第224回 テレビ東京 放送番組審議会報告

(98年1月12日・17:00〜 於:東京會舘)

 冒頭、一木社長が『ポケットモンスター』問題について、原因究明に全力を上げきちんとした基準ができてから再開したいと、局の基本方針を説明した。
今回の審議の大部分は『ポケットモンスター』問題についてであった。
審議に先立って12/16放送の『ポケットモンスター』(第38話でんのう戦士ポリゴン)の一部と12/26放送の『生かします!視聴者の声』(経緯と対応を番組で報告)を視聴。経過と対応を以下の通り報告。12/23以降の放送と31局の番組販売、年末年始の『ポケモン』関連番組を休止。現在、放送している約20本のアニメについては暫定のガイドラインを設けた。12/17にはビデオで収録した『ポケモン』をご覧にならないようニュース番組等でお願いし、また朝夕のアニメ番組には「テレビを見る時は部屋を明るくして見てください、近くで見ないように」という注意を引き続きスーパーで流している。[*発生時からの経緯はこのホームページの「ポケットモンスターに関するお問い合わせ」もご覧ください。]
テレビ東京は、12/19に局内調査チームを発足させ、現在、英米に調査班を派遣。一方、民放連・NHK・郵政省・厚生省にも調査チームが作られているが、テレビ東京としては局内調査チームの調査結果を報告し協力しながら一刻も早く安全なガイドラインを策定したいとした。
患者の方に関しては、当初700名以上が病院に運ばれ130名以上入院されたが、現在は全員退院、引き続き誠意をもって対応したいと説明した。
また視聴者対応報告の中で、『ポケットモンスター』に関する視聴者からの電話件数は1/9までに2678件(「放送を続けて欲しい」1938件、「中止すべきだ」47件、「被害を受けた。対応を回答して欲しい」88件)であったことを報告した。

【議事の概要】

〔局の対応〕
委員−当日(12/16)、『ワールドビジネスサテライト』での報道が
   テレビ東京としての第一報だというのは少し遅かった感があるが、
   大変な問題だから多少遅れてもきちんとした対応をする
   という姿勢は評価できる。
委員−第一報がやや遅れたこともあるが、局としての謝罪が
   12/26の『生かします!視聴者の声』では間があきすぎでは。
 局−17日午後4時の記者会見でまずお詫びした。
委員−記者会見ではなく、番組を組んで主体性を持ってやるほうが良かったのでは。
委員−同じ番組の枠でやるのが筋だと考える。
 局−翌週の同枠で編成することも検討したが、12/17、12/18の会見のほかに
   12/20全国紙・ブロック紙含め約10紙に謝罪広告を出したこともあり
   その枠で番組はつくらなかった。しかし現在検証番組を作るべく取材を
   進めている。視聴者の方にはきちんとした報告をしたい。
委員−テレビ東京の人達が会見や国会で、真摯な姿勢で自分の言葉で
   発言したことには、誠意が感じられた。

〔調査及びガイドライン策定〕
委員−テレビ東京の調査チームに関して、専門医をメンバーに入れる必要は
   ないが彼等の意見を聞く機会は設けるべき。
   可能性としてどんなガイドラインを策定しても気分の悪くなる方が
   完全にいなくなるということは難しいかもしれない。
   しかし大切なことはきっちりしたガイドラインをもつことである。
   そのうえで『ポケットモンスター』を再開すべきだ。

〔その他〕
委員−この問題は、テレビ局の問題であると同時に、
   家庭にも警鐘を鳴らしている。
   特に子供は夢中になって見る傾向があるので、家庭でもこれまで以上に
   「部屋を暗くしたままでは見ない」「テレビから離れてみる」と
   いったことで未然に事故を防ぐことが必要だ。
 局−局としても現在、アニメ番組には、注意を呼びかけるテロップを入れている。


なおこの他,『夕方いちばん』(11/24、17:00〜17:55)での山一証券の自主廃業に関する報道について11/26同番組で訂正放送したことを局側から報告した。コメントは以下の通り。
「おととい24日の『夕方いちばん』の中で山一証券の自主廃業のニュースをお伝えしましたが、この中の記者リポートで、“日産証券を山一証券の系列会社”と表現しました。しかし、日産証券は山一証券の系列会社ではありませんでした。関係者にご迷惑をかけたことをお詫びいたしまして、訂正いたします」。

〈出席者〉
委員−河毛委員長 松木副委員長 阿刀田委員 大友委員 加藤委員 高木委員
   司委員 藤堂委員 野崎委員 日比野委員

放送事業者−一木社長はじめレギュラーメンバー9名