経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2010年6月3日放送
こんな少しで汚れが落ちるの?
~世界初の洗剤を創れ! 花王開発部隊の挑戦~
詳しい内容
「お客様の声をよきモノづくりに生かせ」そんなポリシーのもと、商品開発を進めている会社がある、家庭用品メーカー最大手の花王である。
花王では消費者からの相談や苦情を受け付ける窓口は24時間の対応をしている。花王の商品群は多岐に渡る。洗剤の「アタック」、シャンプーの「メリット」、クリームみたいな石鹸「花王石鹸ホワイト」、台所用洗剤「マジックリン」、洗顔フォーム「ビオレ」、入浴剤「バブ」、さらには「ヘルシア緑茶」など、多種多様なヒット商品を生み出している。そうした商品を夜中に使用して、使用方法を聞きたいというお客様もいるはずだ…との考えから相談窓口を24時間設けているのだ。
また、商品開発の担当者も消費者を徹底的にリサーチして、それを商品開発に生かしていくことで知られている。
2005年、衣料用洗剤の商品開発担当者、呉裕利子(くれゆりこ当時45歳)もさらなる次の世代の「衣料用洗剤」を開発しようと、消費者のリサーチを続けていた。
実際に一般の家庭を訪問し、どんな風に洗濯をしているのかをすべて見せてもらい、さらに洗剤にどんな不満を持っているのか、などを徹底的に聞き込んでいくのだ。そこから分かってきたのは消費者のこんな声だった。
「洗剤が重くて、買い物が大変」
また、最近のエコ意識の高まりから「洗濯で使う水がもったいない」。
さらに、共働き夫婦の増加で夜に洗濯する家庭も多く、
「できるだけ洗濯の時間を減らしたい」という声も多かった。
そこで、呉は「コンパクト・節水・節電・時短」というキーワードを思いつく。
当時の液体洗剤は「重さ1キログラムで、25回程度の洗濯」というものだった。それを呉は「500ミリリットルペットボトル程度の大きさ(400グラム)で同じ回数分洗える洗剤を目指そうと考えた。
しかもそれだけではない。呉は「節水・節電・時短」というキーワードさえも洗剤によって成し遂げようと考え、前代未聞の挑戦を始めたのだ。
その開発のパートナーとなったのが、和歌山県にある花王の研究所で液体洗剤の研究を続ける、三宅登志夫(当時36歳)。
三宅は「コンパクト」で「節水・節電・時短」を成し遂げるため、「すすぎ1回」というキーワードを思いつく。
通常の洗濯では「すすぎ洗い2回」が必要とされているが、三宅はそれを「すすぎ1回」でも泡をきれいに流し落とせるようにする、世界初の液体洗剤の開発に取り組み始める。
しかも400グラムの容量で、それまでの1キログラムあった液体洗剤と同じ回数洗えることを目指したのだ。
これはまさに呉が考えた「コンパクト」で「水も電気も節約」でき、さらに、「洗濯の時間を短縮」を実現できる画期的な洗剤だったのだ。
一体なぜ世界初の洗剤を実現できたのだろうか?
場面写真

キャスト紹介

<「アタックネオ」
商品企画担当者>
呉 裕利子 役
<「アタックネオ」
研究者>
三宅登志夫 役
<「アタックネオ」
商品企画担当者>
柴田久美子 役
とよた真帆 保阪尚希 いとうまい子
ゲスト紹介
呉 裕利子さん(花王 アタックネオ開発者本人)