経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2010年5月20日放送
回転寿司は戦国時代!
~職人社長と東大専務が戦った~
詳しい内容
群雄割拠の外食産業。なかでも負け知らずの勢いで伸びる回転寿司。激安路線の「かっぱ寿司」、無添加でシステム重視の「無添くら寿司」、そして関西を中心に展開する「あきんどスシロー」、そのトップ3が繰り広げる熾烈な戦い。スシローは新鮮なネタにこだわり、マグロやハマチなどはその日の朝絞め、その日じゅうに全て使い切る。陣頭指揮を執る社長は、たたき上げの寿司職人・豊崎賢一(45歳)。天下取りを狙うスシローで一大事が勃発!それは、他企業がスシローに対して資本業務提携を迫るというもの。M&Aという名の黒船に揺れる社内。戦国乱世さながらの回転寿司業界で、生き残りをかけて打った、決断の一手とは。
「あきんどスシロー」の原点は、大阪・阿倍野の「鯛すし」。新鮮な寿司をリーズナブルな値段で提供し、庶民から愛されていた。そこで働いていた職人が豊崎賢一(中野英雄)(当時19歳)。その後、「鯛すし」は1984年に姉妹店・回転寿司「すし太郎」をオープンさせ、豊崎は店を任せられるようになる。「回転寿司でも安くて旨い寿司を腹いっぱい食べてもらいたい」、その思いから豊崎は安くていいネタに執着した。そして「客に半分返す」、つまり原価率50%で勝負にでた。2000年には「あきんどスシロー」へと商号を変更。翌年から関東・名古屋へも進出していくことになる。そして、2003年には東京証券取引所・2部上場。店舗数も113店となり、着実に成長をしていった。この時期、ファミリー層から絶大な支持を得たのは、100円均一の低価格。「あきんどスシロー」は、「かっぱ寿司」、「無添くら寿司」と共にトップ3に上り詰めていった。2006年「あきんどスシロー」では、「鯛すし」からの創業者が社長を退任し、経営を若手にバトンタッチ。回転寿司時代からの先輩職人が社長に、豊崎が副社長に任命された。そしてその年、店舗数191、売り上げ500億円を突破する。そこに新たな経営メンバーが加わる。ファンドからやってきた"ターンアラウンドマネージャー"加藤智治(山口馬木也)(当時33歳)。東京大学大学院を卒業後、ドイチェ証券を経て、アメリカのコンサル会社・マッキンゼーに勤務した経験を持つ。大学時代は学生アメフトのオールジャパンに選ばれるなど体育会系な一面も併せ持っていた。
スシローに送り込まれた加藤は、2007年末、身重の妻と一緒に大阪へ移り住んだ。そして、スシローの改革に着手するも、数字を追いかけるあまり現場から反発の声が上がる。結果、それまで2桁を続けていた成長が、過去最大の40店という出店をしたにも関わらず、わずか8%にとどまってしまったのだ。一位の「かっぱ寿司」からは離され、三位の「くら寿司」からは追い上げをされる事となってしまった。まさにスシローは、空中分解寸前だった。
落ち込む加藤。そこで彼が取った行動は、寿司ネタを切ることだった。「自分は寿司のことを何も知らない」、そのことを認めた加藤に周りの見る目も変わっていった。そして加藤は、なんとユニゾンを辞め、「あきんどスシロー」へ完全移籍。自ら退路を断って、改革を推し進めることを決断する!
場面写真

キャスト紹介

<あきんどスシロー
社長>
豊﨑賢一 役
<あきんどスシロー
専務>
加藤智治 役
<加藤智治の妻>
加藤奈美 役
中野英雄 山口馬木也 遠野なぎこ