■最終話(9月14日放送)

 ある夜、浪人・松葉形部(村上弘明)は、六郷藩藩士・田宮彦九郎(正城慎太郎)に追われていた。六郷藩を脱藩した刑部は、謀反人に仕立てられ命を狙われていたのだ。つい最近、刑部の竹馬の友であった葛又五郎(永島敏行)も暗殺の密命を請けて彼と斬りあいになり命を落としていた。そんな又五郎の役目を引き継いだ田宮もまた、刑部の命を狙っていたのだ。しかし刑部は、無駄な殺生はせず追っ手の田宮を撒いてその場をやり過ごす。

  後日、刑部は寺の山門で雨宿りをしていた。するとそこへ『目浚い屋』のお六(小沢真珠)がやってきて、ここへ来る途中、殺害された侍を目撃したこと話す。お六の話から、侍は刑部暗殺の密命を請けていた田宮と知るのだった…。

  その頃、六郷藩上屋敷では六郷藩江戸家老・阿部頼母(小野寺昭)が、六郷藩組目付・片桐源左衛門(勝部演之)を呼び出していた。阿部は、立て続けに死亡した又五郎と田宮が下屋敷に長逗留していた事を問う。すると源佐衛門は、二年前に藩を脱藩した刑部を討つ密命を帯びていたと話す。ところが阿部は、たった一人の脱藩者を討つのに密命があったうえ、江戸表に連絡がなかったことが腑に落ちずにいた。すると阿部は、国家老と江戸表では藩政で時折意見の相違があることを明かし、その件で藩士たちが江戸藩邸の動きを探りに来たとにらんでいたのだった。

  そんな中、刑部のもとに子どもがやってきて、自分についてきて欲しいという。しかし商売中の刑部は、その場から離れられないことを伝えるが、刑部を呼んでいる者がいるというのだ。刑部は不審に思いながらも子どもの後をついていくことに。すると、川に連れてこられた刑部は、係留されていた屋根舟の中から名前を呼ばれ舟に乗るように促される。刑部が相手の素性を問うと、声の主は六郷藩江戸家老・阿部頼母だと名乗るのだった。六郷藩と聞いた刑部は、思わず身構えるが阿部は捕らえるために呼び出したのではないという。