経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年9月3日放送
我ら農業サラリーマン~日曜・祝日休みます~
詳しい内容
<ドラマVTR>
農家出身ではない若者がサラリーマンとして、農業に就労する時代がやってきた。宮崎県にある農業生産法人の新福青果の社長・新福秀秋(永島敏行)は脱サラして農業を始めた人物だ。新福は農家出身ではない若者を多く雇用し、野菜を生産している。フリーターだった島崎人志(少路勇介)は正社員になることを希望して入社し、慣れない農作業に明け暮れていた。野菜作りは真夜中にも借り出されての農作業もある。若者たちは厳しさに不満を持ち、辞める者が続出した。新福は思い悩んだ末、日曜・祝日を全員休日にすることを決断した。新福は同時に「キャリアのない若者でも農業の巧みの技を継承させて農業を発展させたい」という思いを募らせていった。地元にはにんじん作りのベテラン(織本順吉)がいた。新福はベテランの下に通って、技術を聞き出したが、ベテランは急逝してしまう。またも頭を悩ました新福はあるアイデアを思いつくのである。それは農作業の貴重なデータをITによって残すことだった。
場面写真
キャスト紹介
新福青果・社長
新福秀秋役
島崎人志役 山下老人役
永島敏行 少路勇介 織本順吉
ゲスト紹介
山口義行(立教大学教授)
中島正一(有限会社 新福青果 統括本部長)
大浜報道キャスターのあとがき
「農業サラリーマン」

サラリーマン感覚の農業なんて存在するわけがないと思っていたのですが、
作る野菜を絞りこんだり、パート従業員の活用などなど、
工夫次第で可能なのです。驚きました。
昨今の農業ブームに警鐘を鳴らすかのように、農業を甘く見るなという論調も
増えています。当然のことだと思います。でも企業の形態が様々なのと同じように
農業の形態も色々であっていいわけです。
農業と効率化というのは相反するようにも見えますが、
勝手な思い込みでしかなかったようです。
ドラマにもあったように、
先人たちの匠の技をデータ管理に基づいて継承することも可能なようです。
土の成分、気温との関係、適度な農薬、数字で管理できる部分です。
科学的農業です。
匠の技の継承は農業に限らず、メーカーでも大きな課題になっています。
経験と肌感覚をいかに継承していくのか悩んでいる会社はたくさんあります。
現役の技術者たちが、後輩への伝承を前提に自らの経験を
「見える化」しておくことが大切なのでしょう。
実際に彼らの技を映像で残す取り組みをしているメーカーもあります。
景気の下振れや、産業構造の変化で日本人が築き上げてきたものが
またゼロに戻ってしまうのはあまりにももったいない。
ヨーロッパにおける芸術、文化の継承と同じ感覚が、日本のあらゆる産業分野にも
求められています。