今季2度の大怪我を乗り越えた新城幸也が語る「さいたまクリテリウム」への想い

その他

2018.11.2

aflo_70774627_main.jpg

 世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」が今年もさいたま市に上陸。今年のツール王者を始め世界の強豪たちが参戦する「2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(11月4日(日)さいたま新都心で開催)を前に、この大会に出場する日本が誇る世界のトップレーサー新城幸也(バーレーン・メリダ)が大会への想いを語った。

トーマス、キッテルが参戦!世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」が日本上陸!

― ここまでの2018年シーズンはどんなシーズンでしたか?

 今年はなんと2回大きい落車をして、肩甲骨を折ったり、2ヵ月前には肘を骨折しました。

 シーズン序盤は3月の「ツール・ド・台湾」で総合優勝しましたし、調子が良ければ成績は出ていたと思うんですよね。だけど、5月の「ツアー・オブ・ジャパン」で落車してドクターストップ。結局「ツール・ド・フランス」にも出場できなくて。8月の「ビンクバンク・ツアー」で、いざ復帰戦、という思いで出場したのに転んで肘を折って。だからシーズン後半はほとんどレースをしていないんですよね。でも、今年は一年の半分のレースしか走っていないので、気持ち的にはフレッシュな状態です。


― 今年は「さいたまクリテリウム」が最後のレースですよね?この大会はどういうレースですか?

 日本のレースの中で一番お客さんが集まるレースだと思っています。走っている側からすれば、こんなにたくさんのお客さんの中を走れるというのはなかなかないので、しかも日本で。普段はヨーロッパメインで活動しているんですけど、日本に帰ってきて、これだけ応援してくれる人がいてその中で走るっていうのは、やっぱり嬉しいことですよね。ホームで走れるというのが毎回楽しみです。


― 「さいたまクリテリウム」のコースはレーサーにとっては難しいコースですか?

 雨が降ると難しいコースです。コーナーがいくつもあるし、立ち上がりもあるし。去年みたいにドライコンディションであればまったく問題なくコーナーも攻めることができるし、コーナーでブレーキを多くかけることも無くなります。そういう部分では、雨かドライかで、このコースの難しさは差があるんですけど、ドライであれば、まあそれなりに難しいわけではなく、と言っても簡単なわけではないですよね。ちゃんとブレーキングして、コーナーで曲がって、っていうコースです。

tour-saitama2018_arashiroINT 001 16244701.jpg

― 海外のクリテリウムのレースでここまでコーナーが多いコースってあるんですか?

 基本ないですね。基本折り返しは1回とかなんですけど、このコースは2回ありますし、途中のコーナーも狭くなるところがすぐ終わらないので、集団が1列になっているところもある。でも、標高差があまりないのは助かりますけどね。


― ロードレースとクリテリウムでは走り方が変わってくる?

 もちろん、変わってきます。ロードレースは下見が一番大事で、ゴールまで本番ぶっつけじゃないですか、当然。残り5キロからいつ前に出るかとか重要になってきますけど、クリテリウムの場合は常に同じところを走っているので、この場合はここまでにいなきゃいけないとか、そういうのが走れば走るほど分かってきますし、走れば走るほどコーナーもどんどん速くなってくるんですよね。これくらいいける、これくらいいける、ってなってくるんです。あと、クリテリウムはリズムが一緒なんですよね。漕ぎ出して、ブレーキして、曲がって、漕ぎ出して、ブレーキして・・・っていうリズムが体に染み付いてくるので、走れば走るほど走りやすくなってきます。


― 周回を重ねるごとにスピードが速くなってくるってことですか?

 速くしようと思えば、1周目よりはもちろん周回を重ねた方が速くなってきますよね。どれくらい攻めることができるかがわかってくるので。


― ちなみにライバルは誰ですか?

 ライバルですか? いちばんの狙いどころは世界チャンピオンのバルベルデじゃないですかね。スプリントでもいいですし、逃げてもいいですし。彼が一番オールマイティーです。まあ世界チャンピオンですからね。彼は常に安定していますし、どんなレースでも失敗しているのを見たことがないですね。


― レース観戦のポイントは?

 選手が通る一番近くで観戦して、スピード感を味わって欲しいです。本番のクリテリウムの前にも、スプリントだったり、タイムトライアルだったりがあるんですけど、いざクリテリウムとなるとスピードが1段階上がると思うんですよね。その違いを見てもらいたいですよね。

 あと外国選手は大きいので、「なんだこの筋肉のデカさは?」っていうのも見てもらいたい。人ってこんなに筋肉が大きくなるの?膝はどこ?っていう、そういう足とかを見てもらってもいいと思います。


― 自分のココを見て欲しいという点は?

自己アピールですか?いちばん苦手ですね....。

何でしょう? 海外選手の通訳をしますよ(笑)。誰か選手に何か聞きたいことがあったら、選手とは面識あるので。何か質問があればね。今回はみんなストレスなくヨーロッパから来ている選手が多いので、快くサインも受けてくれるだろうし。みんな日本が大好きで来ているので、ファンの皆さんにも楽しんでもらえると思います。

tour-saitama2018_arashiroINT 001 1646084.jpg

― さいたまクリテリウムに向けての意気込みをお願いします。

 今年で6回目ですから、これもさいたま市のみなさんのおかげでこうやって僕らは毎年楽しい思いをさせてもらっているので、そろそろ日本人選手が活躍しないといけないかなと思っています。もうさいたまの歓声っていうのは毎年走っていて楽しいですし、今年は「ツール・ド・台湾」では優勝しましたけど、その後はいいことがなかったので、最後は笑ってシーズンを締めたいと思います。


― 狙うのは?

 狙うのはもちろん優勝ですね。日本の皆さんの前で優勝する姿を見せてあげたいと思います。


【放送予定】11月4日(日)午後4時〜 テレビ東京系列
/program/detail/201811/23284_201811041600.html

2018 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
放送日時:11月4日(日)16時00分
世界最高峰の自転車(ロードバイク)レース「ツール・ド・フランス」が日本に上陸!今年のツール王者を始めとする世界の強豪たちが参戦!さいたまが熱く燃える注目の一戦!