バブル崩壊以降、日本全国での商店街の衰退が止まらない。シャッター街とな
ってしまう商店街も後を絶たない。そうした中、5年前に比べて、人の通行量
も商店街の売上高も格段に伸びている商店街があるという。
香川県高松市にある高松丸亀町商店街だ。実はこの商店街はバブル真っ只中の
1990年ごろから商店街の危機を感じて、改革に取り組みはじめていた。
その中心人物となったのが、商店街で靴屋を営んでいた明石光生さん(布施博)
と、東京から乗り込み、前代未聞の再生案を打ち出した、都市計画の専門家、
西郷真理子さん(岩崎ひろみ)だった。
その前代未聞の再生計画とは、商店街で会社を作り、その会社が商店主から土
地を借り上げ、まったく新しく商店街を一から作り直そうという計画だった。
店舗の配置を変え、お客さんが集まりやすい商店街に変えていこうというのだ。
しかし、店舗の移転や、業態転換さえ求められる、そんな奇想天外のプランに
商店主たちは猛反発。何度も計画は頓挫しそうになる。いったいどうやってそ
の計画を実現したのか?
商店街再生に情熱をかけた人たちの、20年間の苦闘のドラマを描く。
また、衰退していく“ふるさと”の商店街をどう再生すればいいのか、
その道筋を探っていく。