続けていく。
そしてぎりぎりのタイミングでの課題のクリアー。
もの作りとは緊張感の賜物なのだと改めて思い知らされました。

トヨタにとって、どこよりも早くハイブリットカーを商品化した意義は
計り知れないものがあります。
ひとつはブランドイメージの向上。
利益を後回しにしてでもどこよりも早く、安い値段でハイブリッドカーを販売することで環境に対応するメーカーとしてのイメージが出来上がりました。
もうひとつは、一番最初に消費者の厳しい視点にさらされたということでしょうか?
日本の消費者の商品評価は世界一厳しいと言われています。
価格面はもちろん、デザイン、乗り心地、革新性などなど、
口には出さないものの、技術以外に対するこだわりが多いのです。
ハイブリットカーに対する消費者の評価を吸収し、さらに新たな課題をクリアーしていく。
第3世代の現行プリウスが空前の大ヒットを記録したのは単なる時代背景だけではなく、 消費者の気分を拾い続けた結果だと言えます。

私たち日本の消費者はメーカーの国際競争力を高めるためにも、
厳しい視線を持ち続けなくてはなりません。
これは価格だけの問題ではありません。
私たちの評価をクリアーした商品は世界でも高い評価を得られるのです。
日本企業が日本でもの作りを続けるメリットは、そこにあるのではないでしょうか?